進学校と言われる公立高校ならどこでもそうだと思うのですが、
高校数学の進度は 速い です。
我が子達の通った高校は、高校2年生終了時点で数学Ⅲを終了するペースのスピードでした。
公立高校ですよ。私立じゃないですよ。
それを逆算しますと…
高1入学時点で式と計算が終わっている
高校に入学が決まり、入学式直後に行われる
課題テスト。
このテストの範囲として、数学Ⅰ の式と計算・因数分解までが指定されました。
その間、約2週間。
教科書と青チャートの計算問題を、自学自習。
自宅学習です。
ここで、高校の勉強は、
自分で学習して、身につけて行くしかない
ということを、ぼんやりと思い知らされます。
もちろんね、ここで出された範囲は、中学数学の延長ですから、難しくありません。
(中高一貫生なら、中学のうちにやっているレベル)
特徴的な因数分解のやり方をいくつか覚えて、その解法に慣れればいいことです。
(ま、量はそれなりにありますが…)
しょせん、計算問題です
が、ここを習得しておくと、春から始まる二次関数に、ものすごくスムーズに入れるんです。
これは入学後のテストあるなしに関わらず、春休みにやっておくのにちょうどいい分野だよ。
と、本人に説明し、
結構真面目に取り組ませました。
↑ ってやんわり優しく書いちゃいましたが、実際は、この入学直後のテストで順位がつくことを知っていたので、高得点が絶対とれるレベルまでやらせちゃいました
高校数学でつまづくポイント
入学後の数学の授業は、ハードでした。進度が 速い から(←しつこい)。
高校入学時に、数学教材として学校から指示をされて購入したものは、
- 教科書
- アドバンスプラス
- チャート式(青)
でした。
アドバンスプラスというのは、うす~~~~~い問題集ですが、これが曲者。
なぜなら、
解答はあっても、解説がないから!
中学数学で、親切丁寧に教えてもらうことに慣れてきた新米高校生は、解説のない問題集にとまどいや苛立ちを覚えることでしょう。
(ワタシも約40年前そうでした、時代は変わっても、思うことはいっしょ…)
とはいえ、教科書にちゃんと説明してありますし、
(注:高校の教科書は隅から隅まで、目を通しましょう)
詳しすぎる解説が、チャート式の方には載っています。
(注:参考書も、やると決めたら、隅から隅まで目を通しましょう)
自分 ヒト って、不足していると、ないない! って大声あげますけど、満たされているものは、十分享受してなかったりしますよね。
だから、お子さんが、
「授業がわからない・問題集の解説がない・教えてもらってない…」
などと困っていらしたら、間髪入れず
教科書を読もう、参考書を丁寧にやろう、先生に個別に質問に行こう!
といってあげてください。
ほとんどの疑問がこの三つで解決するはずです。
ちなみに、我が子の通った高校は、数学の時間が終わると質問の列が教卓の前にできていたそう。
このステップを踏む前に、
じゃあ、塾に!じゃないですよ
学校の疑問は学校でつぶすこと。わかるまで、学校の先生を利用することです。
あら、利用、とか書いちゃった。
高校生の塾は、学校の授業の補完をしてくれるところではなく、ダブルスクールですから、
覚悟して入塾された方がいいです。
数Ⅰでつまづくポイント
さて、それを踏まえての、数Ⅰでつまづくポイントですが、
まず最初の洗礼が、
二次関数の最大最小を決定 のあたりから。
その前に、二次関数のグラフの移動があるんですが、これと、春休みの宿題だった因数分解との両方を駆使しないといけなくなるからです。
駆使、といっても、ちゃんとそこまでを丁寧にやっていれば機械的にできるので、重荷に思う必要はありませんが…
ここは高1の一学期の範囲なので、絶対ついていくつもりで勉強してほしいです。
あー、でも、その後も、正弦定理・余弦定理、、、確率、、、
自分はなぜ、これを勉強しているのだろう、高校数学って中学までとは全然違う、これを勉強してなんのためになるんだろう
と、考えだしたらきりがなくなる内容が続きます。
哲学はとりあえずそこまでにして、目の前の問題を解こう!
とにかく学校のスピードについていこう!
