前回は、駒場キャンパス周辺の住まい探しでしたが ↓
今回は、その約1年半後、本郷キャンパスへ進学が決まった後のお話です。
にたろうブログ上では、高校2年生の息子ですが、実際は大学2年生です。
ご存じのように 東大はキャンパスが分かれていて、
1~2年生が駒場キャンパス、3年生からは、駒場・本郷・弥生・浅野キャンパスに通うというのが一般的な理解です。
本郷・弥生・浅野キャンパスは、住所が違うだけで、同じくくりなので、世間様は「本郷キャンパス」と呼ぶようです。
(東大生の皆さんはちゃんと分けて呼んでほしいそうです)
本郷キャンパスといっても、学部学科によって最寄り駅が、「本郷三丁目」・「湯島」・「根津」・「東大前」と違うのでご注意くださいね。
で、
どうしてこんなことを今書くかといいますと、要するに、駒場から本郷への引っ越しのことです。
引っ越しに関して、いろいろお伝えしたいことがありまして。
(何を言いたいのか全然通じてない)
「1~2年生は駒場キャンパスに通学」とはいえない
まず、現在の息子は、
東京大学教養学部2年生、です。
ですが、教養課程の単位は全部取り終えまして、2年生夏に行われる “進学選択” により、3年生からは
東京大学工学部へ進学することが決まりました。
進学先が決まっているだけではなく、2年生のAセメ(春学期をSセメ、秋学期をAセメと呼びます)から、
既に進学先の学科の講義ががっつり始まっています。
で、ここがポイントなんですが、息子の場合、2年生の間は駒場と本郷の両方で進学先の学科の講義があります。
ボリュームとしては、本郷の方が多いです(曜日で分かれているので、同じ日に本郷と駒場を行き来することはありません)。
また、工学部の他の学科へ進学が決まったお友達は、この2年Aセメの期間、ほとんど駒場で講義があるそうです。
一般的に、3年生以降も駒場民であり続ける学部学科もありまして、それが、
教養学部と理学部数学科です。
その他の学部学科生は、3年生からは本郷方面へ通うことになります。
これが、1~2年生:駒場キャンパスとはいえない、という意味です。
早い人は、2年生の夏休み中にお引越しをしていきます。
引っ越し先を探す
さて我が家の場合、きっかけは、またしても東大生協なのですが、大学2年生の春に一枚のはがきが我が家に届きました。
「住まいの相談会」6月〇日 ぜひお越しください
そろそろかー、、、
わかってますよ。(まだ進学先が決まってないのに、決められるわけない…)
夏休み前でしたか、またはがきが来ました。
「住まいの相談会」9月〇日 ぜひお越しください
進学先が決まるのは8月後半でして、やっとそこから重い腰をあげることになります。
駒場から本郷へのお引越しは、遅くとも年内に!
と、どのサイトや資料でも、高らかに謳っています。
理由は、年が明けると新入生が参入するから。
また、本郷キャンパス周辺は東大以外に、東京芸大・日本医大・東洋大…など多くの大学があります。
不動産屋さんとしては、閑散期の秋に駒場から本郷への引っ越し案件を扱いたいわけですよね、わかります。
駒場の住まいを探したときは合格前予約だったので、予約してから実際に引っ越すまでに2か月程度あったわけですが、今度はいろいろ事情が違います。
この時点で大きな選択肢として考えていたのが、
- 東京大学目白台インターナショナルビレッジ
- 学生マンション「ディージェイ根津駅前」
- 一般の賃貸マンション
でした。
まずは、目白台インターナショナルビレッジ。
2019年9月に完成した、新築の東大生向け国際交流会館です。こちらの案内は、息子の入学式でいただいた資料にも入っていまして、当時は詳細がわかっていなかったこともありますが、 本郷に移る際は、
入学時にそろえた家具家電を実家に送り返してでも入れたい
と思っていました。
正直、東大の寮に新築で入居できるなんて、次は何十年後でしょう?レベルですよ。
留学生さんと一緒に暮らすのも、いいじゃーん。
熱意しかないワタシは、今年、建築中の建物をわざわざ見に行ったくらいでした。
敷地は広いです。建物が要塞っぽいのは、、、東大らしいとして、
気になるのはお部屋なんですが…
シェア型。まぁこれは息子がいいと言っているのでOK。
お部屋サイズ、10㎡…
キッチンもおトイレもシェアですから、10㎡、うーん、狭いけど、うーん。
最後の決め手は、家族が泊まれないこと。
新入生だったら、、、ここにしていたかも。
残念でしたが、断念しました。
次の、学生マンション「ディージェイ根津駅前」。
こちらは千代田線根津駅至近の学生マンションでして、秋からの予約制で、入居は3月です。
今の住居の契約が3月で切れるので、ちょうどいい感じ。評判もいいです。
東大生も多いですし、近くに文京区最大のスーパーもあり、管理人さんが常駐されているのも心強い。女の子ならこのくらいが安心です。
ただ、、、
これだけのお家賃を出すなら他にも、、と食指が動き、
結局一般の賃貸物件を探すことに。
一般物件は、基本的に予約できない
素人のワタシは、またまた一般の不動産サイトに登録をしてあちこち探し、東大生協さん紹介の不動産屋さんとも連絡を取って、条件を決めていったわけですが、
即入居物件はすぐ契約しなければいけない、現住居は解約3か月前に通知しなければいけないというちぐはぐな問題がありまして、
(ワタシったら、契約書の解約のところを、きちんと理解していなかったことがバレバレ)
3か月先くらいに入居できそうな物件を探しました。
合格前予約とは違い、仮押さえだけして最終的に内見をした時点で入居判断ができますので、
どうしても気に入らなかったらキャンセルすることも可能です。
ただ、現住居の解約通知を一度したら撤回することはできないとのことだったので、
またしても、内見をする前に引っ越し日だけは決めないといけないという事態に。
ほんと、いろいろと面倒ね…
と同時に、息子にもリサーチさせました。
それによると…
- 引っ越す先輩も引っ越さない先輩もいる
- 4年生になると研究室配属となり、(帰りが遅くなるので)近くの方がいいという先輩もいる
え、これだけ?
