【地方から東大へ】公立高校の現役進学率をうのみにできない理由 | feel my force

公立高校の現役進学率

にたろう

よく、公立高校は四年制だから、高校の実績ではない、などと茶化す人たちがいます。

つまり、浪人中の1年は予備校の実績であって、高校のおかげではない、っていう論理ですね。

これは、同じ地域の中でどの高校に行くのが「お買い得か」という議論の中でよくされるんですけど、

その議論の軸になるのが、

現役進学率

でした。

 

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現役進学率が高い高校が必ずしもいいとはいえない

我が子達が通った高校の現役の進学率は60%~70%でした。

これが、地域 No.2の高校になると、最低ラインが10%は上がります。

つまり、

浪人する人の数が少ない = 優秀な高校

浪人する人の数が多い = 予備校の実績であって、高校の実績ではない

というのが議論の軸になるんですけど、

 

内情を調べてみると、

トップ校は、生徒本人に第一志望校を決めさせるし、それをなるべく下げさせないで最後までの伸びをサポートしてくれる指導をしてくれるのに対し、

No.2 の高校は、合格できそうな大学の受験を勧めてくる

という大きな違いがあることに気づきました。

 

いや、ここは大きいですよ。

親も本人も、人生の重大な局面で、しかも、どうしても心折れてブレそうになっているところに、

「志望校を下げたら?」

なんて担任の先生言われたら、士気だだ下がりです。

それを言ってくる人が実際にいたら、学校の先生でも、塾のアドバイザーさんでも、親戚でも、親でも、

一度は疑ってみた方がいいです。根拠のあるアドバイスかどうかを。

 

って、思っています。

人生の先輩なら、いえ、だからこそ、最後の最後まで目標を下げずに頑張れって言ってほしいし、

下げるなら、本人が言い出さないとダメです。

 

我が家は、ワタシがそういう気持ちをずっと持っていたので、横からああすれば?こうすれば?を外部から極力言われない環境を選んだのですが、

正直、

我が子の通う高校の現役合格率が、60%~70%って、どうなの?多いの?少ないの?普通なの?

という点は、他の都道府県の公立トップ校の表に出ている数字が見つからず、定かではありませんでした。

 

公立高校の現役合格率 

2018~2019年頃にできたTwitterアカウントで、

公立進学校bot

というアカウントがありまして、 統計としての数の累積は浅いのですが、

最初は、よそからコピペしてきたようなデータが載っていたのが、最近は結構コアな視点でのデータを集めて載せるようになりました。

 (公立進学校bot 全国公立高校 2019年 国公立大学合格者 浪人率ランキングより)

このアカウントの面白いところは、自前で調べたデータだけでなく、現役高校生にフォローしてもらって、その時の生のデータを直接高校生から集めて公表しているところです。

 

昨年の各高校の現役進学率も集めていて、、、

それによると…

 

いわゆる、国内で東大合格者数が多い、各都道府県の公立トップ校の現役進学率は、だいたい60%~65%でした。

 

なんだ…どこも同じくらいじゃん!

 

こういう数字を関係者が率先して出してしまうと、学校の格付けにつながってしまうから普通は出せないんでしょうけど、

部外者がこういう場で集めて公表するなら、OKなのかな…ワタシとしても、やっぱり知りたい情報でした。

  

今はまだ、公立トップ校は三年制の都道府県が多いですが、

中高一貫の波は今も衰えず、私立だけでなく公立も一貫化され、高校入学を廃止する学校も増えてきています。

 

県千葉のように、公立トップ校が一貫化する例も出てきて、先行きは不透明ではあるものの、

日比谷や都立西が、名だたる私立を向こうに回して健闘しているのはすごいなと思います。

 

一方、地方は競争相手になる私立高校が多くないので、どうしても公立が優位。

その地域の優秀な層を上から取っていけばいいのですから、合格実績を保っている以上はトップ校を中高一貫にする必要がないということですよね。

むしろ、その学年に、優秀な生徒さんがいるかどうか、の方が、合格実績に大きく関わっているとしたら、

それは、その地域の総合力とも大きく関係してくるということ…

 

この、公立進学校botさん、

以前、ワタシが話題にした高1、高2の進研模試の学校平均点などもデータ収集して、公表しています。

これは、次の年の東大京大合格者数にも密接に関わってくる数字ですし、 地域の教育的格付けにも直結してきそうです。

しかも、 今までならベネッセと学校の先生の一部しか知らなかったデータを、堂々と高校生から集めちゃってます。

 

すごい時代だ…

  

このデータもこれから表にでてくると、地方でも、住むところをもっと考えないといけなくなりそうですね。。

子育てに向いている街、賢い子が育つ街特集とか、、、

街の格付け化がさらに進むのかな…

 

娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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