二人の子を国立大医学部医学科と東京大学に合格させるまで | feel my force

高校の面談で

にたろう

高校での保護者面談は、一年に一度だけ。

息子は、一年生と二年生では担任の先生が同じだったので、同じ先生に面談を受けました。

A先生と呼びますね。

やたら 声の大きい、生活面に厳しい先生。超まじめな、冗談が通じなさそうな先生。息子の高校に転任されてきた2年目の先生。担当は数学。

 

A先生の前任校は、校則がっちがちで縛る、細かく生活指導をする高校だったそうで、正直、ぬる~い生活指導しかやらない高校にかなりの違和感を覚えていらっしゃると、息子から聞いていました。

 

正直、ワタクシちょっと苦手なタイプ。 

     

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バッサリ言われる

保護者面談といいますと、幼稚園の時から何度も経験してまいりました。

正直、苦手。

経験してまいりましたが、

そのすべての先生から、

 

きちんとした態度で、真面目で、特に言うことはありません

      

と言われてまいりました。

だから、それ以外は言わないで、先生。

 

あれ?なんでムダに丁寧な言葉で書いてるんでしょう、ワタシ…

いやぁ、本当に苦手。

 

それがですね、高1の夏の面談では、この、ちょっと厳しめなA先生にこんな風に言われました。

「4月のクラス委員の選出の時、にたろう君が代表に立候補したんですが、正直この子で務まるかなぁ、って最初思いました。」

 

(あらまぁ、いつもと違う切り口。これ、どう対応すればいいの?)

 

あ、でもわかるんです。ちょっと弱っちい表情を不意にするんですよ。小っちゃい時から。

別に自信がないわけでも何でもないのに。

それで、相手の反応を見て態度を決める的なところ、確かにあるなぁ。。

 

男の子って、縄張り争いじゃないけれど、イキって存在感を主張する子っているじゃないですか、

その逆パターンですね。

 

息子は、できます!って率先して言わないタイプでして、

それが、A先生の眼に弱っちく映っちゃったんでしょうね。

 

たぶん、今までの先生も同じようなことを感じていらしたのでしょうが、

まぁ、親にそれを言うのは、逆切れリスクもありますし、たまたま言われないできちゃったんでしょう。

 

み・た・い・な、そんなこと言われたことありませんわ、的な顔を、

きっと、たぶん、反射的にしちゃったんでしょう。ワタシが。

 

「最初は大丈夫か、って思いましたけど、大丈夫でした。」

と続けられました。

(ほっ)

 

高校生のクラスの役員って、教科係も含め、全ての人が何か一つ役をやらなければいけません。

しかもその役の内容も、楽なものからきついものまであるので、楽な役は取り合いになります。

 

息子はそのことを娘から聞いて知っていたので、取り合いになる前の、一番最初に決めるクラス代表に立候補したのでした。

 

実はそれもまたワタシ的にはびっくりでして、、

なぜなら、中学までの息子は、なりたい役があっても友達と競合したら譲ったり、そもそも立候補しなかったりの子だったので、

まさか、クラス委員決めでいきなり立候補とは、な・に・ご・と⁉

とは、思っていました。

本人としては、××や▽▽を回避するために、早めに何かに決まっておきたいと思って手を挙げた、とは言ってましたけど…

 

「ねぇ、それで、他に誰か立候補した人はいたの?」

 

他には誰もいなかったのだそう。

すごい、作戦勝ちじゃん!

 

まぁね、同じ中学から来た人数としては最大派閥だったので、立候補しやすいですよね、

そんな流れで、クラス代表になったわけですが、

 

A先生的には、息子は「いかにもリーダー格」の姿とはかけ離れていたのでしょう…

 

「正直、この子で務まるかなぁ、と思いました。」

  

でも先生、やっぱり、親の前で正直すぎますよ…

 

実際は…

A先生の眼には弱っちく映ってしまった息子ですが、

彼は実は、小さい時から率先して自分から声をかける方で、

友だちが多いタイプの子です。

 

高校に入ってもそれを発揮し、クラスの友達だけでなく、

他のクラスにも遊びに行って、新しい友達をたくさん作ってきました。

 

比較的明るくて元気、先生の前では真面目キャラ、

それを、うまく使い分けている様子を見て、

「最初の心配は杞憂に終わりました」

と、先生が付け加えてくださいまた。

 

