息子の通っている国立中学校では、他にも県外受験をしたお友達がいまして、
それぞれが、合否を学校に報告することになっていました。
そして、合格証明書をいったん学校に預けて、
数日後に、合格者だけが校長室に呼ばれ、
校長先生から、改めて合格証明書を渡されて、おめでとうを言っていただきました。
おめでとう!
先生に残念がられる
県外私立高校に受験して、進学しなかったのはウチだけでして、
その他のお友達は全員その高校へ進学しました。
一つめのパターンは、早慶系列の高校
もう一つのパターンは、いわゆる進学校。
その後ですか?
早慶系列に行ったお友達はそのまま早慶へ、
進学校へ行ったお友達は全員国立大学医学部へ進学しました。
以上は後日談ですけど、
当時学校の先生にずいぶん言っていただいたのが、
「もったいないなぁ。進学しないの?もったいないなぁ。」
ま、そうですけど…
もう、振込期日過ぎてますし…
それに、
県外に進学される皆さんのご家庭の多くが…
開業医さんですよ、先生。
息子から頼まれる
さてこの日、息子からワタクシに、あることをお願いされました。
「開成高校に合格したことを、誰にも言わないで欲しい」
ん?
その理由は二つ。
一つ目は、過去の先輩で、灘やラサールに進学された方々のことを、
自分たち後輩やその家族や、学校の先生までが、名前で呼ばないで、
”灘へ行った人” ”ラサールに行った人”
と呼んでいた。自分はそういう呼ばれ方をしたくない。
ということ。
うん、確かに、ワタクシもこのブログでそう書いちゃってますし、実はリアルのお名前を知らなくて、家でもそのように呼んでしまっていました。
それって確かに失礼です。
二つ目は、自分が実際進学しないから。
あ、確かに。
合格したのに進学しない。なのに、合格したことだけが噂になったら、本当に合格したの?になるのは必然。
実際にね、こんなことがありました。
実は、息子が仲良くしていたお友達1人だけに、開成を受験することを言ったそうで、その流れで合格したことを言ったそうです。
そのお友達は、別の県外私立高校に合格して進学することになったのですが、卒業式の日にお母さまにお会いしたので、おめでとうをお互いに言い合ったその直後にこう言われちゃったんです。
「開成って、WEBの合格発表ないですよね、見に行かれたんですか?」
え?もしかして疑ってる?
だって、校長室であなたのお子さんと一緒に、うちの子も合格証明書もらったでしょ
ちょっと悲しい気持ちになりながら、
「そうなんです、合格発表のためだけにわざわざ東京まで行ってみてきたんですよ、大変でした~」
と無理矢理笑顔を作って答えたっけ。
あー、これが、息子の言っていた、「言わないで」だったのかな。。。
言うと自慢っぽくなってしまうし、
さらに、
進学しない以上、疑われても仕方ない
と、ワタシ自身もはっきり認識した出来事でした。
今は封印しよう。
いつか、時期が来たら解禁しよう。
情報解禁の時期
とうことで、開成高校合格をワタシが初めて言ったのは、
息子が高3の夏の三者面談でした。
この時の面談は、東大以外の私立大学の併願校を受けるか、受けるならどこを受けるか、それとも受けないのかを、
ほぼ決めるのが一つの目標でした。
担任の先生がおっしゃるに、
現役の大学受験は東大を第一志望とし、東大不合格なら浪人する、まで決めているなら、
わざわざ東大入試直前に私立大学を受験しにいく必要はそんなにない、
ただ、
得られることがあるとしたらそれは、
入学試験を受ける練習になるという1点である
と説明されました。
やはり、受験のために前日までに移動し、下見をし、当日コンビニでお昼ごはんを買い、受験会場の雰囲気を味わい、緊張感の中で全力を出してくる
という練習は、それなりにする意味がありますよ
と。
あ!
と息子と目が合いまして、
ワタクシが、先生に言いました。
「その経験なら、実は高校受験で一度やりました。」
実は、開成高校受験の空気感というのは、息子にとってかなり緊張するものだったそうで、
その中でも一番驚いたのが、
一つ前の席に座っていた受験生の人が、
いわゆる、受験慣れした?男の子だったという。。
休憩時間は毎回一番に部屋を出てトイレ(方向)へ行く、
戻ってきて、決まったことをやる。
なんかその行動がすごく慣れていて、いかにも練習通りに卒なくルーチンとして行動している感じだったそう。
他にも、
お昼は、周りのほとんどは自宅から持ってきたお弁当だし、
中には友達同士でおしゃべりしてくつろいでいるし、
そんな中の、圧倒的アウェイ感!
って言ってましたから。
まぁ、わかります。
息子は、幼稚園に入った時は、姉がいてお世話してくれるところから始まり、
以後、小学校入試も、中学校入試も、お友達がいる中での入試でした。
なんならこれから受験する県立高校の入試も、圧倒的多数の友達と一緒に受験します。
受験もですが、学校見学も友達と一緒に行っています。
そんな息子のそれまでの人生に比べ、
開成高校の受験当日の経験は、息子にとって、かなり貴重な経験となっていました。
なんてことを、高3の担任の先生との面談で話す機会がありまして…
この時の担任の先生は、本当に受かったの?とも言われないし、
かといって、開成合格すごいじゃん!とも言われませんでしたけどね。
今となっては、息子にとっての開成高校受験は、過去の経験のひとつという扱いになったみたいですが、
子育てする親としては、得難い経験でしたし、得るものの多い経験でした。
娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。
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