開成高校合格発表の日の帰りの歩道橋で、高校生向けの塾のパンフレットをもらって帰ったワタシ。
結構いい紙でできた紙の束なので、
重いです。
いつも持ち歩いているエコバッグを出し、これらを入れていったら、
う~ん、腕に食い込む…う~ん、肩にくる…(地方在住のはすちゃん、普段歩かないのが露呈)。
とはいえですよ、たった100mほど歩いただけで、東京の高校生がどんな塾ライフを送っているのか垣間見える貴重な資料!
重くても、ちゃんと家まで持って帰ろうっと。
歩道橋で
もらって帰ったパンフレットの内訳は、
- K会
- SEG
- VERITAS
- グノーブル
- Z会東大進学教室
- 早稲田アカデミー
- 平岡塾
- YMS(医学部)
- 鉄緑会
正直、目の前に差し出されるパンフレットを選り好みできるほど東京の塾事情に詳しくないので、満遍なくもらってきちゃったわけですが、
一番たくさんダブっていたのが
鉄緑会
の4部でした。
次が
平岡塾
の3部。
気合入ってますね~!
平岡塾
平岡塾というところは、中高一貫校生向け英語専門塾で、週1回3~4.5時間授業となっています。
大学入試対策だけに特化することなく、将来を意識した「折り目正しい英語力」の養成に力を入れている、とあり、
東大合格率80%超とも書いてありました。
卒業生の対談には、東大法・一橋法・慶應医卒のいずれも社会人の方が登場していて、
なるほどね、こういうところに、中高一貫校の中学に入ってすぐに入塾すると、
英語の力が正しく伸びそう!
と思わせる塾です。
こういう塾が地方にもあったら、中学から通わせるのになぁ。
K会
表紙には、
無学年制、中学生~高校生 という文字。
小さく、トップレベル生対象、数学・英語専門と書いてあります。
あとは、イメージ画像。
「K」が特徴的だったので、もしかして?
と思って中を見たら、やっぱりそう。河合塾でした。
1クラス12名程度、
卒業生のメッセージを読むと、(最難関校ではない)中学生だけど、もっと上のレベルの勉強をしたくて入った人が、高校になってからは科学系グランプリで入賞、、
からの、理三合格
という、素晴らしいサクセスストーリー。
サクセスストーリー過ぎて、
全員がそうじゃないよね…
と思ってしまう。
(ひねくれた性格のはすちゃん)
カリキュラムとしては、全6年コースで、
- 1~2年目 中学数学・高校数学
- 3年目~ 大学数学
となっています。
数学オリンピックをはじめ、多数の科学オリンピック世界大会への出場者を輩出し、
講師は、数学専攻や英語の堪能な東大大学院生のみ
らしい。
ここって、東大受験とは関係ない塾だよね…
SEG
SEGという名前は、なんとなく知っていました。
たぶん、インターエデュで、鉄緑会とは一線を画したユニークな塾として紹介されていたのだと思います。
感覚的には、K会ほど敷居が高くない、数オリなどを目指したい人向けなのかな?
早稲田アカデミー
あの、開成高校の合格発表の会場で、30人くらいが集まって記念写真を撮っていたのが、早稲田アカデミーでした。
これまで書いてきた、中高一貫生専門塾のなんとなくターゲットがぼやけた感じとは一線を画していまして、、
筑駒・開成高校入学講座
日本最高峰の高校準備講座がお茶の水で開講!
と書いてあります。
「日本最高峰の」が、どの単語にかかっているのか、いえ、どうともとれる、なかなかのキャッチコピー
なんかね、こういうベタな売り方、保護者は案外安心するっていうか…
だって、筑駒や開成に高校から入学するって、嬉しさ半分不安半分じゃないですか。。。
開成高校では、中学から上がってきた生徒さんを「旧校生」高校入学の生徒さんを「新校生」と呼ぶそうです。
比率は約3:1。
新校生の皆さんは、こういう講座に参加して雰囲気を感じるのにいいかも!
