自分の中で、自分自身と他人様と比較することほど虚しく意味のないことはないと思うようにしてきたものの、
自分、あるいは、自分の子どもが、他人様から比べられている
という意識は、時々思い出して、持つようにしてきました。
語彙力低めですね、伝わってますでしょうか。。。
今回は、自分が第三者の立場になって、他人様を”比べ(させていただい)た”経験のお話。
おこがましいけれど
ワタクシ、これまでの人生の中で、”教える”お仕事についていたことがありまして、、、
とびとびですし、アルバイトレベルではありますが…
ある時は小学生、ある時は中学生、ある時は高校生。。。
学びに来る人たちに共通しているのは、
やろうと思う気持ち
です。
これはすごく重要でして、親に言われた、でも、自分で決めた、でも、いいんです。
みなさん、目標を持っているので、
教えやすいです。たぶん、学校の先生よりも。
ただですね、それぞれの皆さんの温度差はあります。
また、能力差もあります。
目標も微妙に違います。
さらに、年齢が低いと集中力の差も大きくてですね。。。
別の側面で言わせていただくと、もちろん
講師の性格や能力の差
も、あります。
同じことを教えているはずなのに、生徒さんの出来ていくスピードが違う、丁寧さが違う、深さが違う、、
生徒さんからの質問の内容も違います。
質問の内容が違うということはですね、
高いレベルの質問をしてくる人を教える時は、こちらもしっかり予習をして、準備します。
そうじゃないレベルの質問をしてくる人の時は、、、準備しなくても教えられるので、、楽でした。
(あー言っちゃった)
それでもね、そのお子さんの目標と、現在のレベルを鑑みて、何を指導するのがいいのかのさじ加減は得意でしたし、一定の結果も出したので、
”お客様満足度”は高い方の講師でした(自画自賛)。
中に入るとわかるんですが、、講師の質も、いろいろです
本当に、おこがましくて、ごめんなさい。
小学生を教えるということ
小学生のお子さんといえば、、
基本的に面白くないことをやっているときの集中力のなさといったら、、、
そこまで顔に出す?というくらい、顔に出ます。
本当につまらないことだと、お子さんの集中力が続くのは、せいぜい10分です。
これを一対一で教える時は、本来進ませたいことの5分の1も進まないので、教える側としてはとても困ります。
ところが、好きなことになると、30分、40分経っても集中力が続きます。
っていうか、そうなると、教える側も口出しできないレベルになりまして、
すごいスピードで進むので、
え?次の教材どうする?
という別の心配が出てくるほどです。
集中しているときも、顔を見ればわかります。
(ぜひ、お子様の集中しているときの顔も観察なさってみてくださいね)
どちらのお子さんも、最初は、初めての先生、距離遠め、みたいな接し方をしてくるんですけど、
この先生の言うことをきこう!という心の変化があるだけで、
不思議なことに、
集中力も伸びます。
ですから、講師の人間性もすごく大事。
これは一対一だと、教える側もそこまできちんと気づくことができますし、対応ができます。
ところがですね、
(一人のお子さんの中でも、集中している時と、集中していない時の差があるように)
複数のお子さんを同時に教えるとなると、
集中するタイミングも、長さも違いまして…同時に同じことを教えようとすると、
ちょうど、真ん中あたりのスピードや能力のお子さんのペースに合わせるしかありません。
二人だったら?ですか?
