今回は、地方から東大を受験するということ、の続編です。
これまでも書きましたように、地方から東大に受験することのデメリットは
ないです。
情報さえ、あれば。
これは、地方も首都圏も関係なく、首都圏にいても、情報の過疎地にいれば同じことです。
と、いうことで、今回は、首都圏のいわゆる最難関校の高校生と、地方在住の公立高校生の模試の受け方について比較をしてみます。
中高一貫難関校の生徒は高1~高2で…
いつもは理系の息子の例を書いているのですが、今回は文系の話です。
下の表は、首都圏最難関高校から東大文一に現役合格した方が高校時代に実際に受験した模試を並べたものです。
※ちなみに、この方は鉄緑会には通っていません。
文系と理系、また、合格年度も違うのですが、比較のために、息子の受けた模試も併せて載せました。
なお、中高一貫校は1学年先取り学習をしていますから、外部模試も1学年上の模試を受けています。
〈記述試験〉
首都圏中高一貫校生 | 地方公立高校生 | |
高1 | 高2河合塾プレステージ (偏差値65、500番台) 高2駿台全国 | 高1進研 高1駿台全国 |
高2 | 高3全統記述 (偏差値65、5000番台) 高3駿台全国 | 高2進研 高2駿台全国 |
高3 | 高3駿台全国(6月)100番以内 東大OP×2(A→A) 東大実戦×2(A→A) | 高3全統記述(偏差値69→74、1000番台→300番台) 高3駿台全国×3(500番→100番台) 東大OP×2(B→A) 東大実戦×2(C→A) |
〈マーク模試〉
高3 | 第3回全統マーク模試 全統センタープレ | 全統マーク模試×3 全統センタープレ 駿台センタープレ | ||
|
この人は、おそらく高1~2で外部模試をたくさん受けた方じゃないかと思います。鉄緑会などに通っていて、ほとんど受けていない人も多数いるので。
ただ、興味深いのは、
1学年上の模試を受けても、同学年の模試を受けても、本当のライバルの姿が見えなくて安心できなかった
と語っていた点。
え⁉それは、こっち(=地方からの受験生)の言い分なんですけど!
詳しく訊くと、こうでした。
高2までの模試は1学年上のものを受けているから、そもそもあてにならない。東大志望としての自分の立ち位置は学校内でしかわからない。
さらに、”未来の浪人勢”や ”これから伸びてくる(都内公立勢や地方勢などの)層”まで勘案すると、仮に統計的に安全圏にいたとしても、全く安心できない高1~2時代を過ごしていた
のだそうです。
まぁ、かなり用意周到なタイプの人ではありますけど…
実際に参考になったのは、高3の冠模試のみだそう。
これはまさに、立ち位置は違えど、息子の時と同じです。
彼が言うには、中学受験で「まさかの不合格」をした人を何人も見たから、中高6年間でも気を抜くことはなかったのだそう。
また、高3夏の冠模試でオープンも実戦もA判定をとったものの、得意科目の数学の出来がよくてたまたまAがでた、社会科目は完成していなかったのだそう。
これについても、息子の場合、科目は違うものの、秋の冠模試 A&A 判定がちょうどそんな感じでした。
3か月ほど遅れていますが、なんだか、ちょっとずつ似ています。
さて、彼は、上のような夏の冠模試の結果を得て、秋の冠模試に向けて、
社会科目を重点的に勉強して、数学0点でもA判定ラインを超す
というのを目標に勉強したのだそうです。
(ガチ受験生にはこういう人がいるから、怖いです。。。)
高3秋から過去問演習
高3での勉強内容としては、
夏休み前までは英数国の演習(国語は、古典と漢文)。
夏休みに、社会科目の勉強。
夏休み明けからは過去問演習を始めて、秋の冠模試を本番の入試だと想定し、準備をしたのだそうです。
このように比べると、地方公立高校のビハインド感がものすごくあるのですが、この人は相当できた人なのでね。
(と、気持ちの拠りどころを探してみる)
文系と理系ではありますが、参考になることがたくさんありました。
だから中高一貫校が支持されるのね。。。
いえ、学校うんぬんじゃないか。
努力を惜しまなかった彼を讃えて、終わりにしようと思います。
娘の成長の記録は時計通りに綴っています。 どうぞ、いちひめ もご覧ください。
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