我が家のお小遣い事情 | feel my force

我が家のお小遣い事情

いちひめ

お金の使い方を学んでほしくて…

お金の管理をきちんとする子になってほしくて…

労働の対価としてお小遣いをあげるのはどう?

 

お小遣いのあげ方は各ご家庭さまざまです。

 

方法はさまざまですが、

目標は、各ご家庭の

こうなっちゃいけない

という姿に、

大人になったときにならない

ことなんじゃないかな。

   

今回も、いちひめとにたろうの二人について、書かせていただきます。

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「こうなっちゃいけない」から逆算

ワタシが当時描いていた「こうなっちゃいけない」の究極の姿は

お金の価値を考えず不用意に使ってしまうこと、他人様との間で、お金をあげたりもらったり・貸したり借りたりを気軽にしてしまうこと

です。

これって、ほんとに最低限のことですけど、そこを守れば、人間関係も平和、な、はず。

 

そのためには、大人になったときに自分の力で稼げることが大前提です。

「お金の価値を知っていて、そのお金を自力で稼ぐ大人」から逆算し

      

子ども時代は、

将来、自分の働きでお金を出してもらえる価値のある人間になれ

ということと、

物の値段やその価値を知って、大切に使おう

   

ここを押さえていこう、と思っていました。

我が家のお金の持たせ方

娘が小学生になったとき、ワタシは、毎月のお小遣い制度を導入せず

必要なときに必要な金額を渡す、常に一定の金額を持たせておくスタイルを採用していました。

    

我が家は小学校が徒歩圏内、しかもかなり学校に近かったので、帰り道に何かを買うお店は全くありません。

また、必要なものは一緒に買いに行きましたので、子ども一人で買い物に行くこともありません。

もし、子どもたちが学校で急にお金が必要になるとしたら、忘れ物で家に電話をかけてくることくらいなので、小銭を入れたお財布をランドセルにいれて持たせておけば十分でした。

  

金額の大きなものは、お誕生日とクリスマスに。

 

それをずっと貫くつもりは全くありませんでしたが、お金の価値もたいして知らないのに必要以上に持たせても…あるから使う、になっても…という思いから、低学年のうちはまだいいか、、そのうち毎月の小遣い制にしてもいいかな、、…そんな感じでした。

スーパーで

お金の学びって、お小遣いとは関係ないところでも学習できますよね。

 

2人を連れて一緒にスーパーに買い物に行ったときは、ひとり3つ、とか、ひとり300円以内で、などの条件下で自由に選ばせていました。

ノーヒント。

欲しいものを3つ選ぶと、当然二人の金額に差が出てきて、

300円以内の方が公平だよね、みたいな話し合いも生まれました。

 

息子が、小さいときの買い物にまつわるエピソードとしてときどき話題に出すのがこんなお話。

ワタシが二人に、タコのお刺身子どもたちの大好きな(ゆでダコですけど、お刺身コーナーにあるのでそう呼んでいました)を自由に選んでいいよと言うと、決まって息子が選ぶ役となって、

しばらくの間は、嬉々として一番大きいタコが入っていそうなパックを選んでいました。

  

パックには値段のシールが貼ってありますが、ワタシがその説明をしなかったので、

何も考えずに一番大きいもののほうが得だと思っていたらしいです。

ワタシ自身は息子がそんなことを思って選んでいたとは知らず、たくさん食べたいのね、大好きなのね、って思っていました

 

これを何回か繰り返した後、息子は

「これって、中身が大きいと金額も高くなるの?」

と言い始めました。パックのシールをちゃんと見たのでしょう。確かにお菓子売り場では、種類が一緒なら値段は一緒で、棚に金額が表示してあるものね。タコとは違うね。

「あー別に得してたわけじゃないんだ、単に高いのを選んでいただけだったんだ。」

と気づいたそう。

大きくなってからも、「あのときのタコは、おかしいな何か変だなと思いつつ、完全に考え間違いしていた」と何度も言ってました。

いい学び! 

