家庭で高校入試対策をする際に大切なのは、問題集選びです。
開成高校受験に的を絞っていたとはいえ、正直なところ何の情報も得ることができず、かなり無茶な挑戦でもありました。
まぁ、オーソドックスにいこう。
過去問を1月にやるとして、そこから逆算だ。
ということで、
最も時間をかけたのは、「高校への数学 日々のハイレベル演習」でした。
他には、
- 駿台「高校受験公開テスト問題集」
- 最高水準問題集 高校入試 理科 (シグマベスト) 文英堂編集部
を使いました。
国語と社会は学校の授業のみ、英語は学校の授業と中3の1学期までに英検2級を取ることを対策としました。
そして最後に、過去問。
高校への数学 日々のハイレベル演習
数学は、息子にとって最大の得点源でしたので、最も力を入れた科目です。
しかも、開成高校レベルの入試では、他の受験生さんたちも高得点を取る科目なので、得点差はそんなにつかないと想定していました。
つまり
- 差をつけられないようにするために、穴を作らないこと
- 難問でも屈しないこと
が学習の目標でした。
高校への数学 日々のハイレベル演習は、息子がぼろぼろになるまで取り組んだ問題集でして、
この問題集のおかげで開成高校に合格できたといっても過言ではないほどお世話になりました。

これを中3の春から取り組ませる予定でしたが、予定がずれにずれまして、
我が家ではありがちなことでございます…
結局秋から冬休みが終わるまで、
他の科目そっちのけでこの問題集だけやっていました。
高校への数学 日々のハイレベル演習 については、こちら でも書いていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
駿台「高校受験公開テスト問題集」
駿台 高校受験公開テスト問題集 は、駿台中学生テストの過去問です。
駿台中学生テストとは、駿台が実施する高校受験公開テストで、
全国主要高校の合格可能性を判定できる国内唯一の公開テストと言われています。
2020年度は2,000~4,000人の規模で実施され、ハイレベルな母集団での、信頼の厚い公開テストであると公式サイトにあります。
ワタクシも信用していましたし、実際その時点の立ち位置がとてもよくわかる試験でした。
この問題集は、
前年の中学3年生を対象に実施された第4回、第5回、第6回の試験問題および解答・解説が収録されている、
いわゆる、駿台中学生テストの過去問ですね。
第4回からの試験は出題範囲が全範囲です。
ちなみに、2021年の駿台中学生テストは、4月から11月にかけて、プレテストが1回+第1回~第5回までの全6回の試験が実施されるようですので、回数の呼び方が変わっていることにご注意ください。
これはなかなか優れもので「駿台中学生テストセンター」のホームページからアクセスできる「もしプラス」の機能を利用することで、前年実施時の偏差値・席次や志望校判定のシミュレーションを行うことができること、
また、
解説もしっかりしているので、よい復習もできました。
最近みかけたブログに、中高一貫の中学に通っているお子様のお父様が、
中高一貫の中だるみ防止策としてこの問題集をおうちでお子様にさせている
という内容のものがありました。なるほどね。
こちらのお父様、この問題集は難しい、と書いていらっしゃいました。
確かに難しいです
毎年、前年分の試験が収録されていて、過年度とは重複がないようですので、
数年分解くのもありかなと思います。
駿台中学生テストについては、息子も後半の3回を受けました。
結果や考察についてはどうぞ こちら をご覧ください。
最高水準問題集 高校入試 理科 (シグマベスト)
理科は、学校の授業と、最高水準問題集 高校入試 理科 (シグマベスト) 文英堂編集部 を使いました。
まずは、学校の教科書。
息子の学校では、大日本図書 理科の世界 という教科書を3年間使いました。
この教科書、息子が中学卒業後、使った中学の全教科書の中で、唯一捨てないでといった教科書です
息子はものすごく丁寧に学校の理科の教科書を勉強していまして(学校で)、
具体的には、一つ一つの図や式の意味について正確に理解することを心がけており、
理科の点数はいつも満点に近い点でした。
だからこそ、こんなこと も言い出したのでしょうが…
そのような基礎ができていたおかげで、最高水準問題集 高校入試 理科 にもすんなり入ることができたと思います。
↓↓
この問題集は、全国高校の入試問題が厳選されていて、「頻出」「難」「新傾向」のマークで問題のレベルや傾向がわかるようになっています。
この問題集の良さは、なんといっても、本当に問題が厳選されている点です。
各単元を深く正しく理解できていないと解けない問題が集まっている、といいますか、
難関高校の入試は、覚えた量だけで勝負はできない、しっかり考えて解くことを要求されることを教えてくれた問題集でした。
具体的にですか?あまり覚えていないダメ母ですが…
本人や夫がこの問題はこれはすごい良問だ!と言っていた筑駒の問題がありまして、
いろいろな性質の分析結果から、金属名を特定する問題だったと思うのですが、
ただ金属の性質だけを覚えていればよい、というものではなく、大学入試の化学の滴定に似ている感じのアレンジ問題でした。
もちろん本質的には、この問題集すごーい、というより、筑駒すごーい
ですけど、
その時点でも、結構以前の問題だったような気がするので、
この問題集で、この問題に出会えたのはラッキーかな。
おかげさまで、この問題集1冊を丁寧に解いたことで、理科の入試対策ができました。
解説も詳しいです。
総仕上げ用に、過去問で構成した模擬テスト(3回)もついています。
過去問
息子が受験した高校は、全部で4校です。
第一志望の県内公立高校と、(中学校から半強制的に受験を指導された)地元の安全校、
