二人の子を国立大医学部医学科と東京大学に合格させるまで | feel my force

高3生6月 親の覚悟ー親も知っておくべきことー

にたろう

高3の6月といえば、模試や学校のテストが一巡して、結果が返ってきたころです。

 

ココロえぐられますよ、まじで。

高卒生の洗礼をもろに受けますからね…

 

逆に高卒生の皆さんは、面白いように判定が出て、一気に波に乗りたい時期です。

(高卒生の皆さんがココロえぐられるときが来るとしたら、秋の冠模試が終わって現役生がどんどん伸びてくる12月頃です。どうかそうならないように、春夏の勢いを停めないで!)

 

進学校になればなるほど、成績がいい人ほど、

  • なぜ大学に行くのか本当はわからない
  • 「なんとなく、周りが行くから」「親が期待しているから」「そういう学校だから」
  • 本当にやりたいことは見つかっていない

ということが多いように思います。

息子もその端くれとして、消去法で生きてきたわけですが、東大に入って自分は本当は何をやりたいのかを選択することに苦労しています。

まぁ、そこはまた別の機会に触れるとして…

 

当時の息子は、

とにかく東大理一に入る、入ったら違う景色が見える、はず

というモチベーションだけで過ごしていたと言っていました。

  

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駿台お茶の水校 東大専門校舎の方のお話

高3の6月の高校の保護者会では、駿台お茶の水校東大専門校舎の有名な先生が来られ、講演会が行われました。娘の時も同じような内容で講演されたので、どうも毎年来られているようです。

保護者会ですが、生徒も一緒にきく講演会です。

ご存じの方も多いと思いますが、大手予備校では講師の先生と進路指導をする先生は別です。

おそらくですが、講演をされた先生は駿台の社員の方で、勉強を教える立場の人ではありません。逆に言うと、進路指導のプロです。

(こういう人がいて、公立高校ともタッグを組んでるんですね…今はそういう世の中なんだ…)

 

内容は

  1. 今後の大学入試は二極化する
  2. 第一志望を大切に
  3. 入試までのスケジュール
  4. 入試を乗り切る年間計画例
  5. センター試験攻略法
  6. 医学部入試面接対策
  7. 志望校決定の際は配点/科目だけでなく、時間割まで確認
  8. 保護者の皆さんへ
  9. 現役合格に向けて

でした。

今後の大学入試は二極化する

受験人口は1990年代の120万人台をピークに減少の一途、2010年代では70万人台まで減った。

一方、大学の定員はピークが80万人台から、今は65万人台。競争率は下がっている、

のは、感覚的にもわかりますよね。

 

問題は、難関大学・学部はそのまま難関のまま、それ以外の大学は推薦・AOなどの枠を増やして易化してしまったらしい、という点。

 

さらに、今の時代の社会が求める人材像は、チャレンジ精神・志・主体性・グローバル感覚などであり、安易な大学進学をしないよう、高校生のうちに明確な目標設定をすることが大切、とのことでした。

行ける大学ではなく、行きたい大学を第一志望に!ということですね。

実際、文系だと4年で卒業して社会に出るわけですが、早い人は2年生からインターンを始めて3年生の終わりには就職先が決まっています。

そして、いかんせん、やはり大学名学部名で就職先が変わってきます。二極化の渦に巻き込まれるのであれば、上の方の極を目指させる、しかないですよね、親としたら。

 

第一志望を大切に

駿台がまとめた統計によると、ここ5年では、毎年3万人の再受験生がいるのだそうです。

これは安易な妥協・不本意入学者がこんなにいるということ。

ここで、講師の先生のいう第一志望校に合格するタイプをご紹介すると、

  • 入試直前まで高校の授業を大切にする
  • 教科書(学校の授業)があくまで中心、参考書は上手く活用する
  • 苦手科目を克服する
  • わからない点を放置しない
  • 模試やテストを上手に活用
  • 規則正しい生活と計画性のある学習
  • 正確な入試情報を手に入れる

なのだそうです。

まぁ、これだけきちんとできたら、高校生というより人間として素晴らしいし、そりゃあ自分の夢を実現できそうですが、、、そこまでしても第一志望合格にこだわりなさい、ということ。

息子の先輩で、早稲田大学文化構想学部に入学しながらも5月で退学、翌年京大文学部に合格された方がいらっしゃいました。

高校の先生がわざわざ紹介されのですが、これは、(大人的思考なら)なにも辞めなくてもいいじゃないか、という周囲の思惑に反しての行動だったということでしょう。

早稲田なんだからいいじゃん、でもないし、せっかく早稲田に行ったのに、でもない、行きたいところに行く気持ちを忘れずに、ということを身をもって教えてくれた先輩です。

   

そしてしつこいほど言われたのが、

自分が当日その大学で受験している姿を想像しなさい・合格してそこに通っている姿を想像しなさい

でした。

ちょっとスピリチュアル入ってるなって思いましたが、思うこと・想像すること・描くことが現実になるという、ジョセフ・マーフィーの理論ですね。

恐るべし潜在意識!

  

入試までのスケジュール

一般的な国立大学受験へのスケジュールはあちこちに書いてあるのでここでは書きませんが、ポイントは

  • 9月になったらセンター試験の申込、各大学の要項の確認と取り寄せを
  • 第一志望は前期日程で組む
  • 後期日程は各大学とも定員が少ないので、軒並み10倍を超える志願倍率になるが、実際は前期日程合格者が抜けるので、実質は最高5倍まで

とのこと。

入試を乗り切る年間計画例

年間計画例
  • 4月
    基礎力養成

    基本事項の知識を固める

  • 5月
  • 6月
  • 7月
    基礎学力の完成
    基礎ができた人から応用力養成開始

    不得意科目の克服

    未習分野の補強

  • 8月
    (第一回東大即応オープン、第一回東大実戦模試などの冠模試)

    国公立大学志望者は、これらに加え逆さ科目をいったん完成させる

    *「逆さ科目」とは、文系なら理系科目・理系なら文系科目のことを指すそうです。予備校用語?