キッザニアで

キッザニアにも行きました。

当時は入場するときに50キッゾだったかな、、、キッザニアだけで通用するお金がまず”支給”されまして、

あとは”働いて”お金をためたり、キッゾで”何かを買ったり”、プリペイドカードみたいなものを作ったり、帰りに銀行に寄って預けて帰れたりするんですけど、、

 

なんとまぁ、びっくりするほど、ふたりの”お金”の使い方が真逆。

 

娘はとにかく楽しく稼いで、楽しく買って、楽しく使い切って一日を終えます。

息子は、楽しく稼いで、稼いで、稼いで、一日の終わりに銀行に預けて帰ります。

 

銀行に預ける以外に、資産分散したかった?のか、プリペイドカードを作るのも息子の方。とにかくキッゾ残高が増えるのが好き。

キッザニア内にはデパートがあって、ここだけはありえないキッゾ設定で商品が売られていたので、十分たまったらあれを買おうかな、でも、ちょっと高すぎるよね、なんて言いつつ、何度か遊びに行ったんですけど、

そのうち二人とも満足して

キッザニアに行かなくなりました。

  

嗚呼、銀行に預けっぱなしの息子のキッゾ~~~~~

というのは仕方ないとして、

 

同じように子育てしてるのに、子どもたちのお金に対する感覚がこうも違うのか~

と思いましたし、

このふたり、どんな大人になるのかな

とも思っていました。 

お小遣い制を提案したけれど

娘が小学校高学年のころ、周りのママから、ウチはお小遣いあげてるよ~の声に少しだけ心動いたワタクシ…

娘にある提案をしたことがあります。

 

ワタシ「ねぇ、毎月のお小遣い制にする?」

娘「え?う~ん、別に…」

ワタシ「もしあげるとしたら、その中で買い物をする、使わないで貯めてもいい。金額は…」

娘「金額は?」

ワタシ「前月末の日経平均株価終値の10分の1とする」

娘「???」

    

当時、8000円くらいだったんです。だからちょうどいいかなと。。。

我が家は当時すでに紙の新聞をとっていなくて、リビングにおいてある新聞の見出しから日本や世界を知る、みたいな子育てがすっぽり抜けていたので、

せめて、経済に関心をもってもらえたらと思って提案したんですけどね。

 

本人は日経平均株価のことを自分なりに調べたみたいですが、

断られました。

別にそれまでの方式に不満がないから、と言っていました。

 

これについて、娘も後々「あの提案面白かったねぇ、のっておけばよかったかな。」と、何度か話題に出してくれました。

今は30,000円だから、10分の1じゃ多すぎるか…(あ、でも高校生なら使えますね)。

 

なが~い目で見て、日本経済の成長が子どもと一緒に感じられる、結構お得な提案だったと思うのですけどね。。。 小学生にはちょっと難しすぎたかな。

 

結局高校でも、常にお財布に2000円~3000円程度持ち、減ったら補給するようにしまして、

我が家では、毎月お小遣いをあげる制度を導入しないまま二人とも大学生になりました。

     

このやり方には親にもメリットがあったんです、、、それは、何に使ったかをざっくり親が知ることができるという点。

要するに、お金の使い方についての学びに重点を置き、お金を貯める学びに注力しない子育てでした。

今はどんな大人になった?

最後は、恒例ともなりつつあります、今どんな大人になったか、です。

娘の場合

娘の方はキッザニアのときの「あるだけ使う」精神がそのまま育っちゃうとやばいな、って少し心配していたのですが、

なんと、

大学生になってから、とても堅実になりました。

きっかけは、二つ。

ひとつは、高校生や大学生のときに部活やイベントで何度か会計係をやったことです。

どんな会計にも予算と決算があり、収支をゼロにするのが目標。

高校時代は決まった予算を使い切る、また、大学の部活動ではOB会費を多く集める工夫や大学祭で黒字を出すなど収入アップの工夫をし、同時に使う方もきっちり使って、年度末に報告をする経験を何周かさせてもらいました。

おおーーーっ!これはキッザニアの再来か!?

 

そしてふたつめは、いかにも大学生らしい事情。

娘は大学時代、実家暮らしをしましたが、

親にお小遣いをもらうと何に使うかを自由にできない

ということに気づきまして…

確かにそうです。一緒に暮らしていると、親はおのずとイベントも行き先も把握するので、余計な口出しをしがち。 

      

彼女は「学費や食費は出していただくとして、その他のお小遣いは一切いらないです

と言い出しました。

その中には、スマホの通信料やお友だちとの旅行、部活の費用はもちろん、医学書などの教材費、さらには在学中に予定していた海外への基礎研究留学や臨床留学の費用も含まれています。

 

え?それ、今のアルバイトだけじゃ全然まかなえないよ。

 

「自分は、将来医師になってしっかり稼いで返せると思うから、奨学金も借りようと思う。もちろんアルバイトもして、学生時代を過ごしたい。」と。

医学生への奨学金は比較的種類が多く、中には、条件を満たすと返済しなくてもよい、しかも高額なものもあります。

条件なしのものは、一般の学生さんと同じ内容です。

お友だちにも高額な奨学金をもらっている人は結構いらっしゃいました。が、娘はごく一般的な日本学生支援機構の奨学金を受けました。

 

この申し出を娘からもらったとき、ワタシもざっくばらんに娘に言いました。

わざわざ借りなくても、(潤沢には出せないけど)必要なお金は出すよ。

また、息子が大学に進学したら一人暮らしになるから仕送りすることになる。彼は医師を目指してないから、あなたみたいに返済のめどが見えない。だから、息子にはあなたと同じように奨学金を借りさせることはできないよ、それでもいい?

