小学校から出される宿題の代表的なものが、
本読みと書き取り
です。
月ごとに更新される「本読みカード」があり、
毎日、保護者のチェックが必要です。
チェック以外に、保護者のコメント欄、先生のコメント欄もあり、
ちょっとした、先生と保護者の連絡のカードにもなっています。
今回は、本読み、について。
この宿題、6年間、毎日出されました。
本読みと言っても、教科書の数ページですよ。
親の前で声を出して読むだけ。
あっという間です。
でも、これが結構大事だったということを、最近知りました。
親子のルーチン
ムダに? 真面目なワタシ。
ちゃんと、本読みをさせて、横で聴いていました。
子どもとしても、こちらとしても、早く終わらせたいじゃないですか。
だから、帰宅してなるべく早く、やらせていました。こちらから声掛けをしたことも、もちろんあります。
たまたま、小学校時代の子どもたちから、本読みの意図について訊かれたことはなかったので、
何の疑問も持たないで我が子達にやらせちゃいました。
本読みの意味?目的?
うーん。。。
問題文を正しく読めない子
最近のTwitterでも、話題になりましたが、
大学生が家庭教師をしていて驚いたこととして比較的よく挙がるのが
テストの問題文をきちんと読めていない子がいる
ということ。
問題が読めていないから、答えもとんちんかん。
こういうお子さんに、
「問題文を声に出して読んでみて。」
と指示をすると、読み上げるだけなのに、結構な確率で間違って読んでいることが多いそうです。
そこで、正しく声に出して読ませ、意味を理解させ、考えさせたら、
普通に解けました、
というオチ。
この意見には、多くの賛成意見が上がっていて、その中には、びっくりなことに、
そういうお子さんほど、
宿題の本読み、つまり、教科書の音読の宿題をきちんとやっていないことが多い
という、長年国語の塾講師をしてきた人の書き込みがありました。
あの、数分で終わる宿題。
やらないとそんな弊害があるなんて、
かなり意外です。
音読の効果
音読の効果にはさまざまなものがあるそうです。
- 文章読解力を高める
- 記憶力を高める
- 語彙を増やし、考える力を高める
- 精神が安定しやすい
- きちんと読めることが自信につながる
なるほど、確かにいいこと尽くしですね。
4.の精神が安定しやすい なんて、本当?って思いますが、
気持ちを落ち着かせる作用があるセロトニン(神経伝達物質)は、音読をすることで多く分泌されることがわかっているそうです。
なななんと!
これを、正しく本を持って、大きく口を開けて、顔全体の筋肉を使い、明るく大きな声でやる。
江戸時代に、寺子屋で論語を音読していた子どもたちって、意味があったのね!
子どもたちが中学に上がって英語の授業が本格的に始まった時、口を酸っぱくして言われたのが、
(英語の)教科書を音読しなさい
でした。
実は、高校の英語の先生にも、同じことを言われました。
二人ともほとんどやってなかったけれど…やらせておけばよかったかなぁ。。。
大人にも
実は、音読は、今、医療の現場でも見直されているそうです。
高齢者向けの音読の本も出ていて、上に掲げた以外に、
- 気持ちが落ち着く
- やる気がでる
- ストレス解消
- 脳の活性化
など、気持ちにも良い影響があるそうです。
大人になって、いまさら音読?
いまだから音読?
結局、子どもにいいことは、大人にもいいってことなのね。
子どもたちの小学校の頃の教科書はないけれど、たまには、音読、いいかも…
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。 どうぞ にたろう もご覧ください
コメント