どうして勉強しないといけないの?【逆算の子育て第2弾です】 | feel my force

どうして勉強しないといけないの?

子育て

息子が中学生のとき、

 

「なぜ学校の勉強をこんなにまんべんなくしなければいけないの?、この勉強は将来役に立つの?」

と質問をされたことがあります。

とうとうきたか、この質問

 

それはね、

 

学校で習うことは、日本人として生きていくための「一般教養」だからだよ

 

と答えました。

 

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今しかできないことだから

学校で習うことは、日本人として生きていくための「一般教養」だから。

 

なんだか逃げみたいな返答だと受けとられてしまうかもしれませんが、、、そうではないです。

 

この勉強は必要か不要か、役に立つのか立たないのか、ではなく、

一般教養で必要なものとしてリストアップされているものだから

と、説明したら、

当時中学生の息子、これは反発しても無駄だと思ったのか、それ以上の説明を求められることなく

納得してくれました。

 

え、ちょっとまって、これで終わったら、せっかくこのブログを読んでくださっている人に伝わらない!

ということで、もうちょっと説明させてください。

 

中学までの勉強は、学習内容そのものが厳選されているだけでなく、

必要なことをきちんと原理から理解して学ぶというトレーニング

でもあります。

理解するためには、それを丁寧に読む、正確に読む、

も含まれますし、

ものごとのルールを理解して、そのルールを守る経験をしておく

ことも含まれます。

    

そういうことを子ども時代に身につけておくと、大人になってからできることの幅が拡がるのでは、と思ったので。

大人の世界って、思ったより選択肢が多い割には、気がつくと進める道は少ないのでね…

     

トレーニングと名のつくことは、勉強系も運動系もだいたいきついですし、継続もしにくいので、コーチがいた方がはかどります。

ということで、不肖ながらワタクシがコーチの役を。

 

面倒だし、難しいこともあるし、眠いし、いやになることもあります。でも、

中学の内容がわからなくて学ぶのをやめたら、高校で困る、

高校でわからなくて学ぶのをやめたら、

たぶん一生知らないままです。

家庭科なんか実は生活に直結してることが多いよ、逆に、三角形の合同や相似条件とか…確かに使ってないな。。。

 

ですから、少なくとも中学までの範囲は、いやだ、も、面倒だ、もなしで、

とにかく出された宿題をやる、次のテストに向けて勉強しよう、

今日も少しでもいいからやろう、

 

中学生にありがちな反発心や反抗心を尊重しつつ、学校に通う以上ルールは守れ、を共存させる的な感じでした。

 

テストが終わったら忘れてもいいから。

 

思いがけない共通点が

この思いに至った経緯を、手っ取り早く逆算してご説明しますと、

ワタクシがそれまでに会ってきた方々で、この人頭いいな、と思う人には共通点がありまして、

 

  1. 知識が多い
  2. 理解力が高い
  3. わかりやすく説明してくれる
  4. 判断が速い

おどろくほど、この4つが揃っているんです。

以上は、はすちゃん独自の見解です      

 

☆よくそんなことまで知ってるね、という知識の多さ

☆相手の話をきちんと聞いて、「あーつまりこういうことね」と正しく理解するスピードが速い!

☆どうしてあなたはそんなに教え方・説明が上手いの?めっちゃよくわかるんだけど。

☆あ、あれ?気がついたらもう行動してる、気がついたらもう結果出してる…

       

皆さまの周りにもそういう人いらっしゃいませんか?

 

それが高校生ごろにすでに備わっていた友人は、現在どなたも国内の社会的に高いポジションについていますし、

大人になってから身につけた友人ご本人の自己申告ですも、地域の中で存在感を示す地位についています。

みんな、大変だったでしょう続けていて偉いね…

 

これらのことを、子育てとして親が関われる形で考えますと、

 

1の、知識が多い については、一生学びなので、中学までの内容くらい知っておくのは当然、ということになり、

2の、理解力が高い について、これは「考える・わかる」の訓練を繰り返しトレーニングするしかありません。これをやるのは、学ぶ内容が簡単なとき、つまり小学生中学生のときの方がやりやすいです。

3の、わかりやすく説明してくれる については、適切なインプットが行われた後、かつ、相手にわかるように、というコミュ力も要求されるのでそんなに早くから始める必要はなく、学校の課題作文や自由研究などを一つのアウトプット練習として、少しずつ取り組ませました。

ただ、我が子のアウトプット力に一番役に立ったのは、学校で繰り返し行われたのアクティブラーニングでした。

4の、判断が速い。これは、上の1~3ができた上で、本人が大人になってから意識して培うことなので親がどうこうするものではありませんが、1~3が備わっている人に4が加わると、その道ではどんどん差が、、、

  

子ども時代に1も2も3もほどほどにしかやってこなかったワタクシ自身からすると、4までできている人とは、気がついたときには縮められないくらいの差が…(気づくの遅い)…まぁ、比べても仕方がないけれど…ちゃんとやってきた人、本当に偉い…

    

ついでにつけ足すと、次の5番があれば人間としても満点ですね。

 

5.他人に優しく、謙虚。

     

これに関しては、1~4まで身につけている人は、同時にすでに5も持っているとさえ思います…

 

元祖はすちゃん
元祖はすちゃん

ちょっとちょっと、好きな人のタイプじゃないんだからさぁ…はすちゃん自身が心がけようよ

はすちゃん
はすちゃん

おっしゃる通りです…

親だからできること・親しかできないこと

最近、人工知能における機械学習でよく言われる解説に

 

