おかげさまで多くの皆さまから反響をいただいたので、
大学受験(理系)における基礎
が我が家の場合は、なんだったか、綴ってみたいと思います。
あくまで、我が家の場合ということで、ご参考までに。
英語は、単語と文法。
どっちが先かと言われれば、文法。
国語は、現代文の読解力。
数学と理科は、原理を深く考える習慣です。
社会はごめんなさい、暗記の範囲でしかやってません。
英語
で、英語ですが、我が家では、中3までに英検2級をとるという計画だったので、英検の試験の前に時々ワタシが教えてました。その時のついでに、中学の早い段階で5文型を教えました。
5文型、覚えてますか?
S+V S+V+C S+V+O S+V+O+O S+V+O+C
ですね。
そして、
それに先立ち、品詞ですね。
名詞と動詞は調べなくてもわかりますが、形容詞・副詞の違いを辞書でひかなくてもわかるくらいになる。
さらに5文型で分ける、文をばらして考えられるようになる、これが中学の時にしっかりわかっていると、
高校でやる、長ったらしい 長文の to+不定詞や分詞の形容詞的用法・副詞的用法・名詞的用法、がすんなりわかるようになり、一気に和訳がやりやすくなります。
単語は、なるべく早く覚え始める。
文科省の要領では、中学卒業までに1,200語程度らしいのですが、東大受験に必要なのは6,000語を超えます。
あり得なくないですか?この差。これは、中高一貫校が数学の先取りをやる、なんていうのとは比較にならないくらい要先取り案件です。
だから、なるべく早く始めた方が。
単語帳は、東大受験には鉄壁がバイブルみたいになってますが、まずは学校で買わされたものでいいです。鉄壁はそれが物足りなくなってからでいいかな。もちろん最初から買うなら鉄壁で。これ一冊に網羅されています。
国語
国語。
現代文のことは、前回書いた通りです。高校で点を伸ばすとしたら、古典中心で。
古文は、古文単語の暗記が基礎。漢文は、句形という、たった30あまりの文法さえマスターさえすればそれが基礎となります。
国語は完全に学校任せでしたが、ひとついえることは、
古典は高2の終わりまでに仕上げておいた方がいい。
ということ。東大は前期試験でも国語がありますから、後回しにしない方がいいと思います。
あ、高1の終わりに、東進の無料体験受講で、林修先生の講座を5回だけ行きました。
当時から有名だったので。内容もおもしろかったそうです。
ほぼほぼ ネタ レベルしか行ってませんけど。
東進に通うことは結局なかったのですが、WEBでの情報や、定期的に勧誘で送っていただいた資料は活用させていただきました。
高3の春だったかな、2017年度版「東大現役合格者***名の生の声を収録した、東大現役合格への道」という冊子が東進から送られてきたのですが、これはとても参考になりました。
内容は、合格者の皆さんの、
- センター得点
- 東大前期開示得点
- 高3で受けた、東進東大模試・東大実戦模試・東大オープン模試それぞれの第1回からの偏差値と判定
- 合格体験記
で、特に模試の夏の判定・秋の判定からの、本番の得点はとても参考にさせていただきました。
そして、数学と理科。
数学
数学に関しては、
これは、息子が一番こだわったことなんですが、
とにかく原理をじっくり考える、なぜなのかを考える、答えをみない。
時間をかけていい。
わからない時は、いったん離れる、別の問題もやる、戻ってきてまた考える。
を繰り返していました。
中学の時にはこのスタイルができていました。
これは、パパの影響かなぁ。
小さい時から、なぜなのか考えよう、って働きかけてましたから。
高校数学は、中学までの時より、解法が増えます。
解法が何パターンか思いついたとき、どの解法がエレガントか、想定してみる、やってみる、実際はどうだったか、
ここまでを1つの問題に対して行うことで、より理解が深まる…
らしいですよ。
(らしい、が多くて、で本当にごめんなさい、自分の経験ではないので)
数学は、数学オリンピックの勉強と重なっていて、いわゆる受験勉強に使ったバイブル的な問題集というのはないのですが、
東大数学で1点でも多くとる方法
という本は、いつのまにかすみからすみまで読み込んでいて、あの本ではあの解法とあの解法が紹介されていたけど、云々かんぬん、と時々引き合いに出していました。
