小学校低学年の娘に対して、ワタシが最も重視したことの一つが、
隣に座って勉強や宿題をみる
ということでした。
これは、娘がもっと小さい時、クレヨンを持ってお絵かきをしたり、小学校入試の準備をしたときには既にやっていまして、
とにかく、娘になにかしらをさせるときは、ワタシも隣に座るようにしていました。
そしてそれが、小学生になってからも続きまして、
娘の書く字も見ていましたし、
一生懸命取り組んでいるとか、退屈したみたいだとか、そんなことも横で見ていました。
かなりうざい親?
いえいえ、基本褒め褒めモード、さらに、できたら褒めますから、当時はね、本人も喜んでました。
その最たる取り組みが、
書き取りの宿題
でした。
癖がつく前に…
本読みと同様、学校から毎日出る宿題が、書き取りです。
何でもそうですけど、自己流の癖が一度ついてしまうと、直すにはその2倍の時間がかかる、なんていいますよね。
たまたまワタシ自身が育った環境に、字の上手い人が多かったこともあり、
我が子にも、きちんとした字を書いて欲しいと思っていました。
しかも、娘が書き取りの宿題をしている間じゅう、ずっとワタシが隣に座るでしょ、
どうしても、指示が細かくなっちゃうんです。
書き出しの位置、とめ、はらい、はね…書き順、全体のバランスなど、
それから、筆圧も!
使う鉛筆もBとか2Bにして、力を入れなくても濃い字を書けるように…
もちろん必ず下敷きを使って、、、
など、言い出したらキリがないんですけど、
割としつこくチェックしてました。
小学校低学年の使う書き取り帳は、マスの大きさが大きいので、
マスいっぱいにバランスよく字を書くのって、案外難しいです。
しかも、文字がシンプルなので、正方形のマスの中にバランスよく書こうと思うと、結構注意が必要ですし、
大きく書きましょう、って言っても、目を離す時間が長くなると、字がだんだん小さくなっていきます。
(実際、学年が上がってマスが小さくなり、漢字の画数が多くなるほど、書きやすいです)
そんなわけで、娘が小学校低学年の間は、可能な限り横に座って書き取りの様子を見て、細かくチェックし、直させていました。
小学生になると、親が子に指示することが増える
現在、子どもたちが二人とも大学生になって、ゆっくり振り返りながら、
期せずしてワタシが子どもに対してやったことでよかったなと思うことが、
幼稚園時代に、親子がめいっぱい仲良くしておいたこと
です。
もちろん、それは、ただ仲良くするだけではなく、
娘には、ママの言うことをきいておけば、うまくいきそう
と思わせ、
親の言うことだから、その通りにしよう、という親子関係がある程度できていたことでした。(→幼稚園時代にやっておいてよかったこと)
小学校に入ると、宿題も、その他の勉強も、習いごとも、、、と、
時間に縛られた生活が始まります。
その時に、子どもは親の言うことをきく、ということができていたので、
比較的、”勉強”を面倒くさいものとせず、親と一緒にやる時間として、本人が取り組んでくれたのはラッキーでした。
書き順が変わっている
そんなわけで、書き取りの宿題を横に座って見ていますと、当時のワタシにも新しい発見がありまして。。。
それが、
一部の漢字の書き順が、自分自身が習った時代と違っている
ということでした。
皆さまは、『上』という漢字、どんな書き順で習いましたか?
ワタシは、横→縦→横 と習ったはずなんですけど、
今は、縦→横→横
なんです。
この書き順を巡って、当時、若干7歳の娘と意見が分かれたことがありまして、、、
まさか、書き順が時代によって違うなんて思いもよらなかったので、自信を持って娘にダメ出ししたつもりが、
国語の教科書に、はっきりと、縦→横→横 と書いてあり、
ワタシの惨敗…
よく調べてみると、ワタシの時代と、もう少し上の時代の人とも違っているものもありまして、
例えば、『必』。
ワタシは真ん中の点→斜め棒→…と書くんですけど、
もう少し上の人は、「心」を書いてから斜め棒と習ったそう。
そういうのって、教える側としては困ります!
実は、漢字の書き順というのは、もともとはなかったし、昔から楷書と行書で書き順は違うものらしいんですけど、
1960年ごろに漢字の書き順の手引きができて、それが、1990年前後になってきちんと教科書に反映されたらしいです。
(え~そんなの…知らんわ)
字って、書き順が変わると崩れちゃいませんか?
ワタシ自身、『上』という字を書くのに、縦棒から書くと全くバランスの取れない字になってしまうため、
結局今も、書きなれた、横棒スタートで書いています。
でも、なんだか後ろめたい…
これもまた、ワタシが何十年もかかってつけたクセなので、直すのは難しい例。
字がきれいと褒められる
さて、書き取りの宿題をワタシが横で見て、(本人的に)きれいに書く練習をさせた結果、
娘は、地域の硬筆のコンクールの学校代表常連になり、
何度か賞もいただきました。

字って、一度きれいに書けるようになると、おそらく一生ものです。
しかも、最初からきれいに書くことしか練習していないので、どんなに急いで書いても、きれい。
これは、息子もそうでして、
二人とも、成長の過程で多くの人に、「字がきれいだね」と言ってもらってきたそう。
そして、そう言ってもらうのは今でもうれしいらしく、以前、
東大のお友達に褒められた~
なんて、笑顔で報告してもらったことも。
ワタクシ自身の場合、小学校4年生からお習字教室に通って全面的に矯正したので、ゆっくり書くときは、矯正した方の字が書けるんですけど、急いで書くともともとの下手な字しか書けないんです。
一般的に、字のきれいさと学力とは何の関係もないらしいですが、
子どもたちが生きていく上で、字がちょっときれいだったことで得をしていることは多いような気がします。
(うらやましい)
息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。


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