いちひめ専攻医になる(医師になって3年目) | feel my force

いちひめ専攻医になる

医学部受験

いつもいつも時空があっちこっちに飛びまくっていて、申し訳ございません

と、まずはお詫びから。

またしても現在に戻ってまいりました。

我が娘いちひめは、おかげさまで4月から

専攻医

になりました。

え?専攻医って?どんな身分?

そのまえに、初期研修医を無事に修了させていただきましたので、その辺のお話から…

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2年間の初期研修医を無事に修了

ということで、今年3月に初期研修医を無事に修了しました。

やっとこれでお客様扱い終了です

こちらで書かせていただいた通り、厚生省の初期研修医プログラムに沿って各科をまわらせていただきました。

勤務地は、初期研修医カリキュラムに含まれる地方病院での勤務(約2か月)を除いては、勤務先の病院での勤務のみ。

住まいは病院が準備してくれたレジデンスに社宅として格安で入らせていただき(ただし選ぶことはできません)

一応決まったお給料も、有給休暇もありました。

残業ありの病院でしたので、残業手当もありました。

兼業は不可ですが、病院が行うワクチン接種の派遣という形で注射のお仕事に行ったときは、プラスアルファの手当がついたようです。

2年間限定、規定の社会保険制度にも組み込んでいただきました。

このような待遇の下、一番大事なのは

3年目からどの科に進むか・どちらの病院(あるいは大学の医局)に入るか

を決めることです。

  • 内科なのか外科なのかその他の科なのか
  • 進みたい科の医師になるには、どの病院が強いのか
  • その病院に入るためには、どうすればいいか

などなどを自分なりにリサーチして初期研修2年目の春先から動き出し、初期研修医2年目夏ごろに行われる専攻医の選考に応募し、

昨秋、おかげさまで進路が決まりました。

就職試験みたいなものですから、一般の会社の就職活動と同様に、病院主催の”セミナー”のようなイベントに参加したり、自己推薦書を書いたりといったことをやり、面接試験も受けました。

ただ、娘の場合は一つしか受けていませんので、複数を受けた、とか複数から内定をもらった、みたいなことはありません。

おかげさまで、ある大学の医局に合格しまして

やったー、春からやりたい科で、やりたいことだけができる!

と喜んでいました。

おめでとう!

やりたいことが見つかったのも、その道に進めるのも、そして希望の場所で仕事もさせてもらえるのも、ありがたいことでございます。

専攻医のカリキュラム

そして、おかげさまでこの4月から専攻医になりまして、今度は専攻医のカリキュラムに沿って”教育”されます。

以前は後期研修医と呼ばれていたようですが、今はどうも専攻医とか、専門医研修などと呼ばれているようです。

期間は3年間。

この3年間、厳密には「カリキュラム制」(単位制)と「プログラム制」(年次しばり)があるようなんですが、どちらも決まったことをできるようになるための制度という意味では同じですね。

娘の医局では3年間のうちに、市中病院と大学病院のどちらも経験しつつ、規定のスキルを学んでいくようなプログラムになっていました。

で、どこに配属になったかといいますと、

春からいきなり、中規模の市中病院へ。

これからはスタッフとして顔も名前も出る身分です。

責任重し。

引っ越し、そしてスタッフとして働き始める

指定された市中病院にも住居が準備されており、3月の終わりに新しいレジデンスにお引越ししました。

2年前はワタクシも手伝い、大騒動で実家から新居に引っ越しした娘。

今回は自分で引っ越しの見積もりをとり、自分で業者を決めて、自分でお金を払って、ワタクシが関与しないところで引っ越していきました。

我が子ながらえらい!

さて、新しい職場に移る前、3月ごろから、娘がワタシに相談をしてきていました。

  • 新しい職場では「外勤」があるらしい
  • 外勤先は電車とバスやタクシーで行けないわけではないけれど、時間がタイトになってしまう
  • 車が欲しい

え?外勤ってなに?(それ断れないの?)車?本当に必要なの?皆さんどうしていらっしゃるの?

嗚呼、わからないことだらけ、相談する方もわかっていませんから、仕方ないですけど…ねぇ、ちゃんとリサーチしてから相談してくれないかな…

専攻医の外勤システム

専攻医としての働き方は大きく分けて2通りあって、

  1. 外勤のある病院(お給料お安め、週4日程度+外勤1日~2日、勤務先・外勤先の宿直含む)
  2. 外勤のない病院(お給料お高め、週5~6日、救急などの院内のお勤めがプラスアルファである、宿直含む)

