息子が高校で伺った話の中に、
オールラウンダーか得意科目を持っているタイプかで、東大合格の可能性が変わってくる
というものがありました。
ここでいう、得意科目、とは、文系は国語、理系は数学です。
英語は?といいますと、英語ができるのは当たり前なのだと。
ということで、今回は、英語はそこそこできるという前提での、別に得意科目を持っているかどうかのお話です。
オールラウンダーと得意科目型
高3になって東大実戦や東大OPを受け、A判をとる人には2つのタイプがあって、
ひとつはオールラウンダーのタイプ。
文系でいう数学、理系でいう国語ができる人。苦手科目がなく、総合力で勝負ができる人です。
もうひとつは、得意科目で得点を稼ぐ人
だそうです。
一般的に、A判の合格可能性は80%と言われますが、その中でも、
オールラウンダーは、ほぼ100%の確率で合格
得意科目型だと試験の内容に左右されるので、”まさかの不合格”が数人に一人は出てしまう
だから、全体での合格率は80%くらいに落ち着く、というような内容でした。
高2まではオールラウンダーをめざす
ということで、息子の場合は、高2までは英数を軸に、まんべんなく得点できることを目指しました。
これは、息子の高1~2年の駿台模試の偏差値を重ねて表したものです。

この時の国語の偏差値は平均70くらいで安定していました。
高3で受けた計4回の冠模試の偏差値をみるとこんな感じです。
第1回東大OP | 第1回東大実戦 | 第2回東大OP | 第2回東大実戦 | |
英語 | 57.3 | 56.8 | 61.7 | 62.0 |
数学 | 57.4 | 61.4 | 65.8 | 57.6 |
国語 | 67.6 | 49.9 | 46.8 | 58.8 |
物理 | 45.4 | 49.5 | 54.2 | 75.3 |
化学 | 47.1 | 46.2 | 47.6 | 43.1 |
物理が秋に上がったのは、第1回の冠模試の結果がでて実際に勉強したからですが、注目は国語。

第1回東大OP | 第1回東大実戦 | 第2回東大OP | 第2回東大実戦 | |
国語偏差値 | 67.6 | 49.9 | 46.8 | 58.8 |
と、特に国語のブレが大きいのがわかります。
さらに理科二科目を入れると、ブレていますね~…

こんな感じでした。
いやー、数学がもっと得意なはずなんですけどね… 高3での数学演習は特に夏までは当然たくさんやったのですが、、
数学は理系受験生は全員が伸ばしていくのでね、、偏差値は変わりにくい教科でした。
特定科目を伸ばす作戦に変更する
このように、高2まではオールラウンダー的な得点をしていた息子でしたが、さすがに国語は、高校の授業だけで東大の冠模試に太刀打ちすることは無理でした。
そこで、最後の3か月は、国語が悪くてもいいように、理系科目を伸ばすことだけに注力した勉強スタイルに変更することにしました。
高2まで、順調に”オールラウンダー”をしていたつもりが、東大の冠模試でこんな落とし穴があるなんて…、ワタシ自身は正直全然想定していませんでした。
ただ、息子本人は、東大の国語の過去問を全くやっていませんでしたから、国語0点でも合格する覚悟で最後の3か月は勉強していたと思います。
(この時期は、声掛けも慎重になってしまったので、具体的にそういう話はしていません)
もう一度試験をすると…
よく言われることですが、東大の合格者の
- 上位の1/3は10回受けて9回は合格する層
- 中位の1/3は3回受けて2回合格する層
- 下位の1/3は3回受けて1回合格する層
なのだそうです。
特に、下位1/3はもう一度試験を受けると入れ替わるとも言われています。
息子の第2回冠模試の判定は、どちらもA判でしたが、順位は、東大OP:564位、東大実戦:344位と中位でしたので、A判を出したことで気を緩めることなく最後まで伸ばしたのが、結果的に功を奏した形になりました。
難関校は…
これは、今年の東大入試を突破した方に直接きいたのですが、なんと、
何十人も東大合格者を出す難関校でも、秋の冠模試でA判定を両方揃えた人は、10人以下だったそうです。
意外…
地方の高校だと、東大って雲の上のイメージがあって、Aを二つ揃えられないと不安…みたいなところがあるんです。いえ、実際、Aが二つ揃っても、安心感など全然ありませんでした。
でも、何十人も東大合格者を出す学校は、おそらく、B判でも(C判でも?)とにかく受験しよう、最後までみんなで頑張って突破しよう的な、
団体戦をしているんですね。
地方からの東大受験にハンディなどない!と、いう気持ちでチャレンジさせましたが…団体戦で東大受験できる難関校のことが、
ちょっとうらやましいな、、、
と、思ったのも事実です…
娘の成長の記録は、時計どおりに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。
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