この建物は、東大本郷キャンパスの薬学部総合研究棟。息子の試験会場として指定された建物です。前期試験1日目の朝に撮影したものです。この年は、二日間とも曇りでした。
前日に出発
前期試験、といっても、東大に後期試験はありません。
後期試験があった頃が(って、ほんのその3年前まで)、うらやましいなー。
なぜかというと、理一志望者にとっては、後期の選択肢がほとんどないからです。
ですから、現役生は、受験の練習も兼ねて私立の併願をするかどうかくらいの幅しかありません。
一発勝負。
息子は、前日の午後遅めの時間帯に東京につくようなスケジュールで、出発しました。
あ、夫が帯同しました。
はい。
実は、息子は高校受験の時にお試しで東京の高校を受験していて、その時も夫が帯同したんです。
ってことで、夫と息子、しゅっぱーーーーつ。
ホテルに荷物を置いて、すぐに下見を。
ホテルから、龍岡門まで歩く。
コンビニもチェック。
前日は構内にも入れたので、受験する建物もチェック。
すると、同じ高校のお友達も下見に来ていて、ばったり!二人とも笑顔で写っている写真を送ってきてくれました。
ただ、偶然に友達と出会っただけのイベントですが、こんなことが気を紛らわせてくれます。
服装は二人とも高校の制服です。いつもながらの。
いい笑顔だねーーーー。
ちょっと和んだみたいで、本当によかった。
帰りに、翌日の朝ごはん用のパンをコンビニで買いました。
夜は、ワタシ特製の、消化のいいお弁当を食べて、早めに寝たそうです。
*大事な時に眠れないときは「眠れなくても目をつぶって横になっているだけで寝たことになるから大丈夫」と普段から言うようにしていました。 ← これは賛否両論あるみたいですが、我が家のおまじないです
実際、知り合いの方で東大入試前夜に全く眠れなくなり、3時間しか眠らなかったけれど、合格された話もききました。
第一日目
そして当日。
この日は曇り。
ホテル出発2時間前に起床。
コンビニでお昼を買って、集合時刻30分前には到着しました。
んですけど、ここで想定外のことが…
ホテルから東大までの間にコンビニが2軒あるのですが、1日目の朝、そこではおにぎりが売り切れていた…
(息子はそれまでの模試で、お昼はコンビニのおにぎりって決めていて、それを続けてきたんですが)
ないものは買えないので、残っていたパンを買ったそうですが、、、たった、それだけのことではありますが、なんとなく出鼻をくじかれる感がありますよね…
と、いうことで、そういうのが気になる方は、前日に、とか、当日でもなるべく大学から遠いコンビニで調達されることをお薦めします。
ちなみに、息子を送った後に調べたら、ホテルから秋葉原へ向かう方向のコンビニにはおにぎりがたくさん残っていたそうです。
2019.11.14追記
そんなこともありましたが、無事に見送り完了。
龍岡門の方も、たくさんの見送りの保護者がいたそうです。お母さまもお父様も。
(龍岡門のそばにもローソンがあります。商品があるかどうかは賭けなのでお勧めしませんが)
ちなみに、赤門、正門の方は、予備校の人、メディア、予備校ののぼり、テレビの取材、予備校の先生、マスコミ…すごい人だったみたいですね。
こちら側の入口を指定される受験生の方が圧倒的に多いと思います。
みんなが自分の為だけに集まってくれて、エールを送ってくれていると思って通ってくださいね。
さて、入り口には、東大新聞の学生さんがいて、受験生特集号を配っていて、、、
これがそれ。

この年は、ちょうど、春日さんも東大目指してたんですよね。足きりにあっちゃったけれど。
1日目が国語・数学
2日目が理科・英語
受験番号は、五十音順に並んでいて、息子は薬学部の建物が試験場でした。
きれいな建物で、かつ、そんなにたくさんの受験生が割り当てられていなかったので、結構ゆったりしていたようです。
ま、スマホ越しに見る息子は、どのショットも緊張していて、夫も撮りづらかったようですが。
よく、ここまで来たね。
よく、ここまで頑張ったね。
あなたの今日のベストが出せますように。
肩の力を抜いて、、、いってらっしゃい!
最後はいつも、神頼みの我が家。
湯島天神様へお参りして、合格祈願の絵馬を奉納 (この日に先立って、娘が東京へ行ったときにお願いしました)。

