令和の子育てのキーワードは「個性を大切に」 | feel my force

令和の子育て

子育て

令和になって、あっというまに4年。

これまで漠然としていた思いが最近確信に変わってきましたので、

今回は「令和の子育て」について書きたいと思います。

 

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昭和の子育て

ちょっとだけ(戦後の)昭和の子育てに触れさせてください。

昭和の子育ては、画一的でした。

学ぶ範囲が決まっている、ルールが細かく決まっている、そこから外れることは恥ずかしい…

☆☆を持っている人は偉い・すごい、☆☆を手にするまで上をめざせ…

国民全体が同じ方向に目標を持ち、それをクリアした人が褒められる時代でした。

 

教える方も比較的楽だったと思います。

教える内容が決まっている・そこから外れたらダメ、戻ってきなさいと指導することができたから。

SNSもない、情報開示制度もなかったので、よその学校や都道府県では本当はどのように教えているかなど全く分かりませんし、教え方のクオリティなんて、誰もメンションしません。

それはそれで時代的に必要だったのでしょう。これにより日本人は戦後の辛い時代を抜けましたので、否定するつもりはありません。

あくまでも昭和はそうだった、自分たちの世代はそのように育った、と思います。

でも今は違うということをはっきり認識しないといけないなと思い始めたんです。

平成の子育て

ワタシが昭和育ちですので、平成生まれの我が子もどうしても昭和のやり方に引っ張られがちでしたが、

ありがたいことに、子どもたちが通った小学校・中学校が個性を大切にする教育方針でした。

 

また、平成の日本は国として個性を大切にすることを教育方針として掲げていました。

その出発点が、いわゆる”ゆとり教育”です。

しかし反発も多く、ゆとり教育は2010年に終わりました。

どうして反発が大きかったかといいますと、

学校で習う量が大幅に減り、世界的に見ても学力が下がったというデータが出たからです。

 

学校任せにしていたお宅はお子さんの学力が明らかに下がり、

一方で、学校任せにはできないと気がついたご家庭は、家庭レベルで対策をして、ゆとり教育関係なくレベルを維持され、

あるいは土日に勉強以外の習いごとをさせるお宅が増えました。

 

これはある意味、家庭が学校だけに子どもの教育を任せるのではなく、

各ご家庭で、そのお宅流の子育てを考えて実践する時代のはじまりだったと思います

 

つまりゆとり教育は、実は、親の子育てをもっと柔軟に可能性を拡げてやりましょうという、

親への大きな課題を出された時代であり、

それをうまく利用したご家庭とそうでないご家庭に分かれてしまったと思います。

 

我が家の子が育った時代は、”ゆとり”半分・”脱ゆとり”半分でした。

ゆとり教育が終わった後、ゆとり時代の子どもは二極化が激しい

と、よく教育関係の記事に書いてありました。

教育評論家って評論しかしないから、あまり好きじゃないけど。。。意味は実感としてわかりました。

 

ゆとり教育はダメだった?本当にまずい教育をしていた時代だった?

いやむしろ、今までの教育では出てこなかったような若者が育ったのでは?

これまでの常識を超える天才が出てきた

羽生結弦さんは、前人未踏の偉業を重ねていらっしゃいます。

大谷翔平さんは、野球界で世界の常識を超える活躍をしています。

羽生さんと大谷さんは同じ1994年生まれで、その功績はもちろん、礼儀正しい立ち居振る舞いが国内はもとより世界からも賞賛されていますね。

   

ゆとり教育が緩やかに終わった後も、個性を大切にする教育は続いています。

藤井聡太さんは、先の王将戦で「これまでなら絶対指してはいけない手・アマチュアが指したら叱られる」手を指して勝利するなど、10代で将棋界を席巻しています。

”13歳の数学者” として注目を浴びている梶田光さん は、小学生時代に発表した数学の定理をきっかけに、孫正義育英財団に選ばれたことで一気に有名になりました。

 

………

 

みなさんに共通していることは、

  • 礼儀正しい
  • やりたいことをやらせてもらっているという謙虚さを持っている
  • やりたいことを楽しんでやっている

ということです。

お子さんのやりたいことが見つかったときに、ご両親は世間との間に立ってカベとなり、お子さんを守りながら、本人のやりたいことを第一に尊重してきた結果だと思います。

保護者の方々が昭和生まれ昭和育ちでも、平成のゆとり教育をうまく受け入れて、お子さんの個性を大切しながら子育てをされた結果でしょう。

我が家の子育て

お子さんが早い段階で、これ、というものを見つけたらラッキーです。

 

ワタクシも…

もし、我が子に突出した才能があって、”一般的な道”をはずれたいと言い出したら、迷うことなくそれを支持しようと考えていました。

おこがましいこと限りなしでございます

でも、彼らが18歳までにそれは見つかりませんでした。

まぁ、そういう縁なんでしょうね

そこで、

我が子たちに対して、国立大学医学部や東大を目標に設定させました。

そこまで行ったら、また何か見つかるだろうと思ったからです。

 