二人なら、遅い方のお子さんに合わせます。
スピードの速い子は、待たされ、
スピードの遅い子は、急がされ、
これはこれで、学力とは別の学びがありますので、大事なことなんですけど、手っ取り早く学力を上げる、というのとは違いますよね。
じゃあ、やっぱり集団じゃなくて、個人で習う方がいいのか?って議論になるんですけど、
個人で習うとなると、カリキュラムと、教える側のスキルが直接影響してくるので、
選ぶ方としては、よほど注意深く、指導者を選ばないといけません。
指導者を選ぶ、と一口に行っても、なかなか難しいことでして、
ワタクシの経験からすると、ベテランの先生が若い先生より良いとは必ずしも言えませんし、
お子さんとの相性もあるので、、、実際に習ってみないとわからないことが多いです。
で、結局、保護者は、カリキュラムや実績、塾全体の評判で選ぶことになってしまいます。
”習いに行く”という類は、たいてい月謝が高いので、保護者としては、選択を間違えたくないんですけど、
判断に時間がかかりますし、当初の自分の決断にダメ出ししたくないし、で、
決定的にダメじゃなかったら、通わせ続けるご家庭の方が多いです。
ここにつきまして、、、はすちゃん的意見を言わせていただきますと、
え?この講師陣の質で、このカリキュラムで?こんな目標掲げちゃう?みたいな塾もあります。
お子さんやご家庭は教室を信じて、講師を頼りにして通うのに…?
親の立ち位置
次に、教える側の視点で見る、保護者の方々のこと。
お子さんが十人十色であるように、保護者の方も十人十色です。
それなりに多くのお子さんと接してきたワタクシ、
保護者の方々は、ほとんどが良い方でした。
ちゃんと挨拶してくださるし、熱心ですし、お子さんのことをとても気にかけていらっしゃるし。
週1回数時間教えているだけでは、お子さん本人のことはわからないことが多々あるのですが、お家での様子を教えていただくことで、すごく指導をしやすくなるので、
とても助かりました!
中には、お母様、ちょっと口出しすぎ? 親子の密着度高め? なご家庭もあって、
当然講師にもどんどん注文が入るので、そういうご家庭を嫌がる塾や講師もあるんですけど、
実は、そういうお宅って、きちんと教室の指導の軸を理解していただいたうえで、その日その日の指導内容を詳しくお知らせすると、
お家でも注意なさってくださるようになり、
むしろ助かりました。
ですから、疑問に思ったことを講師に投げかけてくださる保護者さんは、ありがたい存在です。
こんな風に、お子さんの生活に、塾がいい感じで組み込まれると、お子さんはぐんぐん伸びていきます。
と、良かったことを先に書かせていただいた次は、、、
めっっっっったになかったことですが、、、でも、ゼロでもなかったこととしまして、
困るのが、預けっぱなし?のお子さん。
お家の方と連絡がなかなか取れない、お家の様子も分からない、、
それでも、お子さんに意欲があって、どんどん勉強が進むならいいんですけど、、、
集中力低め、勉強意欲低めだと…
そんなお宅のお母さまと面談したことがあるんですけど、
「この子のことは、この子に任せてありますので…」の連発。
え?ちょっと待って、まだ、小学生ですよ。。。
いえ、実は、これは小学生だから良くないというわけじゃなくてですね、、、
同じような状況が、中学生のご家庭でもありまして、、、
その年齢、その学年で ”できているべきこと” は、常にあるので、
そこにひっかかる以上は、何歳であろうと、何年生であろうと、できるようにならないといけないんですが、、、
そこで、子どもに任せてあります、って言われちゃうと、話が続きません。
いや、子ども任せの結果の、今があるので、ここで手を打たないとまずいですよ、って言う意味なんですけどね…
やっぱり、他人様のいろんな事情を考えると、それ以上は言えません。
そこに親が介入するかしないかで、当然結果が変わってくるので、そこを納得して、関わってくれたら、そのお子さんも追いつけるのになぁ。。
もったいないなぁ。親が手助けしてあげれば、そのお子さん、スムーズに追いつける程度のことなのになぁ。。。
につきます。
中学の範囲までなら、本当になんとかなるので。
それは、指導者のスキルに、問題があるんじゃないの?というご質問をいただいたら、
もちろんそれもあります
とお答えします。
でも、お任せコースの保護者の方って、そういうクレームもされない。
