小学生の間にやっておいてよかったことは国語 | feel my force

小学生の間にやっておいてよかったのは国語

子育て

我が子たちが大学受験まで終えて、子育てにおいての数々のやらせすぎ・やらなさすぎ・タイミング違ってた~~~まぁ結果オーライ…失敗も成功のもと、がたくさんあった中、

絶妙にタイミング良くうまくやらせることができたな、と思い当たることがあります。

それは、生まれてから小学校卒業までの国語系の学びが、その後効果を発揮してくれたこと。

中学受験を踏まえて塾通いされるお子さまなら、塾通いが始まる前までにと置き換えてお読みいただけると幸いです。

     

元祖はすちゃん
元祖はすちゃん

今回は、いつにも増してはすちゃんの自画自賛大炸裂の回です。お目汚しごめんなさい。

スポンサーリンク

聞く・話す・読む・書く

成長の順番的には「聞く」「話す」→「読む」→「書く」ですよね。

ここは、小学校入学前にある程度差がついてしまう部分で、

つまり「お勉強」ではない時期にどれだけ楽しく国語力を上げておくかが、一つのカギになりました。

国語力って結局なに?

 

例えば、子育てに間違いなく良さそうな「絵本の読み聞かせ」を例に挙げます。

今も当時も、絵本の読み聞かせがどんなにいいか、あちこちに書いてありましたし、ワタシも結構ほどほどに頑張りましたが、、

”我が家は絵本を1,000冊買いました”、みたいな、それはできないな、な記事もありました。

ん?

子育てって、絵本だけじゃないよね。絵本1,000冊の読み聞かせをすれば、みんな賢くなるの?という疑問もありました。

 

でも、今から思えばあれは、

絵本1,000冊読み聞かせをするくらいのエネルギーで国語系に力を入れましょうね、という意味なのかな、と拡大解釈すれば納得がいきます。

ピアノも似たようなものかな

そんなわけで、そのときはわかりませんでしたが、とにかくいいと言われているのだから、やろう、

くらいの熱量で以下のようなことをやりました。

 

我が家の場合は、

「聞く」「話す」(絵本の読み聞かせを含む)に生後3年間を費やして

幼稚園時代は、引き続き「聞く」「話す」に注力しながら、「声に出して読む」「簡単な文を書く」を追加しました。

書くっていっても、内容うんぬんというより、文字を書く練習ですね。

↓それなりにきれいに書けるようになっています。相変わらずのバカ親炸裂ごめんなさい

年中さんの終わりごろの絵日記
年長さんの秋の絵日記
小学校2年生の書写

さらに小学校時代は、学校からの宿題である「本読み」「書き取り」の宿題に、隣に座ってつきあいました。

     

「読む」については、とにかくたくさん読書をさせました。

ちょうど、娘が幼稚園に入園した頃にハリーポッター第1巻の翻訳版が出て、小学校中学年の終わりごろに最終巻が出たと思います。

ハリーポッターは児童図書なんですけど、ワタシが先にはまっちゃってせっせと買って読んでいたのもありますね…

娘は小学校4年生ごろにあの分厚いハリーポッターを読み始め、それに刺激された息子も小学校2年生で読んでいました。下の子って、ほんと上の子に影響されますね。

(ハリーポッター以外は、せいぜい厚さ1.5センチまでの本しか読んでいないです)  

毎週子どもたちを図書館に連れて行って、1週間分の本を選ばせ(一人5~6冊)、借りて帰るのが週末の定番になっていまして、これはもう、ワタシの仕事みたいになっていました。

我が家は当時すでに紙の新聞をとっていなかったので新聞は読ませていませんでしたが、大きな悪影響はなかったようです。

「書く(表現する)」についてはまだそこまで力が入っていなくて、長期休みの課題の作文をきちんと書かせる程度でしたが、我が子がオフィシャルな文章をどんな風に書くのかは、楽しみの一つ程度かな…。

読書感想文の選書などはアドバイスしました。

小学校高学年は予習シリーズで・中学以降の国語は小学校までの余力で

我が子たちに家庭で「国語の問題集」を勉強させたのは、小学校時代の予習シリーズがメインです。

これも、ワタシが隣に座って勉強をみました。

難しい問題もありましたが、一緒に考えるのは楽しかったです。

これで基本的には、家庭で国語系学習に力を入れるのは終わりです。

中学生以降の現代国語の試験といえば、正確に読み取って求められた答えを書くことに尽きます。これは、文章の内容が難しくなっても同じ用語を新しく覚えていけばいいだけで、「読んで理解する」という点でやることは同じ。

学習はほぼ学校に丸投げで、成績は一番ではないけれど上位、作文は時々学校代表になりました。

高校になるともっと顕著でして、現代国語の授業で一番時間を割いていたのは入試に出る漢字だけでした。

ちゃんと勉強したのは、古典(古文と漢文)のみで、もちろんワタシはノータッチでしたが、

高3の外部模試では、二人とも国語は文系の人も入れて上位でした。

この辺でありがたみが上位定常状態になりました

中高でたいして時間をかけていない科目なのに、それなりに安定して得点できた理由で思い当たることと言えば、小学校時代にやったことのみ。

正直、小説文は波があったものの、論説文はいつも高得点で大きな減点がないのはありがたかったです。

   

