前回、動の時期・静の時期 その1 の続きです。
今回は、静の時期について。
我が子達が通った高校で「静の時期」と呼んでいたのは、2学期の体育祭(9月)が終わってから、3学期終わりまでの期間です。
この時期は、高3はもちろん受験本番に向けて最終段階に入りますし、高1~高2生も驚くほど試験がたくさんある時期です。
静の時期は模試だらけ
高1生・高2生では、テストの回数が、動の時期は6回、それに対して静の時期は8回。
回数で言うと2回しか変わらないのですが、この8回のうち、なんと5回が3学期に、それも1月2月に集中して実施されます。
どこまで試験が好きな学校なんでしょう!
各テストは、ちゃんと色分けされていて、
- 成績に反映するテスト
- 進路指導に反映させるテスト
- 外部模試
という内訳なので、今後もたぶん減りそうにありません。
正直、上の子で初めて経験したときは、(ただでさえ宿題をこなすのに精いっぱいだったのに)3学期に「2週間に一度」のペースで試験が行われることに全然ついていけず、息切れしてました。
人って、時間があるから勉強時間が増えるわけでもないじゃないですか。。。
だから、「動の時期」は効率よく勉強をして、「静の時期」はじっくりと時間をかけて勉強する、
なんてことはできませんでした。
それができるとしたら、その理由は、好きだから 以外は難しい。
ですから、勉強はやはり、その科目を好きになること が最も手っ取り早い点数を上げる道です。
高校生も悩んでいる
話はとびますが、
2019年のNHK杯全国高校放送コンテストのテレビドキュメント部門で準優勝した高校の作品が、とっても面白いです。どの作品も秀作ですが、特にこれが。
ぜひご覧になってみてください。
準優勝 静岡県立浜松北高等学校
題名 (略)
制作意図
本校では、数学の課題で使われている問題集の詳解を掲載した”解説書”が配布されていない。
入手はルールに反しているが、必要に迫られ、インターネット等で購入する生徒もいる。正しいかは分からない中で最善を模索する生徒の姿から、社会でどうしても仕方がなくルールを無視する、いわば”必要悪”とされる問題を、高校生の視点から見つめる。ひいては、必要悪も含め社会には正解のない、自分で考えるしかない問いが多くあることを伝えようと制作した。
(NコンWEBサイトより引用)
こちらの高校も静岡県内の公立トップ校ですが、生徒さんはこんな悩みを抱えているんですね。
(ワタシの時代は、インターネットがなかったので、完全にお手上げでしたが、悩みは一緒でした)
実際のところ、息子の周辺でも、答えを書いたノートをスマホで送りあっていたし、もっと残念な場合になるとそれを「写経」のように写していたというような話もききます。
(注 ”写経”がためになることもあります)
でも、高3になるとわかる。高3になると気づく。
やっぱり、静の時期は、深く深く、興味を持って勉強しておいた方がいいよ。
ちなみに、最近の高校2年生の冬は、3学期とよばないで「高3の0学期」と呼ぶそうです。
それはそう。
高2までの深い勉強が、結局高3の1年間の基礎になったので。
そして、本当は、高3生には「動の時期」のあとの「静の時期」はありません。
そう、あるのは、受験まっしぐらの、「”激”動の時期」のみ。
天王山と言われる、高3夏休みが終わってしまった。
そして、エネルギーを注ぎ込んだ体育祭がとうとう終わってしまった。
私立の指定校推薦の校内選考が終わり、早い人はもう大学入学が決まりはじめます。
高3生の9月は、私でさえ、秋風に心をざわざわさせられる、そんな時期でした。
娘の成長の記録は、時計どおりに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください
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