もし第一志望に不合格だった場合は通うことを真剣に考えた、県外だけど自宅から通える私立高校(偏差値が第一志望校より高い)、
そして
開成高校です。
ということで、過去問は一応、公立高校用・県外の通うかもしれない高校・開成高校
と、
灘高と筑駒高
を準備しました。
↑これ、準備しすぎです。こんなにたくさんできるわけないんです…
過去問は冬休み明けから約1か月しかやる時間がありませんので、
開成高校の分はやりましたが、他の高校のはできなかった年度のものもありました。
英検2級を中3の1学期までに
これは他の記事でも何度か書かせていただいたのですが、英語の対策は学校の授業と、英検を小学生から計画的に受け、
ちょうど中3の1学期に英検2級を取り終えるペースで受験させました。
上の娘、いちひめも同様です。
英語の塾などで、小学☆年生で英検◎級取得、などがキャッチコピーになっているのを見かけることがありますが、
我が家的には、入試で困らない・自宅で勉強できる範囲、という程度を考えていたので、
このようなペースになりました。
実はですね、
たまたまかもしれませんが、帰国子女で英語がもともと武器である人を除くと、
英検2級を中学のうちにとった他のお友だちも、皆さんその後東大や国立大学医学部に進学しました。
誤解のないようにもう少し詳しく書きますと、
英検2級をとることと、大学入試の英語で高得点を取ることとはイコールではありません。
そのくらい、英検はトリッキーな対策で合格できてしまいます。
しかし、高校英語や大学入試対策のアドバンテージ程度にはなりました。
つまり、
中学卒業までに英語をある程度得点源にしておいたことが、高校で他の科目の勉強に時間を回せたというメリットになりました。
特にこちらの二次試験・面接完全予想問題は必須でして、これとほぼ同じような内容が出題されますので、かなり力を入れて準備をしました。
↓↓
国語と社会
国語と社会は、ほぼ学校まかせでした。
学校の試験も8割をキープしていればよい、というスタンス。
国語
国語の現代文に関しては、よく言えばある程度出来上がっていた
シビアに言えば、
このころから大学入試まで、ほとんど伸びていません。
ワタクシが「国語教育」と称して、本読み・書き取り・読書をやるよう、積極的に関わったのは小学校卒業まででして、
以後は学校まかせで全く関わっていません。
いわゆる、小学校時代までに読むべき名作とか、ラノベとかを読みつくした気持ちが本人にもあったのかなぁ、、、
中学生以降は学校に指示以外で、文学作品を読むこともなくなってしまいました。
学校の国語の先生といいますと、ちょっと文学者っぽかったり、実際に俳人だったり、なんとなく芸術家のカラーも持ち合わせていらっしゃる方々が多く、
中学以降はワタクシの力ではフォローできなかった、というのもあるかな…
古典に関しては、中学も高校も学んで覚える部分が多いので、教科書をやってもらうのみ(子どもまかせ)
国語の高校入試対策がこんなのだったからですかねぇ、、、
3年後、東大受験に合わせてわざわざ買った東大古文25か年を、1ページもやらないまま入試に臨むという、
受験生としてありえないことをやりまして、
ワタシもそれを知っていながら放置する(しかない)という未来がありましたので、
ご注意ください。
社会
社会は、やはり問題に慣れておかないと、と思いまして、
一応買いましたよ、問題集を。
でも、何を買ったかも忘れてしまいました、ごめんなさい。
国語よりひどい扱い…ほんとごめんなさい。
社会では時事問題も出ますので、もし購入されるなら、発行年が新しいものをおすすめします。
今思えば、家庭ではほんとに好きな科目だけばかりやっていて、
残りは学校の授業さまさまの中学~高校時代でした。
先生方に心より感謝です。
入試対策ではないけれど
さて、ここまでは、息子が使った問題集をご紹介してきましたが、
学校の授業と、これらの問題集と、他になにかないのか?と考えるに、
ひとつ思い当たることがあります。
息子は、中学3年の時点で
深く考えて、理解すること
を身につけていまして、
そのきっかけとなったのが、
数学ガール
という本でした。
彼がこの本と出会っていなかったら、開成高校には合格していないかもしれませんし、
東大にも合格していないかもしれません。
仮に東大に行けても、こんなに数学好きでなければ、進む学科も違っていたかも…
そんなすごい出会いが中学時代にあったなんて、なんとうらやましいことか
って思います。
自分にはないので…ぶっちゃけいちひめにもなかったです
そういえば当時、
「ママ級数のこと話そうよ、とか、トポロジーって大学で習ったでしょ」
などと、息子とよく会話していて
当時のワタクシ、禁止はしなかったものの、心の中ではハナから
そんな難しいことわかるわけない、 とか、 どうせそのうち飽きるでしょ
って思っていました。
今のワタシが、当時のワタシに声をかけられるとしたら、
「そんなことより勉強しなさい」ってよく言わなかったね、他のどの勉強より、その本のことを独学したことが、彼にとって即戦力の勉強方法となり、しかも、人生を決めるアイデンティティの礎になったんだよ。
と、褒めてあげたいと思います。
子どもを褒めるんじゃなくて、当時の自分を褒めるんかい⁉
(親って、影響力大ですので…)
保護者の皆さま、お子さまにそんな出会いがあったときに、それをお子さまが必ずつかめるよう普段からサポートしてあげてください、
あるいは、
中学生のあなた、好きなことに出会ったら、とことんやってみるのっておすすめですよ。今なら時間があるので。仮に、親に嫌な顔をされたとしても、です。
数学ガールとの出会いは、こちら でも書いています。ぜひご覧ください。
今回も、お読みいただきありがとうございました。
娘の成長の記録は時計通りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。
コメント