こんにちは
ブログの書き込みが遅すぎて、また新しい春を迎えております。
おかげさまでいちひめはこの春から専攻医3年めになりました。
残りのカリキュラムを淡々こなす日々
いちひめが専攻している科は、ちょうど3年でカリキュラムを終了し、次のステップに進みます。
次のステップ、といいますのは、専門医試験を受け、合格後「〇〇専門医」として活動をしながら
- 内科や外科のようなメジャーの科はそこから枝分かれしている(消化器・循環器・呼吸器…)の専門医を取得する
- 整形外科・眼科や皮膚科のような科は〇〇専門医としてさらに上級医をめざす
- 大学院に進学して医学博士取得をめざす
- ……
これは一般的な流れでして、科によっては、カリキュラムの年限が短く、1年前倒しで大学院へ進学する方もいらっしゃいます。ご理解ください。
この頃は結婚のお年頃ですからねぇ…特に女性は、妊娠出産が入って来るので、途中カリキュラムが中断することもあります。
事実妊娠出産で途中でカリキュラムがストップになっている先生もいらっしゃる。
結婚妊娠出産も人生の大事なイベントですから、娘にもいずれぜひ体験してもらいたい、といいつつ、今はまだそちら方面は整っておりませんので、毎日業務に取り組んでいる毎日です。
いつも120%で仕事に取り組んでいる娘ですが、ブラックな職場では、さすがにそれでは身体がもちません。とはいえ、医療はチーム戦ですから、穴をあけてはいけない。
ということで、医師5年目ともなると、常に7~8割をキープするよう心掛けているのだそうです。
おぉ、やるじゃん。確かにその方が患者様も安心だ
大学病院と市中病院
これは笑い話のような本当の話らしいのですが、
大学病院には初期研修医~専攻医まで多くの修行中の医師がいるので、市中病院なら看護師さんの守備範囲のことも医師がさせてもらうことが多いです。
以下はXから拾った言葉です
~医師の立場から
- 大学病院の若い医師は、市中病院なら看護師さんがすることを一からやらせてもらっている
- 大学病院の看護師さんは、その分カンファレンスが多い
- 大学病院の若い医師は、フットワークが軽くよく働く(ように患者様から見える)
- 大学病院から市中病院に転勤した医師は、看護師さんがとてもよく働いてくれることに驚く
~看護師さんの立場から
- 大学病院から市中病院へ転勤してきた若い医師は、びっくりするほど看護師に何も頼まない(看護師の仕事も普通に医師がやってしまう)
- 大学病院から市中病院へ転勤してきた若い医師の介助に入ったら、医師からすごく感謝された
- 大学病院の看護師さんはカンファや物品・処置の準備が多く患者様と向き合う時間が少ない
- 新卒で大学病院で働いた看護師さんは注射も採血も点滴も研修医の仕事だったため、市中病院では新人扱いで一から教わることになった
これ、市中/大学病院のどちらの経験もある娘に尋ねたら「だいたい合っている」そうですし、なんなら30年前に医師になられた方に言わせると「全然変わってないんだね」だそう。
つまり、医師も看護師も、若いうちに大学病院と市中病院の両方を経験しておくべき、ということなのかな。。。
そういえば、2024年のXへの書き込み、某C大学病院の看護師さんの医師への発言が問題になっていましたね。なるほど、大学病院の看護師ならではのことなのか…
一方で、市中病院の場合「認知症患者さんが転倒しても、拒薬しても、勝手に間食してもみんな看護師のせいにされる」という実態あるそうで…
構造的にいろいろ難しい中、医師の皆さま、看護師の皆さま、毎日本当に本当にお疲れ様でございます。
気軽に病気になれなくなった
最後はワタクシ自身の個人的な意見ですが…
ワタクシはありがたいことに、こんなとき 以外はほぼほぼ病気になったことがなく、今も大変健康に過ごさせてもらっておりまして、もちろん健康が大前提なのですが、
医療現場での仕事の大変さを耳にすればするほど、
医療現場の皆さまに申し訳なさ過ぎて、気軽に病気になれないという気持ちがますます増してきました。
周囲の方々には、「いいわねぇ、ご家族にお医者様がいらして」って言われるんですよ、でも逆でした。むしろお医者様にかかりづらいです。
救急車にも一生乗らない人生でありたい。まぁこれは当たり前ですね。
まぁでもその分、自分の健康には自分で責任を持つ気持ちは以前より強くなったかな。
娘には引き続き、良き医療者になるべく頑張ってもらうようできるだけのサポートをしようと思います。
それにしても、
あぁ、ようやくここまで来ました。
今年度を無事に過ごして、来年度専門医試験を受けて合格したら、
とりあえず、専門医と名乗ることができます。
もうちょっと!
息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください
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