あ、でも、東京で開成高校に入学する生徒さんが、もしかしたら筑駒残念組だったりすると、
ちょっと空気的にどうかな…
いや、東京では、筑駒がある せい おかげ で、中学入学組も、もしかしてそんな思いをどこかに持っているのかも…
それはそれで、なかなか厳しいなぁ。
みんな最後は東大を目指すんだから、筑駒と開成に偏差値の差は必要ないと思うのは、我が家がどちらとも縁がなかったからですかね。。。
あ、早稲アカの話でしたね。
入学案内には、東大狙いだけでなく、指定校推薦とか、早稲田大学、、などと書いてあるので、
必ずしも東大受験に強いかどうかは、このパンフレットからはわかりませんでした。
校舎が東京都内にたくさんあるところが推しかもしれません。
VERITAS
早稲アカを、東大受験に特化した感じの塾。
このパンフレットの時代の東大合格者数が245名、講師の学歴が開示されていて、ほとんどの講師が東大大学生や大学院生です。
在籍する生徒さんの高校名も出ていて、筑駒・開成はどちらも20名以上、となっていました。
数学と英語だけでなく、国語、理科科目も守備範囲なのと、
ちょっと、SEGに近い感じもする塾です。
って、パンフレットを見た限りは感じたんですけどね…
(どうぞ、下の続きもお読みください)
鉄緑会
これまでの他の全ての塾のパンフレットが、なんとなくお上品で、多色刷で、いかにもプロにデザインを頼みました的なパンフレットであるのに対し、
鉄緑会だけは、
いかにも自前の、いかにも校舎長さんが作った?毎年同じデザイン?
と思わせるようなチラシが何枚か入っていました。
そのなかでも、これ。
合格おめでとう 次は東大!!
ワタシまで太字にしなくていいんですけど、インパクトありすぎて…
史上最高に煽ってきますね、鉄緑会さん。
このパンフレットに載っていた東大合格者数は271名なので、当時は、実はVERITASとそう変わらない数字?
と、思いきや、
当時から5年後の、本日時点でそれぞれのHPを拝見したところ、
鉄緑会は、2020年の代々木校舎からだけで439名。
VERITASは、2017年~2019年の3年間で、東大合格者が34名。
となっていまして、
あれ?ワタシ何か見間違えてる?っていうほどの差がついています。
そして、今気がついたんですけど、鉄緑会からの東大合格者の氏名とメッセージの中に、この方のお名前が。
そういえば、水上くんも、地方国立中学校 → 開成高校 → 東大理三 の「新校生」だよね…
彼は、高2から鉄緑会に通ったんだ~。
ということで、東京で、東大受験の塾と言えば、現時点で
今はもう鉄緑会しかない
と思わされた結果になりました。
それにしても、あの、
合格おめでとう 次は東大!!
あれ?ワタシなんでフォントサイズまで大きくしてるんだろう?
本当にそうだし、異論もないけれど、
間髪入れずこう呼びかけて、
励ます 勧誘する 煽る スタイル、
やっぱり、他の塾とは全然違って、東大志望者だけをターゲットにしているのがはっきり伝わってきますね。
鉄緑会さん的には、
おめでとう、やっと鉄緑会に入る権利を得たね、でも権利を得ただけだよ、
開成に合格しても、東大に行かなきゃ意味がないですよ
ってこと…だ よ ね?
少しは、おめでとうムードも欲しいですけどね。。。
地方在住民にとっては、
東京の中学生・高校生って、こんな環境で育つんだ‥ということだけは、わかりました。
地方のデメリットばかり見えていたワタクシでしたが、東京で育って東大に入るのも、なかなか大変そうです。。
いや、本当はそこではなくて、
この言葉の重さを、ワタシ自身がしっかり受け止めないといけないなと思いました。
今回、開成に進学させないのは、本当にごめん。
3年後は東大に進学しよう。その時は、あなた一人で東京に送り出せる。
地方には鉄緑会はないけれど、東大合格において、ある程度実績のある高校に進むんだから、
自信をもって、ここで勉強をさせよう。
情報量的には、地方から東大を目指す方が、地方から開成を目指すより楽なはず。
親がブレちゃだめだよね。
※この記事に出てきたパンフレットの画像は、すべて2015年の2月に配布されたものです。
娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。
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