よいAIはよい学習用データセットからしか生まれない。悪いデータをどんなにたくさんインプットしてもよいAIは生まれない

    

というのがあります。

 

ニューラルネットワークは、まだまだ人間の脳と同じように考えることはできませんが、同じようなことを考えて子育てしてきたな、という思いがありまして。。。

 

そうです。 

子育てにおいても「よい学習データ」を利用しない手はありません。

 

ワタシにとっては、それが、義務教育で学ぶ内容であり、

お友だちであり、先生であり、学校でした。

 

利用する、などと表現したら叱られそうですが、

「お互いに」「利のあるように」「用いる」ということですね。

その中でも、

お互いに、が大事なポイント

だと思っていまして

それは、相手の「利」も考慮したら、無駄な甘えや責任の押しつけも生まれないから、という発想です。 

ということで、こちらもプロの先生にお世話になるにあたり、プロの保護者として家でやるべきことをきちんとやらせて学校に行かせるようにしていました。

↑と、かっこよくまとめてみる

 

勉強を楽しんでもらう

    

このような思いで「義務教育の学習内容は教養として学ぶべし」を息子にわかってもらいねじこみ

どうせ学ぶなら楽しい方がいい、

じゃあ親としては

学ぶことは面白い、につながるよう注力しました。

 

そばで見ているといろいろわかります。

 

「面白い」にはいろいろありますけど、

真の楽しさがわかって面白い、があればラッキー、

テストの点が良かったー (*^_^*) 親が褒めてくれたー(テストが終わったら忘れたー)でもいいですし、

友だちと話していたらもっと深く調べたくなった、でもよくて、

 

できるだけ「考える」「理解する」をたくさん、そして継続することが大切だと思って毎日を過ごしていました。

 

その結果は…

最後はまた、バカ親発言になってしまって申し訳ありません。

 

当時中学生の息子は「勉強は、新しい知識が増えるから好き」と言っていました。しめしめ。

(これが、高校になってからは社会科系は嫌いになり、もちろん今は全く縁がありません)

 

そして現在は、東大工学部の4年生になりました。

4年生では、研究室配属という形の身分になり「研究もどき」をやらせていただきます。

当然プログラミングはマストなわけですが、もちろん手取り足取り教えてもらえるわけではなく、「君たち当然これできるよね」扱いなのだそう。

息子は、競技プログラミングにも、ゲーム作りやスマホのアプリ作りにも全く興味がなく、大学の講義で行われる最低限のプログラミングスキルしかなかったのですが、

4年生になるにあたり、数か月であっという間に独学でpython→機械学習の基礎をマスターしました。

 

コロナ禍でできた時間を、いわゆる「機械学習づけ」にしたと。

今こんなことしてるよ~的なことは、もうほとんど教えてくれなくなったのですが、自分の努力に満足したのか、珍しく教えてくれました。

 

すごい集中力だね。。理解が速い、そして、もうそんな結果出したの?(嗚呼、相変わらずのバカ親です、ごめんなさい)

 

高校時代までは、眠ることが食べることより好きで、徹夜など全くできないと思っていたのに

今は大学の勉強のために徹夜できちゃうのね。。。

 

息子曰く「大学には、ボクより努力していて優秀な人がいっぱいいる」のだそうです。

みなさん、どんな子ども時代を過ごされたのかなぁ。

 

努力のポテンシャルが高い人たち。 

知識の量や理解力、集中力や継続力がトータルでかみ合うから、次への目標に向かって努力ができるんですよね。

  

あーなるほど。

大人になったときに努力のポテンシャルを高く持っている人は、子ども時代からやるべき努力をやって、今もそれを継続している人たちなんだ

だからあんなに仕事が速いんだ…

 

と、我が子がここまで大きくなって気づきました。

 

次、同じ質問をされたら、こうやって説明しよう!(次はない)

じゃあその代わりに、相当遅ればせながら、ワタクシこそ、できる努力を今からやろう。

 

ちなみに当時のワタクシ、「義務教育の間は一般教養だよ」と言ったつもりでしたが、

息子は「高校までは一般教養」と言われたと思い込んでいて、嫌いな科目も頑張って勉強した、と言っておりました。

はからずも、しめしめ。

高校数学の重要性も

さて、

今のお子様にもう少しお話しなければいけないことがありまして…

それは、これからの大人にはプログラミングやIoTの知識ゼロではやっていくことが難しくなるのではないかという予想です。ここ5年でもずいぶんと様子が変わってきています。

今、世界中がITエンジニアを求めていて、多くのエンジニア養成機関(大学だったり専門学校だったりですね)でエンジニア志望の若者がプログラミングやAI技術を学び始めています。

実際、プログラミングとは無関係の学部を卒業した人でも、エンジニアとして就職が決まっていくことも多いですし、

直接開発するエンジニアにならなくても、エンジニアの仕事を知ったうえでシステム設計を発注したり監督したりする側になることも多々考えられますので、

仮に文系の方でも、

高校数学の基礎をきちんと学んでおくと大変役に立ちます。

 

せっかくの子ども時代。広く浅く学べる最初で最後の時代でもあります。目の前の学校の勉強を一所懸命やっているだけで、知らず知らずのうちに自己形成に大きく影響する、そんな時間です。 

 

今回もお読みくださりありがとうございました。 

     

娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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