こういうお金の問題って、あとあと姉弟で不公平だったなどとこじれるといやだな~と思っちゃったんです。

もっとも、高校卒業までに二人にかかったお金の差についても説明したわけですが…

それでも良いとの返事でした。

 

娘は自分で奨学金の手続きをして、自分でお金の管理をして、クレジットカードも作り、家計簿はエクセルで管理。…その結果…

お金の管理がめちゃくちゃ堅実な大人に大成長しました。

その中で、ほどほどに楽しく買い物もし、旅行もしていました。

借りたお金(=奨学金)で?って感じですが、自分で調べて、積み立てもしていました。

   

やるじゃん、すごいじゃん!

我が子ながら、有言実行かっこいい

「一人暮らししている先輩に、いつまで実家で甘えているの?って言われたけれど、医学書一冊まで親に出してもらってる人に言われたくない。ワタシの方がよっぽど自立している」ってこっそりワタシに打ち明けてくれたことがありました。

 

「キッザニアの使いっぷりには心配したけど、あれと比べるとずいぶん変わったね」と言ったら

「持っているお金の用途を分けて収支をゼロにしたいタイプなのは変わってないよ、”積み立てる”という楽しい支出が新たに加わっただけ。」

なのだそう。

 

そして、春から社会人になり、自分で働いた分がお給料となって振り込まれるシステムの世界に入りましたが、お金の使い方は変わらず…いやむしろ、収入は全額自分で稼いだお給料なので、

さらに堅実にやっているようです。

もうすぐ、奨学金の返済も始まります。

 

いらっしゃったんですよ、お金がたまったーーーーからの、何買おうかな~ →→→ 高価なブランドものの腕時計を買ってツイッターで自慢する先輩が(←あれ?数行上にも同じ先輩が出てきた…かな…)。

    

娘「あれはない。お金の使い方がおかしい。そもそもあの高価な時計は先輩に似合ってない!」。

ワタシも同意しちゃいました。 

息子の場合

息子は、、、、、使わないという点ではキッザニアのときと基本的に変わっていません。

 

娘と違い、予定通り大学生から一人暮らしを始めたので、息子にかかる全体のお金は多いです。

しかし、本人の自由になるお金がそんなにあるわけではありません。

アルバイトをしなくても困らないだろう、でも毎食外食したら足りなくなるであろう程度の仕送りです

 

どんな生活してるの?と尋ねると

「この前どうしても食べたくなって、断腸の思いでアイス買っちゃった」

とか

「1か月1万円生活に挑戦した、けど、難しいから2万円にした」などと言っていました。

お願い、ちゃんと食べて!食べることにはちゃんとお金使って!

  

少しずつですが、彼への仕送り口座の残高は増えていっています。

まぁ、元気そうだからいいか。こちらも変わってないですね

 

アルバイトもそんなにやってなくて

「大学時代をアルバイトに全振りする人もいるけど、自分は今は勉強する」

と言っていました。

 

タコのお刺身と違って、どんなに勉強させてもらっても学費は一緒だからお得だよね。

ぜひ、お金では手に入らないものを身につけてね。

親のスタンス

さて、ここまで子育てしてきて考えるのは、

子どものお金の使い方教育は、お小遣いだけではない

ということです。

   

むしろ、親がどんなお金の使い方をしているかの方が大切じゃないかと思っています。

 

それと関連して、我が家は、娘が就職するにあたり二人に対して、夫の収入・我が家の持っている不動産や貯蓄・住宅ローンについてきちんと伝えることにしました。

そして、あなた方に残してあげられるものは少ないけれど、その分あなた方の教育に使いました、と説明しました。

 

だって、サラリーマンだから収入は決まっているし、君たちの教育に必要だったし。。。

その方が今後、余計な期待をされなくていいかな。

 

健康第一で、娘にはやりがいをもって働いてもらうこと、息子にはしっかり学んでもらうこと。

お金は目的ではなく私たちを生かしてくれる手段であり、足ることを知る学びだから、これからも大切にしよう。

 

もちろん、今も健康に稼いでくれている夫に、最も感謝です。

  

お金に関わることって、書きかたが難しいですね。。。

今回も、お読みいただきありがとうございました。

 

息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。

 

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