高1二学期終わりから数学Ⅱに
数学の進むスピードは速く、高校1年の秋には数学Ⅰが終わります。
数学Aの方もまもなく終了です。
そこから数学ⅡBが始まり、二年生の秋深まる頃、つまり、一年足らずで終わります。
たぶん、数学ⅡBが一番きつくて、数学Ⅲになるとちょっと落ち着きます。
数Ⅱでつまづくポイント
数Ⅱのつまづくポイントですか。
全部です
数Ⅰまでは、息抜きの章?みたいなのがあったのが、数Ⅱにはそれがほぼありません。
しかも、扱う関数の種類が、三角関数・指数関数・対数関数…と増え、
新しい概念である、微分・積分、複素数、ベクトル、数列…
大学入試はこれらの複合で出題されることもありますし、
代数(方程式)の問題だと思いきや、グラフで考えたらきれいに解けた、
みたいなことが、高3の入試問題演習では、しょっちゅう出てきます。
高3ではそうなるよ、ってことを踏まえて、高2までの数学を勉強すると、気持ちも視界も全然違うので、未来の自分のために、頑張って乗り切ってほしいですね。。
仮に、高1数学をうまく習得できても、そこでサボってしまうと0になりかねないほど、
高校2年生で習う数学は大事ですし、
何より、
自分の数学の勉強のスタイルを確立させる時期でもあります。
逆に、ここでうまく波に乗れると、数学が得点源になってくれるので、
文系の人にも理系の人にも、かなりのアドバンテージになります。
数Ⅰより数Ⅱの方が好き♡ などと言えるようになったらしめたもの。
部活や学校行事も忙しいけれど、勉強頑張ろうね。
そんな時期に、学校から新たに投入されるのが、システム数学実戦、という、いかにも戦いっぽい問題集です。
この問題集に出会うことで大学入試問題が見えてきて、
この頃、ちょっとずつ、どうしてこれをやらないといけないのか、という思いより、
ここを頑張って、大学に行きたい、大学入試を突破したい、
その先の夢の楽園を見たい
という思考感覚になってきます。
それでいい、それでいい。
今は。
(本当は、大学は夢の楽園じゃないけどね)
文系の人はここで終わりです。
いえ、終わりじゃありません!ここから演習です。
いえ、文系でもここまでやらないといけないのか、、高校生って本当に大変。
数学Ⅲ
数学Ⅲ。
理系しかやらない、特別な科目。
やっとここまで来た!
みたいなイメージありますよね。でもそれは、
たぶんちがいます(注:はすちゃんの主観です)
新しい関数や、新しい概念である、極限 などがはいってきますが、
数Ⅱほどきつくはないです。
あ、でもそれは、数Ⅱまでをちゃんとやった人には、ですけど。
ですから、授業数も短いです。
そうです、高校数学で学ぶヤマは、既に超えていました。数Ⅱまでをしっかり勉強した先に見えた数Ⅲの景色は、、、って語れる余裕ができる感じ。
もちろん、数Ⅲで学ぶことが、大学入試問題のバリエーションの拡がりになるので、最後までしっかり勉強してくださいね。
高3ではひたすら演習問題を解く
高3になると、ひたすら数学演習です。
ここでは先生が作られる独自のプリント(=問題)を主に使って進みました。
我が子達が通った高校は、都道府県の進学重点校だったのですが、
そういうのって、高3の先生作成プリントや、先生の授業の進め方、あるいは、教え方など、先生の能力と大いに関係があるんじゃないかなって密かに思っています。
少なくとも、数学の先生に関しては、息子が教えていただいた全ての先生が東大・京大の問題をさらっと解けていたそうですし、
先生方も、数学に関しては、学校のカリキュラムだけで大学入試を突破できる、と保護者会で明言されていたので、それなりの自信とプライドを持って授業をされていたと思います。
先生方がしっかりしてくださっていたことは、親にとって大きな安心材料でした。
高校で数学は絶対はずせない
ということで、今回のまとめをさせていただきますと、
結局、高校に入ったら、文系でも理系でも、
数学は一番勉強しないといけない科目
ということにつきます。
実際、時間割を見ても、必ず毎日、いえ、一日2コマあることもあるのが、数学という科目です。
息子が家で勉強していた時も、ほとんどの時間を数学に使っていました。
勉強の方法としては、すぐに解説を見ない、教科書や参考書を隅までみて、自分で解く。
テクニックを求めるのは高3の数学演習からでもいい。
人によっては、チャート式を3周やるとか、5週やるとかっていいますよね。
息子はじっくり考えて進むタイプだったので、周回はしなかったんですけど、スピード感をもって進みたい人なら、数周回やるのもいいやり方だと思います。
好きか嫌いか、ではなく、
数学に時間をとって、数学をやる、
って、親が知ったかぶりで言うのは数行ですみますけど、
やる方は、本当に大変だよね。
お疲れ様!
娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。
実は、アドバンスプラスの解説書は、あります。買いませんでしたが。
コメント