いよいよ息子が高校3年生になって、
学校も先生も生徒も、キリッとした空気を感じます。
クラス内で役員や教科担当、行事の責任者など、(結局全員が何かになる)役員決めもあって、
おそらく子どもたちの心は、こっちに持っていかれると思うのですが、
先生は違っていて…
学年だよりが、いい言葉であふれている
高3の4月に息子がもらってかえってきた学年だより第1号には、
高校生最後の学年のスタートとして、たくさんの励ましの言葉やメッセージが載っています。
- 大志をいだき、自らを鍛え高めよう
- 自主独立をモットーに、自ら考えて行動し問題解決能力を高めよう
- 様々な集団の中で、リーダーシップを発揮しよう
- 自己管理能力を身につけよう
- ……
先生相変わらず詰め込んでますね。
どれも 言い尽くされた 素晴らしいお言葉なんだけど、すぐ忘れてしまいそう。
なんですが…
その続きにこんなシュールな言葉が目に入ってきました。
二兎も三兎も追え!
この言葉、いろいろ逆行しているようでもあるし、そもそもできるのか?
それまでの保護者会では、
「成績がよくないことを、部活が忙しくてなどと、自分以外のせいにするな。勉強が本分である。本当に部活のせいで勉強ができないなら、部活をやめろ、って話です。」
とまでおっしゃっていた先生が、
高3春に、それ言っちゃう?
と、
保護者的には驚いたのですが、
今になって思えば、二兎も三兎も追って手に入れていく我が子の先輩や同級生がたくさんいました。
彼らは必ずしも全員が、天から二物も三物ももらっているわけではなく、
相当努力していた、時間を大切に使っていた
ことも知っています。
そしてまた、そういう人たちは驚くほど謙虚で、礼儀正しく、感じのいいところまで共通しています。
人って、上手くいっている時はみんないい顔しているし、いい人を演じられますが、、
うまくいかない時は、人間性が出ます…いろいろ。
そんな時、感情を他にぶつけず、冷静に対処する、を続ける。
これが一番人を成長させますよね。
いいことばかりじゃないのに、みんな、偉いね。
二兎も三兎も追え!は、
あの先輩が、あの友達ができるんだから、自分もやる。いや、できないわけないでしょ。
を再確認させる言葉だったと思います。
学校の伝統が先生にそう言わせているのかもしれないな
こういうお便りって、先生の側からすれば、ルールだから発行する、ルールだから続ける、的な位置づけなのかもしれませんが、
生きた言葉を直球で投げてもらえる時代って、人生の中でそう長い間じゃありません。
やっぱり必要だったし、ありがたかったです。

はすちゃんがちょっと感傷的になっているので、「二兎も三兎も追え」のボク的解釈を言ってもいいですか?

え?なぁに?

それは、高3生が目標を持つとしても、最大3つまでの方がいいよ、という意味じゃないかなと。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、ウサギを真っすぐ追いかけて線的に捕まえようとしたらそうだけど、網のように面的なものにすれば二羽同時に捕まえられることもある。
網を巨大にすれば…立体化すれば…

高校生が自分でできる範囲の話をしてたのに…
さて、この回の学年だよりは、この言葉で締めくくられていました。
「努力は必ず報われる。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは言えない。」(王貞治氏)
いかにも学校は、最後まで指導に手を抜くつもりはありませんよ、という意思を感じ、親のワタシも励まされたお便りだったのでした。
娘の成長の記録は、時計回りに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。
コメント