うーん。相変わらずの息子の精度…
次にワタシ的に状況をまとめたところ
- 本郷キャンパス周辺だと、本郷・西片・向丘・白山・根津・千駄木・駒込……
- 本郷キャンパスに歩いて通えるエリアは、同条件で、駒場キャンパス周辺物件の家賃+2万円
- 文京区は坂が多いので、小石川の先とか、谷中まで行ってしまうと自転車でもきつい
- 娘の学年のお友達で、引っ越し先をリサーチしたところ、荒川の向こうに引っ越している(千代田線が便利な上に安い)
また、現在真っ先に引っ越しをしている人たちは、
- 入学時に、地元や出身校関連の寮に入っていた人(もともと駒場キャンパスに遠かった)
- 一人暮らしをしていた人でも、入学時の住まいに不満があった人
みたいでして…
今のところに不満もないし、どうせ移るなら、高くても徒歩圏内がいいなぁ。
さらに、よくよく調べていくうちにわかったことが、
息子の進学学科は、研究室が本郷と駒場第2キャンパスに分散していて、4年次にどちらにいくことになるかわからない
ということでした。
それでも、一応本郷で物件も仮に押さえ、現在の方が退去されたら内見をする予定まで立てたんですよ。
なんという親心でしょう!
(ここまで大きくなってくると、親の手を一切借りないで引っ越しする学生さんも多数いらっしゃいます)
そんなさなかの、10月12日のあの台風です。
多摩川も荒川もかなりやばやばだったわけですが、、、
お目当ての物件は坂の途中に建ってまして、当日の様子を見たわけではありませんが、雨水は高い方から低い方へすごい勢いで流れていたことを考えると…
地質図はもとより、本郷の古地図まで見ちゃいましたよ。
本郷キャンパスは前田家のお屋敷跡ですから標高も高いですけど、周辺は急激に下がっています。。。
お屋敷から離れれば離れるほど、庶民様がお住まいになっておられた様子。
ストリートビューで見ても、街中に階段がいくつもあります。
文京区は坂が多い、なんて、のんびり風情を楽しみにするのはそこまで。
やっぱり、4年生の研究室配属が決まってからにしよう。あなたの引っ越しニーズが高まったらまた考えよう。
ということで
息子は当面引っ越さないことになりました。
朝、駒場から本郷へ通うための井の頭線も地下鉄も大変な混みっぷりだけど(ほぼフルコマ)、
ボク、別に苦痛じゃないよ、と。
そもそも実家生の皆さんは普通に遠距離電車通学を続けるんだから、と。
幼稚園の通園バス以降は、学校徒歩圏内で暮らしてきた息子がねー。
成長したねー。
今回のことで正直、駒場周辺より、本郷近辺の方がうんと詳しくなりました(ワタシのことです)。
が、
引っ越しするだけで何十万円レベルですから、引っ越ししないならしないでいいか。
ちなみに、息子の高校同期のお友達、まだどなたも引っ越ししていません。
とはいえ、、
入学してもうすぐ2年。本郷キャンパスに進学するのに引っ越さない選択をするとは、思ってもいませんでした。
このタイミングで引っ越さないなら、入学時に、どこに住んでおくのが本来良かったのかな…という、新たな思いが…。
当時ちらっとは考えたんですよね~、駒場キャンパスの北側、丸ノ内線や千代田線の駅に近い方は便利かなぁ、と。
とはいえ、進振り次第ですし、やっぱりあの正門から入りたいじゃないですか…
キャンパスが離れてるのって、面倒ね…
いよいよ、親が引っ越しに口出しする時代の終わりが近づいてきているようです。
これまでの記事で、
東大合格=駒場キャンパスへの便利さだけを考えてお引っ越し、しか頭になかったワタクシより皆さまへ、とりあえず現在の状況をご報告させていただきました。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
娘の成長の記録は、時計通りに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください。
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