「どの子がピアノ弾けますか?」
これは、小中連携で小学校の先生と中学校の先生の間で児童の引継ぎをする際に必ずといっていいほどよく確認される事項なのだそうです。
校内合唱コンクールで、ピアノ伴奏のできるお子さんがクラスに一人以上、できればまんべんなくちらばっていることも大切な要素だから。
バランスよく、どこかのクラスにかたまらないように…
学校内で引継ぎがあるのは容易に想像できるものの、
なるほど、学校を超えてもそういうことは引き継がれていくのか…
そんなの全然知らなかったけれど、学級運営・学校経営って、結局そういうことだものね。
そんなことまで

この情報はTwitterからです。この書き込みに対して他の教師と思われる方も反応なさっていました。
信憑性はあるようなないような、と思いつつ、でも、わかるわかるっていうことや、そこまで??…なものまで。。
先生同士で引継ぎされていること、ちょっと紹介させていただきます。
- ピアノを弾けるお子さん
- 中学1年のクラス分けは小学校の先生が行う
- 小学校時代の課題や努力の様子
- 兄弟
- 問題行動・保護者・不登校・リーダー気質・人間関係・運動能力
- あと3年連続で担任するとしたら、嫌だと思う児童
- 個人情報保護条例に引っかかる恐れがあるからあまりきかない
- 担任の先生の先入観の入った意見はきかない
強烈なのもありますね…
保護者かぁ、まぁ、ありますよね。このような場に自分の名前が絶対挙がらないことを是としてしまったので、ワタクシ、6年間、先生にご迷惑どころか意見もしたことのない、優良保護者を演じちゃったなぁ
とか、
あと3年連続で担任するとしたら嫌だと思う児童、はさすがにかわいそうだなぁ
とかとか…保護者の立場で勝手に思ってしまいました。
同時に、学校の教師というお仕事がいかに大変かが伝わってきます。
いろんな先生がいろんな立場で書込みをしていらっしゃるので、まぁマユツバものですけど、そのなかでも、ピアノを弾けるかどうかは不動みたいですね。
保護者目線だと…
さぁ、でもここは一保護者として、ぶっちゃけ言っちゃっていいですか?
っていつも結構ぶっちゃけじゃん
あるとき、娘と小学校の違うお友達ママに愚痴られたことがあるんです。
「うちの子は面倒見がいいから、いつも、ちょっと困ったちゃんと席が隣同士になる。ずーーーーーっとよ。」
と。
確かにそのお子さんは、めっちゃいいお子さんで、優しいし、気が利くし、お姉さんもできるし、譲れるし…
娘とは同級生ですが、あきらかにお姉さんで、親の目からみても、あのお子さんの言うとおりにしておけば楽しく遊べるだろう、というのが伝わってくるレベルのいい子。
正直、お母さんもめっちゃいい人なので、こういうお母さんが育てるとこういうお子さんが育つのか、とも思っていまして、彼女がつい愚痴ったときは驚いてしまったくらいです。
仮にワタシが担任の先生でも、あのお子さんをそういうポジションに置きたくなるよなぁ。
でも、お子さん本人や保護者の立場からすれば、
気の合う、気の置けない、高め合えるお友だちと席も隣にしてほしいですよね。
そこで、はたと気づきました。
いや、ちょっとまてよ、ウチの子もどっちかというと、”困ったちゃん”とよくお隣どうしになってるぞ…
一応我が子の通っていた小学校の席替えは、高学年ではくじ引きでした。
でも、発表はいつも翌日。
確かに、背の高いお子さんの真後ろに背の低いお子さんが来ないように、とか、視力の低いお子さんは真ん中より前に、みたいな、大人の配慮も加味しないといけないので、すぐに発表できないことに異議はありませんが…
ん?
