二人の子を国立大医学部医学科と東京大学に合格させるまで | feel my force

授業を大切に

子育て

高3の一学期というと、

最後の、基礎固めの時期です。

 

まだ基礎固めでいいの?と思われる方に(中高一貫校ではない)高校3年間のカリキュラムをざっと説明しますと、

高2終了までに英数国の終了。

高3一学期に理科・社会を終了、英数国は演習。

 

つまり、学校も塾も高3になると授業は演習になっていきますから、学校では演習、家庭では足りていない部分の基礎固めをやることになります。

高2の終わりまでは学校の勉強をメインに「言われたとおりにやる」を徹底していればよかったわけですが、高3では「自分が何をするべきか」「目標までに足りないものは何か」を明確にした人から本当の受験勉強がスタートしていきます。

 

学校では高卒生も入った模試が始まり、結果も戻ってきて、それは思わしくないものである、のが、高3の一学期の誰もが通る道です。

ここで焦らず基礎を固めたかどうかが現役合格のカギになるといっても過言ではありません。

しかも、まだまだ余裕で、巻き返せます。

 

だからこそ、高3での学校の授業の過ごし方はものすごく大切です。

 

授業を大切に、と一言で言っても、いろんな解釈ができますよね。

 

ワタシがこの言葉を聞いて真っ先に思ったのは、予習復習をきっちりやるってことかな…

 

でした。。。が、

 

じゃあ、予習復習をきっちりやるって?きっちりって?

全ての科目を?同じように?どこに重きを置く?

 

そういう具体例に一切触れないで、高3になっても「授業を大切に」「予習復習が大切」などと漠然と指導してくる人がいたら気をつけましょう。

おそらくその人は、「予習復習をやって効果をあげられなかった人」です(ワタシがそれ)。

 

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本当に授業を大切にした人ならわかっていること

今回は、我が子達と一緒に勉強してくれた数多くの先輩や友達のことも交えて書こうと思います。

まずはじめに、息子が尊敬する先輩のメッセージをご紹介します。この方は平成29年東大入試の理系数学で満点をとった先輩ですが、彼が勉強をするうえで最も重要視していたのが

基礎を完璧にする。

でした。

また、あやふやな表現が出てきましたね。

基礎…これはだいたい似たような範囲を指すと思います。教科書・基礎問題集・基本問題…

信用できる先生や本が「これは基礎です」と表現することは、「基礎」として良いと思います。

問題は、完璧にする、の方。

 

この先輩によると、

完璧とは、極めて高い水準 ー正解を出せるだけではなく、解法の原理を理解し、それがどの程度の普遍性をもっているのかを説明できることー を指す

のだそうです。

解法の原理を理解するためには、問題を多方面から眺め、各方面からの解法にアプローチするための基礎知識が必要です。

さらに、その解法の普遍性を判定するためには、それらの解法がエレガントでかつ制限時間内で解くにふさわしい方法か否かの判断も求められます。

 

この先輩がここまでのことを、誰かに教わったのか、それとも自分で気づいたのかはわかりません。

小さいころから数学の問題を自作し、その投稿が紹介されていたり、 高3の2学期終わりまで(つまりセンター直前まで)、息子たち後輩が受ける数学オリンピックの「模擬試験」を作って解答解説をしてくださったりするような方なので、全て自分で気づき、自分でコントロールしていても不思議ではないです(そもそも、そこまで狙って育てるのって、難しいですよね)。

 

あるいは、こんな先輩もいました。

 

教科書を隅から隅まで理解する。少しでも不思議に思うところは良く考え、それでもわからなかったら先生に質問に行く。意識して読むと不可解な点が次々と出てくるので、一時期は毎日先生に質問に行っていた。

 

また、

 

自分を知ることが重要。

短時間に集中して深く理解をしていくタイプなのか、時間をかけて積み上げていくタイプなのか、

 

追い込まれた時に力を発揮できるタイプかできないタイプか

自分を励ますことができるタイプか、励ましてもらって頑張れるタイプか

 

不安になった時に解消する方法を知っているか

 

自分を知る中のひとつに、自分に合った暗記法を見つける、というのをお薦めしてくれた先輩もいました。

「見る」「書く」「聞く」「読む」「動く」「復習のタイミング」「繰り返し何回」…さまざまな動作の中で自分が一番よく覚えられる方法を見つけること。

覚えられる = スムーズに思い出せる、時間が経っても忘れない ことであり、そんな手堅い暗記法の例として、その方は、インパクトのある語呂合わせやこじつけを、自分で生み出す、という方法をとっていたそうです。

 

どの方も、旧帝+国医に現役で合格した人達です。

 

こんな風に、「言われたことをやるだけの自分」だった子どもたちがどんどん開眼し、「自分の目標を」を立てて「自分の受験勉強」をやり始めるのが高3の一学期なんですね。

しかも、学校行事の準備でリーダーとして、たくさんの時間をとられる、まさに「二兎を追う高3生たち」です。

 

誰の真似でもない、自分だけの「わかった!おもしろい!」を積み重ねていった人だけが得る満足感から出た言葉なのかもしれません。それを持っている子は頑張れます。

 

親に何か手伝えることがあるとすれば、「それを邪魔しないこと」かも。

  

地方だから、レベルの低い高校だから、親の理解が足りないから、時間がないから、という人は、まず、

目標を持ってください。

なるべく高い目標を立ててください。

 

立てた目標が高すぎて、とりあえず何をすればよいかわからない人は、目の前の課題やテスト対策をしてください。

にたろう的「授業を大切に」

最後に、にたろう的「授業を大切に」を紹介させてください。

息子がいつからそんなに授業を大切にしていたのか、実はよく知りません(今度帰省したらきいてみます)。でも、高校卒業後の合格体験記にこんなことを書いていたので、一部抜粋で紹介させていただきますね。

 

… 勉強時間を確保するためには、学校の授業を大切にすることです。高校時代でもっとも多くの時間を費やしているのが、学校の授業だからです。

では、授業を大切にするとは具体的にどういうことでしょうか。私がおすすめしたいのが「先生の板書はもちろん、発話にも集中すること」です。先生が何を説明しているのか、なぜその説明が正しいのかをその場で汲み取ってください。可能ならば授業中の先生の発話や板書を授業後に目を閉じたら再現できるようにしてください。… 

 

確かに息子は、「授業は絶対寝ない」と言っていました(家では長時間睡眠メンでした)。

確かに息子は、「耳コピ」メンです(流行りの歌とか、アニメの台詞も)。ノートも、板書をそのまま写すことはやっていませんでした。

長時間の勉強ができない人、でした(大学生になってからはむしろ延々と何かやっている様子ですけど)。

誰かに言われたことより、自分の納得を大切にする人、ですね。。。

 

どれも、誰かに薦められたことではなく、自分に合うやり方を見つけた結果なのでしょう。少なくとも、ワタシも夫も勧めていませんし、上の娘とも違う勉強スタイルです。

 

えーっ、でも知らなかったなぁ、授業中のそんな一面。

息子が今も仲良くしている多くの高校時代のお友達が、そんな息子の一面を知っているとしたら、ちょっとうらやましいな。。。

 

あー、今日もバカ親発揮だ、すみません。

 

娘の成長の記録は時計どおりに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。

 

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