二人の子を国立大医学部医学科と東京大学に合格させるまで | feel my force

東進というところ

にたろう

林修先生のおかげで、すっかり有名になった東進ですが、

我が家はちょこちょこ、お世話になりました。

近くにあったので…

 

ただ、東進って、知名度でイメージはなんとなくわかるんですけど、

実際どうなのかが、全くわかりませんでした。

そこで、東進の仕組み、メリットデメリット、我が家の東進とのおつきあいについて書かせていただこうと思います。

 

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東進衛星予備校と東進ハイスクール

地方にいると、東大志望者向けのまともな塾が、あまりないです。

そこに強い味方?っぽい、東進。

東大合格者約3人に1人が東進生!なんて言われると、心が動きますよね…(心動いた一人)

  

さて、

近所にある「東進」看板やWEBサイトをよーく見ると、「東進衛星予備校」と「東進ハイスクール」の二つに分かれていることに気づきます。

 

これは、

東進衛星予備校:フランチャイズ(全国に約1000校)、東進ハイスクール:東進の母体である株式会社ナガセが経営の直営校(全国に約100校、2022年現在)

でして、経営は別ものなんですが、

 

どちらも、受けられる授業は同じ内容のビデオ講座である

という意味では変わりません。

    

東進ハイスクールは、ナガセ直営なのに対し、

東進衛星予備校は、地元の塾の先生が東進と契約をして、ビデオ講座を視聴のできる形の個人塾が多いです。

ナガセにロイヤルティの支払いが発生する関係上、東進衛星予備校に入るとよりたくさんのビデオ講座の受講を薦められやすいという人もいますので、ご注意くださいね。

 

費用

ワタシがお話を伺った 東進衛星予備校と名乗る塾では、入学金とビデオ講座の受講料以外に、一か月25,000円の「お月謝」が発生するとのことでした。

25,000円の内訳はなに?

って気になりますよね。

その塾には、専任の先生が3人(東大卒、京大卒と書かれている)の他に、地元の大学生さんがチューターとしていらっしゃいました。

 

その方々が、アドバイザーとしておすすめのビデオ講座を紹介してくれたり、質問対応してくれるようでした。自習室も完備しています。

ま、基本は、ビデオを視聴して、自学自習ですね。

 

一方の東進ハイスクールはどうかというと、入学金とビデオ講座受講料の他に、「担任指導費」として33,000円(2020年3月現在)がかかるようです。

 

一緒じゃん!

っていうか、東進ハイスクールの方が高いじゃん!(塾によります)

 

我が家の場合、担任の先生は必要ありません(学校にいらっしゃるもん)

もう一つ言わせていただくと、駿台にしても東進にしても、

担任、とか、進路アドバイザーさんが、あてにできるかどうかは全くの未知数。単なる営業さんだと思っています。

(ごめんなさいね、そう思って接しておいた方がお互いのため。…あなたの言うとおりにしたのに、成績が上がらなかったじゃない!なんてことになってもいけないので…)

 

さて、

どうせビデオ講座なんだから、と、自宅で受けたい人もいらっしゃるでしょう。

いえ、それはウチだったわけですけど…

 

東進ハイスクールには、在宅受講コースもあります。

でも、担任さんは電話の向こうにもれなくついてくるらしい。

(あーもー、別にあなたなしで…きつい言い方ごめんなさい) 

 

ここまでを理解したうえで、受講料を見ると、

例えば、数学の通期(90分×全20回)一講座が77,000円、よくおすすめされる4講座セットを申し込むと、入学金も込みで50万円以上になります。

*ビデオ講座の授業だけを受講しても身につかないので、確認テストなども同時に受けなくてはいけません。すると年間80万円くらいは払うことになるようです。。。高い。。。

 

もちろん、鉄の意志で一科目だけとることもできるのですが、それぞれの科目に、10以上のレベル分けがあって、講義と演習が分かれていると、正直どれをとればいいかわかりません。

そして、ある程度まとめて受講申し込みをしたらお得なコース設定になっていて…

その辺の迷いをついて、”担任” とかいうお名前の営業さんが巧みに薦めてこられるわけですよね…

 

実はワタクシ、我が子のお友達で、東進衛星予備校に通った方を存じています。。。

確かに、

「さっき50万円あまり払ってきたよ!いよいよ勉強の体制が整ったわ!」

とお母さまが、おっしゃっていました。

話だけ聞くと、良さそうなんですよ、部活との両立にも。また、自分専用の机をもらって、そこに自分の荷物だけでなくマグカップなんかもおきっぱにして…学校帰りに毎日行くスタイル…

そこは、夜11時まで開いていて、遅くなっても、とにかく行って、そこには”担任の先生”がいらして、励ましてくれて、自習室で勉強してくるのが売りですが…

 

またまたはっきり言わせていただくと、

このスタイル、我が子には継続が難しいと思いました。

(勉強は、家でやるタイプだったし、ビデオ講座っていうのが… その場で質問できないのが…)

  

あの輝かしい実績はどこから出ているのか?