”子どもに任せてあります”
は、
(塾に行かせて成績が上がらなくても)子どもの責任ですから、どうぞ放っておいて。
ともとられかねないので、
ぜひ、「うちの子全然成績が上がらないんですけど(怒)」でもいいので、保護者の方は、塾に対して、何らかのリアクションをしてあげて欲しいなって思います。
あ、クレーマーになりましょう、とか、モンスターになってください、というのとは違いますよ。
お子さんお任せコースのお宅なら、直接お子さんに言えないなら、なおさら、
(お子さんに聞こえるように)塾に対して、まずは、気にかけていることを言葉で伝えてください、という意味です。
そもそもね、塾って、
一人でもよくできるお子さんがいると、それだけをクローズアップする、
(もともとできるお子さんだっただけのことが多い)
制限期間内に、目標の最低ラインを越えたらOK、
一度はできるようになったんですけどね、と説明してもOK、
やれば、できるお子さんなんですけどね、でお茶を濁すこともOK…
講師という仕事は、教えるという難しさがあるので、誰にでもできることではありませんが、
結果の評価が曖昧なんです。
製造業のPL法みたいなのもないし、
医療みたいな、迅速な対応も求められません。
本来、講師Aさんに頼めば20点上がったのに、Bさんだったから5点しか上がらなかった、みたいな議論ができないですものね。
5点でも上がれば、塾のおかげ。
上がらなかったら、”やればできるのにね”。
気づいたことは、遠慮しないで言った方がいいです。
お子さんの教育を”外注”される場合は、そういう側面も知っておかれるとよいかなって思います。
そういう側面があるにも関わらず、自分の教育力を棚にあげて、教える側は、
「同じように教えているのに、あの子は、、この子は、、あのご家庭は、このお母さまは、、、」
という比較になってしまうことも…
講師の一人がそういうことを言ってしまうと、他の講師もそういう色眼鏡で見てしまいかねません。
ここまでくると、教えるスキルっていうより、人間性。。。
以上をふまえての、学校に通わせるということ
ワタクシ、そんな現実を垣間見た経験がありましたので、
自分が親の立場になるということは、
先生から比べられる存在であるということも、ちらっと意識していました。
別に、先生方にとって、ものわかりのいい親を演じるつもりもありませんでしたが、
学校という教育現場で、集団で勉強を教えてもらうことに、限度があることはうすうすわかっていましたので、
過度な期待もしていませんでした。
つまり、
学校で学ぶことの一番の利点は、同年代のお子さんが集団で学ぶ、自分と他者との違いを学ぶ、社会でやっていくためのルールを学ぶ…
そして、何よりもその生活を楽しむ!
ことであって、
学校教育で、子どもの学力がアップすることの期待を、
全くしていませんでした。
勉強以外の、学校でなければ学べないことを、
元気に、楽しく経験してくれればそれでいい!
そして、先生方や学校からは、
我が子や、ワタクシのことを、他のご家庭と比べられていてもしょうがない
ということを意識して、行動を(させるように)していました。
具体的には、
- 時間を守る
- 忘れ物をしない
- 挨拶ができる
- 服装や見出しなみを整える
- 先生の言うことをきく
まずは、このくらいですかね…
(なんだ、だれでもできるじゃん、ですが、親が意識して続けさせるのは案外面倒)
この程度の意識で我が子を小学校に行かせると、いいことがありまして、
- 元気に学校に通えた
- 先生やお友達とのトラブルもなく、学校が楽しいと言ってくれる
だけで、感謝できます。
他人様に迷惑をかけない、他人様の手を煩わせない(親の手は煩わせてもよい)。
でも、頼る時は頼る。
そんな認識で、子どもを育てていました。
ところで、
子育てに気が回らない、時間がないなど、手が足りないときってありますよね。
そんな時、
数多の千手観音様がいらっしゃる京都の三十三間堂へお詣りして、一人だけ選び、お願いすると、
なんと、手を貸して下さるそうですよ。
知らなかった。。。
(終わったら、借りた手をお返しにいくこともお忘れなく)
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。 どうぞ にたろう もご覧ください。
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