ワタクシの子育ての流れの中には、
これでいいのか?と迷いながら過ごす時期と
これでいい、と信じて過ごす時期が交互に来ましたが、
多くの場合「これでいいのか?」と立ち止まるのは
基本的にはうまくいっているけれど、そこまで大きな成果をあげていないとき
でした。
そしていつも一緒についてくるのが、
ワタシ自身の人生はこれでいいのか?
でもありました。
満たされないし煮詰まるし
娘が小学校高学年になってくると、自分の時間がちょっとできてきました。
それを機にお仕事に復帰されるお母さまもたくさんいらっしゃいまして、
その話を耳にするたび、ワタシもそうしたいなという気持ちがあったのですが…
夫に反対されました。
嫌味っぽく太字にしちゃってごめんなさい。こういうところがワタシの至らないところ
理由は、ワタシという人間はそんなに切り替えが上手じゃないので、子育てより仕事に気持ちが取られてしまうのではないか、という懸念でした。
それは完全に正しい意見です
今となっては、反対してくれたことに感謝ですけど、、、当時すんなりそう思えたかといったら
思えませんよね。
ワタシの人生は~~~~~~~~
ど・う・な・る・の~~~~~
とにかく、満たされないんですよ。
ぜいたくな悩みって言われても仕方ないんですけど
日々を頑張って生きているし、子どもも元気に大きくなってくれているけれど、よく頑張ったと自分を褒めることもない、自分の居場所が自分の家しかない、コミュニティが狭い…
子どもも大事だけど自分を大事にするためには仕事も始めたい。仕事を始めたら気分が変わるかも!
と思いつつ、できないいらだちを抱えつつ過ごしていたのも事実ですし、
自分以外のお母さんすべてが輝いて見えましたし、
たぶん働けばお金もいくらか稼げると思うのだけど、1円も生み出してない今の自分ってどうよ、、、
とまぁ、同じようなネガティブな気持ちがぐるぐるぐるぐる…
で、ネガティブがぐるぐる回り始めると、いろんなところでこの言葉に出会うんです。
専業主婦として、家族を支えることも素晴らしいことですよ。
本当に不思議なんですけど、煮詰まってくると、なだめるかのように出会ってたんです。
そのおかげで、ネガティブの沼に沈むこともなく
お金に変えられない役割を果たしてるじゃん
(無理やり専業主婦の仕事をお金に換算すると年収400万円くらいになるらしいです)
この子たちを(当社比で)立派に育てたら、それこそお金に変えられない働きをしたことになるじゃん
って思うことができていたと思います。
それでもなお、子育ての先が見えない、ここまで来た道も長かった、みたいな漠然とした不安は消えませんでした。
煮詰まるときって、たいてい時間が余っているから考えすぎてそうなってしまっていますよね。忙しい人は煮詰まる暇もないですから。
だから、いいこともそうでないことも考えるのをやめるのも、このころのワタシには重要でした。
病気が見つかる
同じ時期、ワタシ自身の病気が二か所で見つかりました。
ひとつは人間ドックで、もうひとつは体調不良からです。
病気といっても、どちらも良性の腫瘍でして、すぐにどうしなければいけないというものではなかったので、とりあえずは経過観察だったのですが、
その後の経過によっては手術もありますと言われました。
原因はわからず、対処のしようもない、すぐに何をするわけではない、生活も今まで通りですが、気持ち的には下げ下げ案件ですよね…。
(結局、娘が高校1年生・息子が中学1年生のときに手術して完全に治りました)
不思議です。このタイミングで病気が出てくるなんて…
どうも、ワタシの人生的に子どもが大学に入るまでは再就職はできないようなめぐりあわせだったのかもしれません。
こんなときこそ前向きに
「専業主婦として家族を支えることもまた素晴らしいこと」という言葉や、病気の発覚が相次いだ中
もしかして…と思いはじめたのが、
ワタシがこの家族の要なのでは?
