前回、後半で東大では英語教育と留学に力を入れていることに触れたので、今回は、息子の東大入学後のおはなし。
まずは、誰もが苦手(らしい)、ALESS/ALESA。
テーマを決めて、英語で論文(もどき)を書かなければいけません。
これは本当に苦痛らしいです。
そして、今日のメイン、東京大学体験活動プログラム。国内と海外がありますが、今回は海外プログラムについて。
ALESS/ALESA が鞭なら、海外体験活動プログラムはかなりおいしい飴です。
どのくらい美味しいかというと、大学主導で、海外の提携大学との交流会や現地の東大赤門会との交流など盛りだくさんのイベントが用意されていて、しかも旅費の補助がでるというとびきりの美味しさ。
海外在住の東大OB/OGが仕切ってくれる
そもそも、この体験活動プログラムは前の学長先生の発案で、今の学長先生によって、さらに進化した形で引き継がれているプログラムなのだそうです。
東大の入学式でも、学長先生が式辞の中でぜひ参加してください、とおっしゃっていました。
プログラムの数は年によって違うみたいですが、近隣諸国、東アジア、西アジア、ヨーロッパ、北米、、、っていう感じでしょうか。
時期は夏休みか春休みの、2週間くらい。
内容はかなり絞られていて、医学系、法律系、経済系、工学系…など。単なる観光旅行じゃないぞ、っていうにおいがプンプンしてきますし、プログラムによっては高い英語力や専門知識を要求されそうな内容です。
このプログラムに参加するためには、書類選考や(英語の)面接があります。ここが難関…
さて、入学直後の4月、これだけ大学が広報してるんだし、全学からの募集とはいえ、きっと1年生枠もあるだろうから、息子も応募しよう!ということに。とにかくエントリーしてみよう!
5月に入るとすぐに書類提出の締め切りがあり、志望理由書を提出します。
あまり日数をおかないで、次は英語の面接。
プログラムことに募集人数が決まっているのですが、息子の応募したプログラムは募集人数が10人以下だったと思います。
面接をなんとか乗り切って、5月中に決定!確かに「1年生枠」あったかな…(じゃないと到底太刀打ちできないメンバー)
西アジアへ!
時期は9月、10日間の日程です。
以下は、息子が実際行った時のスケジュール表を基に書きますね。
- 現地の日本法人の訪問(銀行、商社、インフラ系メーカー)
- 現地の施設訪問(発電所、宇宙開発センター)
- 東大赤門会との夕食会
- 提携大学との交流会
- 日本国大使館公邸訪問(茶話会)
- 国立博物館等の見学
など。確かに、観光では絶対に行けない場所・会えない人との交流が盛りだくさんですね。
東大の先生が最初から最後まで帯同してくださった上に、現地の東大OBの方々が各方面で歓迎してくださったそうです。
ちなみに、日本国大使も東大OBです
ちょっとびっくりでした。ただ同じ東大だというだけで、しかも入学して数か月しか経っていない新米東大生なのに、こんなに手厚く歓迎していただけるなんて。
文系・理系関係なく、多くの先輩方が遠い異国の地で頑張っていらして、時に集って意見を交換する…その仲間に入れていただけたのはとても貴重な経験だったと思います。
先日、その提携大学から東大に留学生として来られた学生さんと1年ぶりに再会したそうです!第3外国語としてアラビア語を学習中の息子は、
「ちょっとだけアラビア語で会話した!」
と、テンション上がり気味に教えてくれました。
これは本当にラッキーで貴重な体験。頑張っていればこんな景色も見えるよ、と教えていただいたことを感謝しています。
ほんの半年前までは、東大に合格することだけを考えて生活していたのにね。やっぱり、東大合格は通過点。
次はいつ行けるかわかりませんが、海外を遠いところだと思うことなく、行きたいときはすぐに行動できる人間になってもらいたいな、と、親としても強く思った出来事でした。
2月に、プログラム参加者による報告会が学長先生をお招きして行われて、プログラム終了。
国内のプログラムはもっと長期のものもあり、五月祭でその成果を発表しているグループもありました。
東大生って、本当に多種多彩な方々がいらっしゃいますね。
娘の成長の記録は、時計どおりに綴っています。どうぞ、いちひめ もご覧ください。
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