そして、息子の東大入試の開示によりますと、国語で80点満点(理系)の52点を取っていました。これは、率でいいますと65%でして、

物理に次ぐ、数学と同じ2番目の得点率の高さでした。


参考)息子の東大二次試験の得点率

科目国語英語数学物理化学
得点率65%59%65%80%55%

数学が一番の得点源のはずなのに…と、本人的には思うところはあったみたいですが、

いやもう、入試は合格か不合格かの世界ですから、いいんです。

それにしても、なんてお手頃な教科なんでしょう。しかも、唯一課金した駿台は、英語・数学・化学を受講したんですけど…

(課金してない物理と国語の得点率が高いってなに???)

     

小学校時代の国語のインプットが後でこんな形で数字に表れるなんて全く思っていませんでしたが、どう考えてもラッキーですよね。

そして、

良く考えると、国語だけじゃないんです。

小学生までの国語の学びの質が中学以降は他の教科に影響する

国語力は英語の成績アップにも直結しました。

例えば小学校高学年で習う英語の文は、日本語にすればせいぜい小学校2年生くらいまでの文章ですし、

高校入試で扱う英語長文は小学校高学年の国語で習うような内容、

大学入試で扱う英語長文は、高校入試の国語長文レベルです。

これが大学入試の英作文になると、中学の国語、大学によっては小学校高学年レベルの日本語を正しく英作文できれば合格です。

これはもはや英語力というより、語彙力+読解力の差???

ということで、おかげさまで英語の成績も安定した得点源でして、センター試験(現在は共通テスト)は二人ともほぼ満点でした。

今思えば、

にたろうブログで書かせていただいた、東大の出題意図を育むなら中学生時代がカギの前段階の基礎力を

まずは国語力を伸ばすことで養う

ことが、この時代にやるべきことの一つで、ありがたいことに実際上手くやらせることができました。

元祖はすちゃん
元祖はすちゃん

長い自画自賛終了です

教育の現場から

ちょっとだけ、周囲にも目を向けてみます。

ワタクシ、一応算数・数学の教員免許を持っていまして、家庭教師や塾講師をしていたことがあるのですが、

生徒さんの中に、算数の文章題の意味を正確に理解できないお子さんが一定数いらっしゃいました。

小学生の文章題ですから、せいぜい3行ほどの短い文ですよ。

問題の意味をかみ砕いて説明するのは、日本語を教えるのと同じ。個別指導ならそれに時間がかかって本題に時間を割けませんし、集団指導なら、そのお子さんは置いていかれがちです。

しかも、子どもって、やはり遠慮がち先生がこわい?なので、教師の方から「わかる?」って声をかけないと、「わかりません」とは言ってくれません。

わかったときは非常にわかりやすい反応をしてくれるんですけどね。

これが、式を正確に書けないことにつながり、算数嫌いになってしまいます。

こんなことで算数嫌いになったらもったいないです。

        

また、英語の教師をしている友人によると、やはり国語の読解力のない生徒さんは英語長文問題が弱いとのことでした。

単語を調べ、文法を確認しても、何が書いてあるかがわからないので、要約ができないのだと。

そのような生徒さんには、一題の英語長文問題に対して

  1. 日本語訳を読ませて意味を理解する
  2. 英文を丁寧に訳す
  3. 声に出して読む
  4. 時間をおいてもう一度英訳をする
  5. 声に出して読む

のように、日本語と英語の両方からアプローチして読解力をつけていくのだそうです。当然ここでも、英語の勉強に時間がかかる⇔英語が嫌いになるという図式があるわけで…

国語ができない子は英語の点を取るのも大変。国語の読解力さえあれば、受験英語なんてトレーニングでなんとでもなるのに…」

と嘆いていました。

もちろんこれは、国語系の学びは中学生以降ではできない、という意味ではありません。

むしろ、学びとしては一生続きます、が、

中学生以降になると、他の教科も勉強しないといけなくなるので、なかなか国語に時間を割けないんです。

   

絵本の読み聞かせ、声に出して読む練習、字を書く練習、作文…

これらをその場に応じて、意識して習慣づけたらこんなにお手軽に身につけられるものはないんじゃないかと思いますし、

一生ものの才能となります。

 

また、

これらを我が子と一緒にやれたことは、ワタシにとっても楽しい時間でしたし、親子が仲良くなることの一助になりまして、我が家の幸せな思い出の一つです。

 

ワタシの好きな言葉に

本物は続く。続けば本物になる。

という言葉があります。

 

当時、本物かどうかはわかっていなかったけれど、

いや、続けられたから本物だったのかな、

いや、続けたから本物になったのかな。

     

ぜひ、皆さまのお宅でも実践なさってみてください。

      

今回もお読みくださりありがとうございました。

     

息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。 どうぞ にたろう もご覧ください。

     

≪ いちひめの前の記事

いちひめの次の記事 ≫

        

コメント

タイトルとURLをコピーしました