それにしても、東進の看板の横に大々的に貼ってある東大合格実績、そばを通ると目に入ってきます。

駿台や河合塾など大手の塾は街に一つあるかないか、ない街の方が多いわけですが、東進は街にいくつもあるので、目に突き刺さる。

あの よく目立つ勝ち組っぽい数字ほんとに?ほんとにそうなの?が…

東進がもしかして日本で一番すごい塾なんじゃないかと、勘違いしてしまいそう。。。

        

2019年、東進は東大に現役生で約800人の合格者を出したとうたっています。”現役”のくくりでは日本一なのだそうです。

ちなみに、駿台・河合塾・東進の東大合格者数、京大合格者数はこちら(2019年)

東大合格者数京大合格者数
駿台1,345名1,402名
河合塾1,263名1,310名
東進801名753名
鉄緑会318名不明

駿台と河合塾は高卒生を含む数字、東進と鉄緑会は現役生のみ、ただし、東進と鉄緑会の数字は結構かぶっているであろう…と思われます

   

たしかに数でいうと上から3番目です…しかも、東進の”塾”は日本で一番たくさんあります。

もしかしたら、年間80万円を東進に課金したら、うちの子も東大合格できるの⁉って思う人もいるんじゃないかなぁ。

 

ところが一方、よく耳にするのが、

「ウチの子が通う東進の教室から東大合格者は出ていない」

と感じている人はとても多い! WEBの掲示板にもそんな話題があります。

 

そこなんですよ!そこ。

 

実態はどうなの⁉

ということで調べてみたら、

実際、東進に年間80万円~100万円かけても、

第一志望合格率が1割以下の教室も数多く存在しているそうです。

やっぱりね~。

    

これにはからくりがありまして、

東大志望で、次のような条件を満たすと、特待生になれるんです。

【入会資格】

  1. 東大が第一志望
  2. 東大合格後のアンケートや合格体験記などへの協力
  3. 東進主催「東大本番レベル模試」の受験
  4. 他予備校の東大冠模試の成績、センター試験・二次試験の結果の開示

【特待生制度】下記のいずれかで基準を満たすと受講料の全額または一部免除

  1. 東進主催「センター試験本番レベル模試」「全国統一高校生テスト」の結果
  2. 駿台・河合塾の合格判定
  3. 東進主催「東大本番レベル模試」の合格判定

東進模試だと、A判定:5科目、B判定:4科目、C判定:3科目、D判定:2科目分の受講料免除となる

間違えやすいのですが、免除になるのは「講座数」ではなく「科目数」なので、例えば数学の1科目が免除になるだけでも、かなりの量の講座受講料が0円になります。

すごいシステムですね…

ちなみに、東進東大コース単体での利益は出ていないそうです

 

そこで、登場するのが、

全国統一高校生テスト

です。

これは 難関高の生徒さんから人気なぜかがありまして、1位になるとハーバード大学をはじめとしたアメリカの一流大学への留学費用(3000万円)を立て替えるとか、身近な例だと、成績上位者にiPadを副賞としてもらえることから、iPad 試験などとも呼ばれています。

 

ここで、日本国内の有名高校の生徒さんを集め、さらに特待生制度によって、実際に受講生になってもらうわけですね。

 

この東大特進は、ただ受講料が免除されるだけでなく、

林修先生をはじめとした、有名講師の生の集中講義や講演会に参加することができます。

 

林先生の話をナマで聴けただけでも、東進生になっておいてよかった

と思う受験生の方や保護者の方もいらっしゃることでしょう。

実際そう聞きました、東大合格とは無関係にテンション上がったとまぁ、わかる

 

特待生の皆さんは鉄緑会生も多く、受験生にとってあまり時間をかけたくない科目が人気だそう。

なんだか、 win-win だよなー。

 

ま、それはおいておくとしてですね、、、

少なくとも、東大合格実績を出しているのは、このような 「無課金」の東進生であり、「課金勢」が彼らに ”貢いでいる” ようにしか見えないのは、ワタシだけかしら…

 

東進のコンテンツは悪くないと思います。話も面白い。

でも、地頭なし、ビデオ講座だけ で東大に入ることはやっぱり難しいと思う。

 

メリットもあります

そんなわけで、我が家は東進にお世話にはならなかったのですが、一度だけ、春の「新年度特別招待講習」というお試し的な講座をとったことがあります。

一講座5回コースで、林先生の現代文講座を、新高2生の時に無料で受講させていただきました。

これは、まず受講したい校舎に直接連絡をして、面接、それから受講でした。一日一回分しか受講させてもらえないので、最低でも5日通わないといけません。3講座とか欲張ってしまうと、結構春休みの予定を奪ってくるのでご注意を。

内容は、

よかったみたいですよ。

(ただ、これで現代文の点数が上がったかというと…微妙)

備え付けのイヤホンが 汚かった 合わなかったので、自分のを持って行ってました。

      

その他は、こちらでも書かせていただいたのですが、合格体験記は、(ワタシが)大いに参考にさせていただきましたし、

無料の会員になって、

センター過去問ダウンロードや、

東大の解答用紙ダウンロードもさせていただきました。

 

コンテンツは充実しています。大変お世話になりました。

 

ちなみに、”東進は現役生しか受け入れない”と言われる方がいらっしゃったので、自宅付近の東進の先生に訊いてみたところ、

「通うのは現役生のみでお願いしています(士気が下がるから)、高卒生の方は自宅受講を選んでください」

とのことでした。

 

全国統一高校生テスト

全国統一高校生テストは、高1か高2のどちらかで一度は受けさせようと思っていたのですが、予定が合わず受けていません。

息子が小学生の時は、全国統一小学生テストしかなかったんですけどね…、あ、それは、四谷大塚と東進が手を組む前だったからかな…

 

ただ、知り合いの鉄緑会通いのお子さんが、

 

全国統一高校生テスト受験 → iPad をもらう → 東進特待生になる

→ 何講座か林先生のライブ授業などを受けて → 東大に現役合格

→→→ 交通費ホテル代全額支給で合格祝勝会に参加 → 東進の合格体験記の冊子に載る

  

のルートをそのままたどったので、

 

本当にそうやって集めてるんだー!と確認はできました、

 

と申し添えておきます。

 

やっぱり、すごい世界…

 

娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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