それにしても、正直ローテーションのように定期的に組まされてるぞ…
席が隣じゃなくても、班が一緒とかね…
ま、いいですけどね。喧嘩して帰ってくるわけでもないし、振り回されているわけでもないみたいだし、
そこそこうまくやったり、そこそこかわしたりしていたようなので…
でもですね、ワタシとしましても、ん?と一度疑問に思ってしまうと、
またか
ってなるわけですよ。
またか!って思わせるだけの先生と、
またか、ではあるけれど、我が子にも配慮してくれているな、と思わせる先生がいらっしゃいまして、
先生次第ですよね…
あー言っちゃった。先生比べしちゃった。
円滑な学級運営のためですものね、もちろん児童本人の成長も考慮した上でのことですものね。。。
結局なにもできなかった
で、結局、ワタシの不甲斐なきこと限りなしなんですけど、
何もできませんでした。。。
担任の先生に言うほどでもないし、
むしろ言ったときのリスクの方が大きそう
娘も、そこまで気にしているようでもなかったので。。。
でも、耳は傾けましたよ。
子どもの話をきいて、どんな様子かは把握しているつもりでしたよ。
ピアノを弾ける子
話を戻します。
”ピアノを弾ける”については必要でしょう。
小学校でピアノを習っていたお子さんはかなりの数いらっしゃったんですけど、
中学になっても続けているお子さんはぐんと減り、しかも、コンクールで賞を取るような人も混ざっていますので、クラス分けで偏ったら大変です。
ただ…
もしお子さまがピアノ伴奏をやりたければ、ですけど…
中一入学時に、めちゃめちゃ上手なお子さんが一度ばらけて配置されると、
娘の学年も息子の学年も、固定のように三年間同じ人が伴奏をされたので
中学の校内合唱コンクールで、お子さまがもし伴奏したいなら、小学校卒業である程度実績を出しておかなければいけないということになりますね。
別のTwitterの書込みに、
「ウチの子もピアノが弾けるのに、一度も伴奏者になれなかった」と保護者の方からクレームがきた、というようなものもありました。
こういうのって学年が上がれば生徒同士で決めますし、先生もお困りでしょう。
”見た目”よさそうに分けてくれるところまでは先生がやってくれるとしても、それ以上のことは望めない…
合唱コンクールは、我が子たちが通った高校でもありましたので、中学までに”あの子がピアノ伴奏してくれる”となったら、高校まで続くことも普通にあるわけで。
ピアノ伴奏を本気でやりたいなら自分で手を挙げてみる、指名されたら役割を果たす、指名されなかったら気持ちを切り替える、
要するに、これはもっと早くお子さんも親も動いて、アピールして、お友だちにも応援してもらうべきことであり、全部決まってから先生にクレームをいれても何も変わらない事案です。
ただ後味の悪さだけが残るだけ
タイムリーに子どもの気持ちを汲んで、親も後ろでサポートする。
子育て完全サポートマニュアルが欲しい…
親のサポート
親から見ると些細な、でも本人にとっては気にかかるような出来事が起きたとき、
一度も先生に言わなかったヘタレ保護者のワタクシ的なサポートは、
- 出来事の現状をなるべく正確に把握する(ママ友の力も借りる)
- 親にどうして欲しいか、自分はどう解決したいか親子で話し合う
- よしよしいい子、と優しくしてあげる
- 放置できない場合は、言うべき相手や言葉を一緒に考えて…
- 学校に送り出す
- その後どうなったかも親子で話す
結局こんな感じで親は前線に出ず、子どもに解決させていました。
でもまぁ、これが使えるのは芽が小さいときなので、普段から
- クラス内の我が子の立ち位置を把握する
- 「いつでも先生に言ってあげるよ」と普段から子どもに伝え、子ども側にいることをアピール
- 今日どうだった?を必ず訊く
を、やるようにしていました。
小学校って、ほんとに小さいムラ社会なところがあるので、こういうのが案外大事なんですよね…先生より、相手のお子さんやその保護者さんの方がずっと怖いこともありますし…
あー、そういえば
ワタクシ自身の子ども時代にも、些細だけど気分下げ下げなことはそれなりにありました。
先生、「二人組になって」って気軽に言わないで
とか
ピアノ伴奏に選ばれるのが苦痛なのに”やりたくありません”って言えなかった(ピアノを弾くのが嫌いでピアノ教室辞めたのに…)
とか、
あの子腹立つ~~~~~~
とかとか、、、
でも、それを親にはいちいち言ってなかったなぁ。。。
訊かれなかったし
↑そう、ぜひお父様お母さまの方から訊いてあげてください
教師の方々のホンネが見え隠れするTwitter。
なんでも書いていいわけではないけれど、でも、良きも悪しきも、これが教師という立場の人のお仕事だということを、保護者も改めて認識できる場でもあります。
小学校の先生というと、子ども好きの方が多いかもしれません。でもお仕事として接してもらっているわけで、そのときは全身全霊を注ぎ込んで我が子に接していただいても、担任でなくなれば関係は終了。
仮に卒業してから接点を持つことになっても、それはもう担任の先生ではなく、大人の一人として接して下さるので、関係性は変わってきます。もちろん子どもも成長して変化していきますので、先生に対する思いも変わってきます。
そんな未来があるのに、担任の先生と児童生徒という関係のときだけやたら距離が近く濃くなる不思議な関係だと認識しておけば、
学校は、期間限定で、子どもが社会の中で生きていけるための成長を手助けしてくれるところ
と割り切ってつきあえるような気がします。
ん?って思うルールもありましたけど、保護者とは学校での子どものことを、ちょっと離れた距離で、でも目を離さないで視ている役割を求められていると感じました。
とはいえ、友だちによっても、先生によっても、学校によっても変わってくるのでねぇ。
そしてお子さんご本人の気持ちの持ち方によっても違ってきますのでねぇ。
行動マニュアルも尺度も存在しないけれど、
せめて親だけは、子の悩みに一緒に向き合う人・子ども本人より子どもを大切に思う人・一番のサポーターであり有能なマネージャーでありたいと思いつつ子育てをしていたことを思い出しました。
形を変えつつ今もやってますけどね
この年齢なら、うざがられるくらいでも大丈夫です。
お父様お母さまはぜひ、
些細なお子さまの思いを丁寧に拾ってあげて、”いつでもなんでも訊くよ・大好きだよ”アピールをし続けてあげてくださいね。
息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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