ありがとうございます

 

この保護者面談、三者面談だったんです。

息子もそばで聞いていて、苦笑いしてました。

   

数学部を勧めていただいたのも、このA先生でしたので、そのお礼もちゃんと言いましたよ。

こういう時に頭を下げるネタを用意しておくのも、親の役目よね。

 

翌年の保護者面談

高2の時も、担任の先生がA先生でしたので、面談していただきました。

この時も三者面談。

先生のお顔もわかっているし、

息子は高2でもクラス代表をやっていて、それなりにクラスに貢献しているはずだし(←親ばか)

特に学校に迷惑もかけていないはずなので、

前年みたいなことはないだろうと思いながらも、緊張して面談の教室へ向かいました。

 

A先生は高校生のスマホの使い方について危惧されていらっしゃいました。

そうですよね~。

(知ってますよ、ツイ廃君ツイ廃ちゃんたちが、この高校にもいるってこと。この場ではそんなことお互いに言いませんけど)

    

子どものLINEのやりとりを、親がどの程度しているか把握しているかを尋ねられたので、

「主に数学の課題を尋ねられたり、友達同士で教えあったりしているみたいです。」

まぁね、実際それ以上はワタシにもわかりません。

息子も自己申告で、そうとしか言わないし。

 

できる問題を質問されるのは、時間がもったいないとは思わないか?という質問には、息子が、

「友達に教えるのは自分も勉強になるので全然苦じゃないです。」

と、満点の回答を。

(よく言った!)

 

ほんとかどうか知りませんよ。

でも、大きくなるってことは、そういう大人向けの返事も時には必要。

 

帰り道、一緒に歩きながら、

「さっき、満点回答してたね~、やるじゃん」と息子に言ったら

「だよね~、A先生そこだけメモしてたね~」と。

 

おぬし、成長したのぅ。

 

実力テストの作問で

A先生のこと、面談以外でも思い出したので書いてもいいですか?

   

息子の通った高校では、一年に2~3回、校内実力テストというのがありまして、高校の先生オリジナルの”難問”が出題されます。

平均点が百点満点の30点程度になるように作られているそう。

問題はそれぞれ分野や難易度を決めて各教科の先生が手分けをして作問されるらしいのですが、

採点後の解説プリントには、作問された先生のメッセージが書かれていまして、

ワタクシ、密かにそれを読むのを楽しみにしていました。

だってね、めちゃめちゃ辛口なんですよ。

この問題の正答率がたったこれだけなのは情けない、とか、採点者にわかる解答を書けていない、などがほとんど。

   

でもね、時々、

この問題を解ける生徒の人数が増えてきて、うれしい、という優しいお言葉もあったりして、

親としても非常に参考になるんですよね。

 

そんな中、高3のある回の実力テストの講評で、A先生の講評が際立ってまして。。。

 

「この問題を出そうとしたら、他の数学科の先生方に反対されました。……自分としては君たちは解けないといけない問題だと思うから出題しました。でも、解けた生徒はゼロでした。」

 

実力テストは、問題別正答率が全部出るんですけど、

3年間、後にも先にも、全ての科目において、

この時の、A先生が作られた問題だけ、正答率がゼロでした。

 

公立トップ校の生徒といえば、それなりに尖った子もいましたが、

A先生、あなたもまた、尖っていらっしゃいましたよね。

  

その後は

A先生には、その後もお世話になりまして…

   

高3の秋に、息子が校内にスマホを置き忘れて帰り、それに気づいて、休日に高校へでかけたところ、対応してくださったのが、A先生。

 

一緒に探して下さり、無事に見つかりまして、

息子が、

「ありがとうございました、なんとお礼の言葉を言えばいいか…」

と言ったら、

「お礼は、東大合格な」

と、激励してくださったり、

 

放課後呼び止められて、数学の問題を尋ねられ、夕方まで一緒に問題を解いたり、

     

東大合格後の、大学2年生の秋、息子たちが責任者をした東大キャンパスツアーの、母校からの引率の先生としてわざわざ来てくださったり、

と、

息子にとって、距離感のちょっと近めの存在になっているようです。

 

A先生、今でも、大きい声で生活指導なさっているのかな…

     

お世話になりました。 

 

娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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