という思いでした。
それまでは、気持ち的の上で、一家の大黒柱である夫に経済面だけでなく感情面でも頼っていた部分があり、ワタシはあくまでもサブ的な立場を”演じて”いたのですが、
そうじゃなくて、自分が要だ、と思い始めてから覚悟ができたんです。
ワタシがしっかりしなきゃいけないし、しっかりする覚悟さえできれば、誰のせいにもすることなく、今後の道もみえてくる。
子育ての中心にいるのは、もちろんそのお子さまですが、
そのお子さまの人生のスタートからのケアを任された親もまた主役で、
お父様もお母さまもどちらも要。
協力はもちろんするし、お父様の意向もお母さまの意向もあって、すり合わせていかなければいけませんが、
依存関係を持たず、どちらも独立していないといけないな、と気づいたんです。
実際は、経済的に夫に依存していましたので何を指して独立と呼ぶかは難しいところですが、
それぞれが得意分野を出し合って協力するってことですかね。
このブログのプロフィールにもある「子育て専業ママ」と思えるようになったのもこの頃です。
今思い返すと、この覚悟をしたことで、謎にポジティブになりました。
そして、
子育て第一部が二人の子が幼稚園卒園まで、子育て第二部が小学校高学年真ん中くらいまでと区切ると、たぶんこの頃からワタシの子育て第三部が始まったように思います。
子育て専業ママとして徹底したこと
逆算して想定したら、それ以上考えない
誰でも「この道は間違っている」と気づいたら、すぐに方向転換しますよね。そういう方向は除くとして、
「こっちでいいかどうかわからないけれど、とりあえず進んでしまっている。確信はないけれど、進むのを止める決断もできない」場合について考えますと、
それは間違いなくその方向で正しい、その方向に進んでよい。
と思うことにしました。
実際そうでした
そう思って進んだのにうまくいかないじゃ~ん
とか
そう思って進んだのに失敗したじゃ~ん
という場合、
それは、
そこを通る道として設定されていて、「うまくいかない」も「失敗」も乗り越えるべきチェックポイントなんです。
と、
信じて続けた人だけが到達できる場所があって、進むのはなかなかきついけれど、
でも進み続けよう
を続けて初めてそこに着けるのだと思います。
その目標に対して逆算することは必要ですし、戦略も必要です。
必要というか、考えて進んだ方がたぶん近道です。
戦略の中には、具体的な行動計画だけでなく、考え方や真剣さなども含まれます。
戦略方針が決まり、歩き出したら、必要以上に考えないことも重要でした。
周囲を観察するのはいいけれど、絶対比べない
これでいいのか?と迷いながら過ごす時期は、とかく、周囲を観察したくなりがちです。
不用心に観察をしていると、周囲の「すごい人」や「すごいこと」が突き刺さって
知らないうちに自分や我が子と比べてしまうことも。
でも、正直ですね、他人様のお子さまはその人に設定されたスタート地点やスピードがあるわけで、そこが違う以上、比べてもどうしようもありません。
登山で麓からスタートする人と五合目からスタートする人、その体力が違うのに似ています。もしかしたら、登る手段も違うかもしれません。
どの地点からどのスピードでスタートするかにも意味があり、目標も違うわけですから、たまたま登山中に目に入った人と比べるのではなく、
お子さまと一緒に決めた目標地点まで登りきることだけに注力すべきです。
と、わかっていても、比べてしまっています。
華麗に抜かされた・あの手段の方が快適そうだ、のときもあれば、後ろにもいる・自分の方が…などなど、、、
もうこれはそれまでのワタシにとって身近過ぎて、”比べる悪魔ちゃん”は定期的に遊びに来るし、なんならワタシもお菓子とか出してあげちゃっているありさま。
”比べる悪魔ちゃん”には長居されないようにしました。
成功も失敗もなくて、通るだけで成功
「絶対失敗しちゃいけない」なんてことはありません。
もちろん、物事への真剣さは大前提ですが、無理を通さず、結果を受け入れ、またチャレンジです。
「あのとき、こうしていればもっと良かったかも」もありません。
今進んでいる道が一番良い道です。
むしろ、健康で、安全に進むことの方がずっと大切です。
自分最高、我が子最高、家族最高
マザーテレサの言葉で心に残っている逸話があります。
ある人がマザーテレサの下にやってきて、「何かお手伝いできることはありませんか?」と尋ねたところ、マザーテレサは「では、あなたは早く自分の家に戻り、家族と幸せに暮らしてください」と答えられたのだそうです。
あー、確かに。
すべての人が自分を幸せだと思い、自分の家族と幸せに生きることができたら、世界中が幸せであふれるものね…
ということで、今の自分を幸せだと思い、その幸せに感謝して、家族にもそれを伝えて笑顔のある時間を作るようにしました。
同じことをやるにしても、我慢してやるのではなく(我慢してやると恨みがましくなってしまうから)、何も考えずにやるか楽しんでやるかのどちらかにしようよ、と。
それはすごいね、最高だね、うれしいね、楽しいね、ラッキーだね、よかったね。
と言うようにしました。
後悔しない子育てを
ワタクシのブログは極力、こうした方がいいですよ、は言わないように努めているのですが、
こうしたらこんな子に育ったという一例をお伝えするのが目的かなと思っていまして
最後はその枠から外れて、お読みくださっている皆さまにこうした方がいいですよメッセージを送らせて下さい。
子育てというのは、誰のせいにもできない、後戻りもできない使命です。どうか後悔のない子育てをなさってください。
あなたの覚悟があなただけでなく、お子さんの人生も変えます。
いつでも一期一会と思いながら、精いっぱいの誠意をもってお子さまご家族に接してあげてください。
後悔のほとんどは、ああすればよかった・こう言ってあげればよかった、といった、自分ができたはずの行動をしなかったことから生まれます。
今やろうと思った行動は、やってください。
せっかく家族になった仲間であり、一緒にいられるのも期間限定で、決して当たり前ではありません。
この世で出会えたことに改めて感謝し、愛を持ってお子様やご家族に接してあげてください。
あなたがご家族のためにした親切や優しさは、すぐに結果が見えないかもしれませんが、必ずそれが種火となってご家族に残っていますし、
あなたのためにもなっています。
お子さまの話に積極的に耳を傾けてあげてください。
そのひとつひとつがお子さまの心を豊かに育み、素敵な思い出となってお子さまの心に残っていきます。
感謝して、お互いにいいお顔で微笑みあい、
たくさんの「ありがとう」を言い合うご家族でいてください。
「ありがとう」という言葉は、良い言霊の代表的なもので、それを言うだけで幸せを呼び込むのだそうです。
お水でさえ美味しくなる日本の良い言霊です。せっかく日本人として生活されているのですから、ご家族にもぜひ良い言霊シャワーを浴びせてあげてください。
ありがとう・ありがとう・ありがとう。
すごいね、最高だね、うれしいね、楽しいね、ラッキーだね、よかったね。
今回もお読みいただきましてありがとうございました。
息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。 どうぞ にたろう もご覧ください
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