学校がつける内申点の分布って気になりませんか?
先生が5段階に分けて評価する以上、そこには先生の判断が入るわけですよね、、、
5と4のボーダーライン上にのったら先生はどう評価して決めるのか…
親としては大きな関心事でもあります。
相対評価と絶対評価
この内申点、かつては、相対評価だったと言われています。
先生が内申点を5段階評価でつける際に、5は〇人、4は△人…とあらかじめ決まっているのが相対評価です。
一方、各点をつける人数を決めないのを絶対評価とよびます。
一般的には、私たち親世代の頃は相対評価だったと言われ、
現在は絶対評価になっていると言われています。
東京都教育委員会が2020年3月26日に公開した
「都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和元年12月31日)の評定状況の調査結果について」
では、都内の各公立中学校が出した、それぞれの点の割合がそのまま記載されています。
↓ 一部の区の国語の評価別割合がこれです ↓(No.は中学校名を番号に置き換えたもの)

この中だけでも、国語で5のつく割合が、一番高い中学校では28.8%、一番低い中学校では3.7%と、かなりの開きがあります。
2になると、一番割合の高い学校は30.9%、一番低い割合の学校は1.5%です。
学年の3分の1弱に2がつく学校って、ちょっとこわいな…
もちろんこれは、各中学校の1学年の生徒さんの数に開きがあるでしょうから、一概に割合だけを比べることはできませんが、
確かに、各学校の評価の割合がばらばらで、絶対評価をしているということがわかりますね。
我が子たちの場合
上の子と下の子の学年で、満点の割合が違った
これを踏まえて、我が子たちのときがどうだったかを考えますと、
絶対評価という意味では同じなのですが、上の子の学年と下の子の学年では
割合が明らかに違いました。
公式の発表などありませんので、子どもたちがお互いに自分の点を出し合ったものを教えてもらっただけなのですが…
娘の子の時は、内申点が満点の生徒さんが、学年全体の10%近くいらっしゃいました。
しかも、それまでの通知表の成績に1人1点~2点くらいアップした点がつくらしいと、まことしやかにささやかれていましたし、実際、そうだったとおっしゃる方もいました。
それが、
息子の時は、内申点満点の生徒さんは、学年全体の5%程度しかいませんでした。
しかも、最終的な点が、中3の1学期より低い点数をつけられた生徒さんもいらっしゃいました。
満点をもらえる人数の割合が10%が5%になるということは、
例えば、1クラス35人のクラスで考えると、それまで3~4人の生徒さんが満点をもらっていたのが1~2人になるということですから、
家庭としても、対策を変更しなければいけなくなるレベルです。
もちろん、学校からそのような発表は一切ありませんので、ワタシも、実は娘のときと同じような割合で満点が出るのだろうとたかをくくっていました。
こういうのって、本当に困る!
という話を、ご近所の公立中学校へ通っていらした先輩ママに愚痴ったところ、なんと、その方は
「ウチの学校なんて、息子の一つ上の学年で満点を乱発したところ、教育委員会から怒られたため、息子の学年では満点の人数を減らされたわよ。」
とおっしゃいまして…
そういうことって実際にあるんですかね…。
そのお母様は、この情報を事前に入手していたとのことでしたが、、、我が子が中3になってからそれを知らされても、正直なところ劇的な対策は難しい、とおっしゃっていました。
そんなの全く知らなかった。。。
我が子二人を同じ学校に通わせて、二人ともが卒業したあとに初めててわかることもあるという…
なかなか奥の深い問題です。
これが、絶対評価ということか…
結局は点数で評価される、と考える
ということで、点をつける側に立ってみました。
点をつける立場の先生は、自分のつける点で生徒の進学先が変わるかもしれないわけですから、
おそらく相当な根拠を持ってつけていらっしゃることでしょう。
となると、やはり一番のポイントは、点数化しやすいものの成績がどうかということ。
まずは、ペーパーテスト。
つまり、定期テスト・小テストですね。
そして、実技のテスト。
主要5教科以外の実技のテストは先生の判断が基準となるので曲者なんですけど、これも点数がついてしまうと変更されませんから重要です。
比率については、各学校や先生に任されていると思うので、リサーチしてみてくださいね。
それから、出席ですよね。
これらがよければ、先生は点数を下げにくいのではないか、というのが、ワタクシの結論です。
例えば、こんなこと実際はないでしょうけれど、裁判になったときに証拠書類として出さないといけなくなったとしたら、
これらの点数化された資料が成績をつけた根拠になるだろう、と推測したわけです。
さて、主要5教科以外の科目の実技のテストについてですが、頑張りましょうといって頑張れるものでもないですよね。
運動神経とか、手の器用さとか、好きか嫌いかなどを、歌のテストや、美術の作品の出来栄えなどで勝負させられるときついのですが、
この部分の点数化は、悪くても仕方ないと割り切りまして、、
とにかく、丁寧に、真面目に、楽しんでやることが一番だよ、って言うしかありませんでした。
真面目に取り組む意欲を見せること。これでなんとか満点をいただくことができました。
ちなみに、これが通用したのは中学までで、高校の体育や芸術科目はシンプルに運動能力高さや作品の出来栄えで点をつけられました(厳しい…)
3年生になって
次に、特記事項の欄の方ですね。
我が子の通った学校では、クラス委員を決め方が立候補制でした。
ぶっちゃけ書いてしまいますが、
立候補ということは、複数の候補が出たら多数決になりますから、事前の根回しをする生徒さんもでてきます。
まずは、誰がどこに立候補するのかの下調べ、そして、勝算はあるのか、
これらを読みつつ、立候補して、予定した委員になるお友達もいらっしゃいました。
(息子もどこに立候補するのか尋ねられたと言ってました)
一方で、「内申対策で、学級委員をやりたい!」
と、いきなり宣言して立候補するお友達も…(なかなか選ばれません)
友だちどうしのつきあいが長いので、中3になって急にリーダーやりまーす!が受け入れられない世界でもあるみたいです。
毎年12月は、夜遅くまで学校の明かりがついています。
先生方もお疲れ様です。
そして、子どもたちもお疲れ様。
内申対策は、高校受験をする中学生にとって、避けては通れない関門。
一朝一夕で対策できない部分もありますが、逆に言えば、勉強面以外は、それまで育ってきた積み重ねです。
いつも通りのお子様の姿を点数にしてくださる先生や学校だといいな、と思います。
娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。
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