当日は、息子を見送ったその足で、夫が、神田明神様へ。


絵馬もいいけど、お願いごとばかりもなんだから、瓦の奉納も大事だと思い、そっちにしてきた、と。
なるほど。
とにかく、今日、息子が、受験できていることに感謝です。
(お参りをされたら、お礼参りもどうぞお忘れなく。)
さて、長い一日目が終了しました。
帰りも龍岡門で待ち合わせ。
をして、ホテルまで歩いて戻るまでの間、ずーーーーっと、
「大きな失敗はしてないと思うけれど、出来たという手ごたえがない、これまでの過去問で感じた手ごたえが全然ない」
というようなことを言っていたそうです。
国語の現代文は、結局、どの設問も同じようなことを書いてしまった
得点源である、得意の数学は驚くほど手ごたえがなかった
と。
前年の数学がとても簡単で、満点続出で話題になったのですが、一転難化。
そういうの困るよね。
Twitterでも難しくなったことが大きな話題になってました。
(しかも後日、帰宅してから河合塾の再現答案を作っていて、あーーーー30点落とした、って頭抱えてました。)
夫は、めっちゃ気を遣ったと、後で教えてくれました。
あちこちの合格体験記に必ずといっていいほど書いてあるのが、
一日目が思ったほどできなかった、あるいはできなかった、と思った場合のことです。
- 絶対落ちたと思い、ショックのあまり二日目は棄権しようとしたが、ここまで来たんだから明日も受けに行こうと家族に言われ、とりあえず二日目も受験した
- ”自分ができなかったんだから、他の人もできなかっただろう”で、乗り切った
(どちらも、東大理三に現役合格)
などなど、その場にならないとわからない心の揺れも参考にさせてもらい、2月の過去問演習の頃から、本人が落ち込みそうになると ”自分が難しいと思う問題は、他の人にも難しい” を言うようにしていました。
これは後でわかったことですが、この年、理三に主席合格?された方の合格体験記にも、数学は全く手ごたえがなかったとありました。
合格者にさえ、そう思わせる問題作りって…東大って、毎年そういうの狙ってるんですか?
(まさか、息子も、、、とは…)
ふう。
夫は、きっとみんなも手ごたえがなかっただろうから、明日のことだけ考えよう、と言って一日目の夜を乗り切ったそうです。
センター試験の時もそうですが、二日間に渡って試験がある大学の、一日目の夜は、本人はもちろん家族も本当に注意しないといけません。
良くても、悪くても、普通でも。
(ワタシには、センター試験一日目に前科がありまして…)
夜はホテルのレストランでほどほどに食べて、早めに就寝。
お疲れ様。
第二日目
2日目の理科。
理科は、直前1か月は、時間配分を考えて解答する練習をしたので、とにかく戦略通りにやったと言っていました。
まあまあ。
最後の英語も、傾向が変わったけれど、これもなんとか大けがしないで解ききった。
同じ頃、京大の英語もすいぶん傾向が変わったことで話題になってました。
ほんと、そういうの困るよね。
でも、とにかくお疲れ様。
2月に入って一番時間をかけた物理に手ごたえがあったのが救いだ、と言っていたそう。
と、出来不出来のことで、本人も親も、身も心もお腹いっぱいなんですが、
最後の科目である英語の試験が終わると、合格後すぐに手続きするべきことなどを書いた「入学手続要領」が、受験生全員に配られます。
ちゃんと案内があり、これを受け取らないで帰ることはまずないので、保護者の方が気にすることはありませんが、
この資料配布の時間の分だけ、退室が遅くなります。
試験時間が終わったのに、うちの子まだ出てこないわ、と必要以上に心配されませんよう。

疲れた様子で、2日目の夜、自宅に帰ってきました。
本当に本当にお疲れさま!
無事に受けられたことに感謝。
無事に帰ってきてくれてありがとう。
娘の成長の記録は、時計どおりに綴っています。 どうぞ いちひめ もご覧ください
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