  • 9月
    どんなに遅くともここからは応用力養成開始

    問題演習(出題傾向類似問題も意識して)

    理科・社会の仕上げスタート

  • 10月
  • 11月
    (第二回東大即応オープン、第二回東大実戦模試などの冠模試)

    *第二回冠模試を目標の目安として、主要3教科を二次レベルまで強化

  • 12月
    実践力完成期スタート

    センター試験対策(問題演習)

    過去問対策

  • 1月
    (センター試験)

    センター試験まではセンター対策(問題演習)

    センター終了後は過去問対策

  • 2月
    二次試験対策

    過去問対策

     

     

    前期試験/後期試験)

センター試験攻略法

  • センターの難易度は教科書レベルなので、苦手科目を作らない、目標得点を取るのではなく、満点を取るつもりで対策する
  • 「時間がなかった」は逃げ。時間内に解くトレーニングを重ねる
  • マークミスは命取り
  • センターさえとれれば入れる大学もたくさんあるので、ポジティブに

実際、合格に必要な得点は

東大・医学部・早稲田大90%
難関国立大・難関私立大80%
国公立大・私立大70%
センター平均60%

*慶應大学は、センター利用入試がないので載っていません最新の情報は大学のHP等でご確認ください

 

医学部入試面接対策

たいていの面接試験は複数の試験官が一人の受験生に対し質問を行い、採点します。もちろんあらかじめ提出した資料(志望理由書・内申書・センター/前期試験の得点など)も試験官に配られています。

採点の仕方としては、

  • 点数化
  • 段階評価
  • 医師としての適性を判断し、総合判定の資料とする
  • 「面接試験」の評価が著しく低い場合は、総合点に関わらず不合格とすることがある

のどれかの形をとっているそうです。

上の二つ、単純な点数化や段階評価だけなら、試験の点数さえとれていればなんとかなりそうな感触がありますが、、

下の二つ、つまり、面接評価が総合判定に大きくかかわるとしたら、そこはもう人として医師に向いていないと判断されることでもあるので、医学部を目指すことを考え直さなければいけません(そうなる前に対策を)。

 

東大理三は、数年前から面接試験を課すようになりましたね…これはまさに、面接評価の配点が高いことを意味しているので注意が必要です。

 


ちなみに、東大理三からは毎年数人の方が医学部進学をしないという選択をしています。息子の学年でいうと、理三出身者は工学部の最上位学科へ進んでいるようです。

( → 医学部に行くということ もご覧ください) 

日本一賢い人たちが全員医師になる必要はないと思うので、理三合格者が医学部に進まない選択は大いにありだと思っています。


 

志望校決定の際は配点/科目だけでなく、時間割まで確認

  • センター試験の配点・比率の再確認
  • 時間割の確認 → 夏休みには、その時間で勉強する練習を
  • 特に私立と併願する際は、入試制度の変更が頻繁に行われているので要チェック

    

時間割については、、、

 

例えば文系の前期試験の数学でも、東大は100分に対し、京大(法)と一橋大は120分。

理系数学で比較すると、東大:150分、京大:150分、東工大:180分。

理系理科に至っては、東大:150分、京大:180分、に対し、東工大は物理/化学合わせて240分です。

 

東工大数学:180分 ってさらっと書いちゃいましたが、3時間ぶっ通しです!理科は、物理と化学の時間が別々にとってあるので120分ずつですが、東大や京大よりはるかに長い時間です。

     

そして、各大学の問題の傾向も確認が必要です。東大がオーソドックスな問題と言われるのに対し、京大の問題はクセがありとっつきにくいと言われています。つまり受験生にとってどっちの大学の方が向いているか、あるいは対策が違ってくることに注意が必要です。

この時期になって、東大が届かないなら京大どうよ、とか、東工大どうよ、って親が気軽に言ってはいけないとくぎを刺されましたし、君たち普段から180分集中して問題を解く練習してる?してないよね、とも言われました。

       

注)医学部医学科志望は別です。センター試験の結果次第では、第一志望を柔軟に下げる必要があるので、あらかじめ候補の大学は全て調べて対策をしておく必要があります。

 



            

ここまでは普段も、学校から本人には言われていることなので、親は知っておくだけでいいのですが、親としてココロに残ったポイントはここから。

保護者の皆さんへ

講演会の後の方で、保護者の皆さんへと題した、受験生の本音を披露されました。

内容は、

  • 受験生の意識の変化
  • 受験生から保護者への要望
  • 保護者に言われたい言葉
  • 保護者と受験生の接し方
  • 極力言わないようにしたい言葉
  • 一番言ってあげて欲しい言葉

正直、これらはもう、普段からつい言ってしまっているNGワードを全部並べられた、草も生えない失笑の連続でした。まぁ、会場の生徒さんはもちろん、保護者もみんなで笑ってたからよしとしよう。

 

あれ?受験生ファーストはどこへ?すみません、親は笑い飛ばしちゃいけませんね。

 

長くなってしまったので、続きは次回へ。

 

 

娘の成長の記録は時計どおりに綴っています。どうぞ いちひめ もご覧ください

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