10年位前かな、和田秀樹さんという灘→東大理3卒業のお医者さんが、
「数学は暗記だ」
という本がバカ売れしたんですが、ご存じでしょうか。
確かに、そういう側面はあります。
でも、和田秀樹さんはそれで〇をとる喜びはあったかもしれないけど、点数とは関係なく解いて楽しむ喜びは数学を学ぶ上であまりなかったのではないかなぁ。
数学を点を取る道具として考えるなら、上手に道具は使えたと思うんですけど、数学という学問を純粋に楽しんではいないよな、みたいなね。
また、これも別の灘高から東大へ進学した人の話ですが、
その人は、チャート式を7周した、そうです。
7周すればさすがに覚えるよ、って話だし、とにかく勉強時間をたくさんとる、起きている時間は勉強する。
これを、当時まだ子どもがずっと小さい時に聞いたときは、「灘の子の勉強ってそうやってするんだ!」と素直にびっくりしたのですが、、、
上の子の時は、そんなに数学が好きじゃない子だったので、確かにそういう勉強をさせました。
そういう勉強をしなかった息子の方が、数学の点数はずっと高かったです。
チャート式も(息子の時は青チャート)、どこにどんな問題があるかは知っていたし、ある程度は解いていましたが、たぶん1周もしていません。
(よく息子に言われるんですけど、勉強してなかったわけじゃなくて、お布団の中でも目をつむって考えていた、そうですけど)
勉強法って、本当に人それぞれです。自分が、自分のお子さんがどちらのタイプかは認識しておいた方がいいと思います。アプローチが全く違ってくるので。
これに関連したことについて、思うところがたくさんたくさんあるので、またの機会に書きますね。
理科
さて、
理科は暗記の部分があるので、もちろん、必ずしも深く考えるだけではありません。
ただね、理論の面でもね、中学の理科って、わざと曖昧にぼかして説明されている部分があって、物理分野では特に、かえってそれがわかりにくいと本人は言ってました。
実はそれは高校の物理もそうで、微分したら一発でしょ、みたいなのを微分を使わないでやるので、回りくどくて理解しにくいところはあったようです。
高校物理の回りくどさを、回りくどくなく明快に解説してくれる授業が 駿台 にあって、
重心系 -秘められた魔力ー
という講座なんですが、めっちゃよかったと言ってました。
息子はこれを、高3の夏期講習で受講しました。
似たような講座が、東進にもあって
苑田尚之先生の物理。
この講座は崇拝ものみたいですよ。
原理を理解して物理を楽しむなんて、うらやましい。
高校での物理と化学は、授業が基礎。
学校で一括で買わされたリードαで基礎固めは十分。あとは教科書ですね。
その後、応用の問題集を1冊、
仕上げとして、これは東大受験で最も役に立ったもののひとつですが、
難問題の系統とその解き方物理
重ねて書きますと、これは基礎じゃなくて仕上げですけど、かなり難しい問題集ですけど、
めっちゃめっちゃめっちゃよかったです!
一度絶版になったのですが、新しく、装丁が いまいちだけど カジュアルになって改訂版が出ています。くどいですけど、装丁はカジュアルですけど、中身はひえーーーーーっていうくらい難しいですよ。
おすすめすぎて、何もいえない。
これに取り組めるだけの力が、先ほど触れた教科書と あの薄い 問題集でつくんだ!
いやーそれにもびっくりですが。
化学は、ごめんなさい、語れません。
基礎問題集の後、高3で駿台にお世話になりました。駿台の講義とテキスト。とてもよかったです。
それ以外に使ったのが、鉄緑会の東大化学問題集。これは良問の多い問題集でした。
要するに、数学も理科もそんなにたくさんの問題集は使ってません。
ちょっと基礎から脱線した部分もありますが、まだまだ、全然書き足りてないなー。
また改めて書かせていただきますね。
(東大数学で…は文系と理系に分かれています)
娘の成長の記録は、時計のとおりに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください。
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