娘が春から配属されたのは1の外勤のある病院でした。

1年目の専攻医さんが役に立てる外勤があるの?って感じですが、娘の場合は健康診断と、個人の総合病院の宿直でした。

なるほどね

具体的な勤務先をきくと、確かに車が必要な場所です。

急きょ、車を買う

娘は医大生の間、車なしで過ごしました。

厳密には免許は持っていましたし、家にも車があるのでそれは自由に乗れますし、といいつつ、本人はバイクの免許もとって、ほぼほぼバイクで移動していました

雨の日はワタシが送ったりバスに乗ったりで、なんとか済んだので、このまま彼女の人生に車に乗る世界線がなくてもいいくらいに思っていたと思います。

でも、やっぱり社会人になると必要ですよね。

そして、一番の問題が、

去年くらいから?車の納期が数か月、長いのは半年以上待たないと手に入らない、さらに人気車は注文すらできないものもある

という、自動車業界にも波紋を呼んでいる、半導体不足問題でした。

じゃあ中古車でいいじゃん、新古車でもいいじゃん、

と探したわけですが、

中古車でも年式が新しいものはお値段がほとんど新車と変わりません。

買うのか、レンタカーにするのか、カーリースか…

と道に迷って肩を落としていた矢先、我が家になんと一通のお手紙が。

我が家が使っている車のディーラーさんから

「〇〇、何台限り、特別価格◇◇円、すぐに納車できます。お早めに。」

という内容です。すぐに電話してお尋ねしたところ今年1月に販売店が注文していた車が4月に入るとのこと。

新古車、とか、未登録車、などの呼ばれ方をしていますが、メーカーオプションをあらかじめ決めておいてもらって、注文もしておいてもらった、”既製品”みたいなものですから、

新車です、これは。

新車を数週間で手に入れる

という、こちらも、なんともありがたい選択肢をいただくことができました。

ありがたいありがたいありがたい…感謝。

専攻医の1週間

さて、娘がお勤めさせていただいている科の先生は、全員が大学の医局から派遣されています。

各大学は、このような”大学の息のかかった病院の科”を複数持っていて、その中で転勤しながらスキルを上げていく、身分を上げていく…

というのが医師としての一つの道みたいです。

一般の会社でいうと出向みたいな感じですか。

その病院で週に約4日程度勤務、さらに週に2日程度外勤(他の病院で働きます)、

さらに1日~2日は宿直あり。←これ、さらっと書いちゃいましたが、昼~夜~昼の連続勤務があるということです。

完全な休日は日曜日だけです。

ブラックじゃん!

その貴重な日曜日に、学会とか、大学医局でのワークショップ…

 

そういえば、医療にZOOMも在宅勤務もないものね。

お疲れ様。

おまけ

ここで書くことは完全に医療素人のワタクシの感想ですので、間違っていたらごめんなさい。

たぶん、この外勤システムって、初期研修医制度が始まる前からの、お給料なしのインターン先生が「バイト」で稼ぐしかない、と言われていた「バイト」の名残…なんじゃないですかね。

なぜなら、やたら報酬が高いんです。

先日、ある記事で、ワクチン接種バイトで月収400万円!はーーーっ?みたいなのを目にしましたが、、、時給2万円とかありましたが…たかが注射一本でも、お疲れ間違いないお医者様には打ってもらいたくないなぁ…なんとなく(個人的感想です)

ここ とか ここ など見ても、時給がバグってますよね…こういうサイトの求人はスポットみたいですが、娘が行かせてもらっている病院は、おそらく過去の医局の先輩方がずっと引き継いできた先で、いわゆる信用取引のようなつながりみたいです。

お給料はいいみたいだけれど、、、

完全なる時間の切り売りですから、絶対遅刻はできないし、ましてや休みもありません(もし行けないとなったら、科内の別の医師が行くしかありません)。

やっぱ、ブラックですよね…

ということで、外勤のある病院勤務は、そこからいただくお給料は驚くほど少ないけれど、外勤(バイト)分をプラスすると、外勤なしの病院勤務より、ちょっとだけお給料は上がるらしいです。

次の人につなげないといけないお仕事ではあるけれど、いえ、だからこそ、無理はしないで。

どうか、お願い、自分を一番大切に。まず、自分が健康であるように。 

医師としての人生

我が子が医師になって、やっとわかったのですが、

この専攻医というカリキュラムは、専門科に分かれるだけで専門医をめざす全ての医師が通らないといけない道です。

これからの3年間は、大学の医局に所属して関連病院をまわりながらスキルを磨くか、専攻医カリキュラムを持つ病院に就職してスキルを磨くか程度の違いでのようですし、

もし、希望の専攻科が自分と合っていないなと気づけば、その時点で専攻科を変えることもできるようです。

むしろ、医師としての幅が拡がるという点ではそれもまた門戸を広く開けているようです。

専攻医を無事に終え、専門医の資格を取り、また、大学院へ行って研究をして医学博士を得て…などと、いろいろ揃えるまでに、あと10年弱かかるんじゃないでしょうか。

娘は、いずれ大学院にも行きたいと言っていました。

長いけど…長いけど、どうか自分の健康第一安全第一でお願いします。

 

娘の専攻医生活は、まだ始まったばかり。

時間的にもお仕事的にもかなりタイトな生活を強いられているようですが、車に乗って外勤先に行ったり、朝6時起きで、遠くの健診先まで行ったりするのにも、少しずつ慣れてきたようです。

もう一緒に住んでいませんし、ワタクシがサポートできることなどほとんどありませんが、

応援してるよ。

これからもね。ずっとね。

 

今回もお読みくださりありがとうございました。

 

息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。

 

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