また、子育て中の一番のモットーは

勉強面では学校をあてにしない

でした。

学校は友だちを作るところ・社会勉強をするところ

であり、勉強をしっかりみてもらうという目的ではなかったのです。

 

といいましても、先生方には大変お世話になりましたし、直接的にも間接的にもたくさん教えていただきました。

親だけではとうていカバーしきれない全人的教育をしてもらったという感謝の気持ちもあります。

そして、もっとシンプルに、

元気に行って、元気に帰ってきてくれてありがとう、の子どもたちの居場所でもありました。

 

学校にあてにしない、とは、学校の方針に反発するという意味ではなく、

学校のやり方も一つのあり方だと受け入れた上で、

それにどっぷり頼るのではなく、

不足分を家庭で補うという意味です。

 

昭和時代みたいに、学校主体でガチガチに決まったことだけをやらされるのではなく、

学校生活に余裕があった分、家庭で調整できたのはラッキーでした。

 

ただ、大学入試だけは注意してくださいね。

現時点では、大学入試だけはまだ昭和の入試ムードが残っており、

ほとんど変わらない試験範囲と試験方法で高得点を取った人が合格していく世界ですので。

大学入学時の学力だけでは何も評価できない

さて、

大学入試のやり方はさほど変わっていないにも関わらず、

東大進学後は、やたら個性や正確性や学びの深さを求められました。

いきなり時間が自由になって、その中でいかに自由な発想で努力できるかを試される・本人の伸びしろを試されるような環境になりました。

東京大学というところは、真面目に過ごせば卒業はさせてもらえますが、それだけでは楽しめない大学だと感じています。

  

我が家的に言いますと、子どもたちの高校3年間は主に大学入試突破のために費やしましたので、いかに中学卒業まで創った個性を潰さないか・何が好きか・何を楽しいと思って生きていくかを見つけさせる大学生活でした。

そういう意味で、小学校~中学校時代に自由でのびのびと過ごさせていただけたのがとてもラッキーでした。

 

娘が進んだ医学部の場合は違っていまして、将来の進路を決めて大学に入学しますから、

個性うんぬんというより、いかに正確で平等に、そしていつも同じクオリティで仕事をすることができるかを要求されており、別の意味で人間力を試されています。

 

息子も娘も、伸びるのはこれからだなと感じています。

バカ親発言ごめんなさい

令和の子育て

令和では、日本全体がより多様性を許容するようになったように感じます。

多様性を認めるというのは、これまでのマニュアルが通用しなくなっていくということですから、大きな責任を伴います。  

平成までは「これが正解」「こっちはダメ」と決めてもらってそちらに流れていく昭和のやり方が残っていましたが、

今は、みんなの個性を何色にも変えず、そのままを受け入れようという空気になってきていますし、

自分はこの色でいきたい、という人が謙虚に礼儀正しくきっちり結果を出す人が増えたことで、

自分や自分の子だけではなく、他人様の個性も認める時代が始まっています。

   

家庭でも、親御さんの育んだ価値観をお子さまに押しつけない柔軟性をもつことが、これまでよりさらに要求されているような気がします。

また、進む道を決めたら、それをお子さんに一任するのではなく、親も微調整に参加しつつ応援しながら一緒に歩く覚悟をしているご家庭のお子さんが、結果的に目標をどんどんクリアして歩んで行かれているように感じます。

 

ただ、

個性個性って書いちゃった舌の根も乾かぬうちにって感じですが、

ワタクシ個人的には、制服は没個性だから反対だとか、髪を染めるのは個性だとかいう、見かけの個性アピールは本物の個性だとは思っていません。

少なくとも、見かけ倒しにならないよう、勝負は中身でしましょうよ。

 

また、個性を尊重するために学校に行かない判断をするのはかまいませんが、

それは必ずお子さまのプラスになるという確信と責任をもってやってあげて欲しいと思います。

  

そして、仮に親子で確信をもって選んだ道でも、その道が違っていたらすぐに軌道修正をしてあげることも親の役目だと思っています。

 

令和の子育てで大切なことは、お子さまの個性を大事にしてあげること、ときには世間との間に立ってカベとなり、ときには親主導で軌道修正をさせる覚悟を持つことです。

その空気感がすごく加速しているように感じます。

 

今回は「思う」とか「感じる」とか「気がする」が多いですね。。。でも伝えないといけないと確信したので、書いちゃいました。

 

あなたの個性はどんな個性ですか?

お子さまの個性はどんな個性ですか?

どうぞ、ご自分を大切に、お子さまを大切に。

 

今回もお読みくださり、ありがとうございました。

 

娘の成長の記録は時計通りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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