夏休みの自由研究って、ほんと面倒ですよね。
子どものまえでは、面倒とは言いませんけどね
何かやれって言われても…
自由すぎて、思いつきません。
まぁ、これも、小学校まで。頑張ってやるとしても中学まで。
じゃあやろう。
我が家でやったこと
我が子たちが夏休みにきちんと自由研究をやって提出したのは、小学校後半~中学生の間の数回です。
なぜ、毎年ではないかと言いますと、それは選択課題だったから。
ということで、自由研究に取り組んだのは、テーマをおおよそ夏休み前に決めていたときが多いです。
決まっていただけで、準備は全然していませんでしたが。
自由研究といいましても、市の科学館に出品される理科的なものもあれば、調べ学習という名前のもの、社会科的なものなどいろいろありますが、
分けて書くほどのボリュームがないレベルなので、この記事で全部まとめて書かせていただきます。
理科的な自由研究
理科的な自由研究といいますと…
仮に学校代表に選ばれますと、我が街では市での表彰・展示をしていただき、その先はいろいろなコンクールを先生方が選んで出品して下さっていたようです。
ですから、テーマを選ぶ時点でどんなコンクールにつながっているか一切わからないまま、とりあえず学校代表になったらラッキー、というレベルでやっていました。
まずは見に行く
自由研究も、読書感想文と同じく、どんな作品が入賞しているのかが大きな参考になりますので、我が家も低学年の頃、夏休み明けに行われる市内優秀作品の展示を見に行っていました。
そこで気づくのが、上位入賞しているものは、毎年同じテーマでパート2・パート3…と継続して研究している作品が多いこと。
また、生物科的なテーマが多いです。
育てたり、調べたり…
前年までも入賞し、それをさらに継続して高めて、また今年も入賞して、毎年パート1からの作品を積み上げて提出するわけですから質も量も他を圧倒しています。
いや、そうだよね。「研究」って一か月程度でできたりしないよね。
本当にすごいレベルになると、小学生の自由研究が論文になった!みたいな自由研究もありまして
例えば最近ですと
シマトネリコにカブトムシが集まることを発見した
みたいな、ひと夏だけの観察もありますが…
夏休みを利用し35日間、早朝から夜まで、多いときには1日13回も観察し、オスのカブトムシ100体、メスのカブトムシ62体、計162個体の記録をとりました。
やり切っています。
すごい。
とにかくみなさんすごいです。
我が子たちにこんなレベルの出会いはないし、情熱も力もなかったなぁ、というのが当時も今も変わらない正直な感想です。
参考になりそうな本を探す
継続して同じテーマで研究する、とか、何か大きな出会いがあるとよさそうだということを学びつつも…
我が家が最初にやったのは、「理科の自由研究のネタ」みたいな本を参考にして、三日で研究、三日で書き上げるという超お手軽自由研究でした。
似たようなヒントとして、上の学年の教科書に載っている発展学習みたいな定番の実験もOKです。
そのときにやったのが、
野菜からDNAを取り出す
でして、最初は本のとおりにやって、次はいろんなアレンジを加えながら失敗例・成功例を積み上げ、それをまとめて提出しました。
結構面白いし、それなりに野菜を変えればいろんなデータがとれるので、本人も面白がってやっていました。
今、このレベルなら、ウェブサイトにも載っていますので、本を買う必要もありませんが…
↓今なら、例えばこれらのような本です。
自由研究は、まとめ方も大切
テーマの次に大切なのがまとめ方です。
【動機】【研究の目的】【研究方法や使用器具】【研究結果】【今後の展望】【感想】
を守って、クリアファイル約1冊分(ページを変えられるものを使用)にまとめました。
”研究”に必要なのは、写真や計測数値の入った表です。これをたくさん入れます。
小学生のうちは、基本的に自筆だったので(決まった表の枠などはあらかじめプリント)、テーマのレベルがありきたりでも、そちらには結構時間がかかりました。
それでもですね、このDNAの研究(本当は実験して、結果を報告するだけなので研究ではないです)で、学校代表までにはなりました。
社会科的な自由研究
社会科的な自由研究というと、歴史的なこと・地理的なこと・都市計画的なこと…どれも家庭内ではなかなかできないので、
簡単ではないです。
我が家は、一度だけ娘が都市計画的なテーマに挑戦して学校代表になり、県の社会科発表会みたいなところで発表させていただいたことがあるのですが、
ネタ集めが結構大変でした。
テーマの性質上、街の人や市役所の人にインタビューをしないといけなくて、娘にとって大冒険でしたし、
もちろん、遠くに出かけるとなると親がついていかないといけないし、
頑張った割には全国につながっていなかった、とか
県の発表会用に、資料をパワーポイントで作り直すことになり、パワポの使い方を一から教えなければいけなかったのも大変でした。
ネタ集めとインタビューまでは確かにいちひめちゃんのことだけど、
後の三つは、はすちゃんの思いだよね?
いちひめちゃんそんなこと言ってなかったよ。
ええ。その通り。ゆるっとごちゃまぜに書いちゃった、ごめんなさい。
娘としては、小学生のうちにパワポを上手に使えるようになったことが、一番の収穫だったかも。。。
注意すること
当時もすでにそうでしたが、今の時代、図書館に行って文献を探したりしなくても、WEBサイトでなんでも調べられるので、
コピペをしない、には特に十分気を遣いました。
そのままのコピペはもちろん、文を変えて書いても、
審査する側は、その文章をわかって書いたのか、わからずに写したのかが、たいていの場合わかります。
従って、WEBサイトで調べたことには必ず出典を明記すること、説明できるレベルによく理解した内容のみを書くことだけは心がけさせるようにしました。
こういうモラル的なことを小さいときから知り、守っていくことは案外大切なことです。
自由研究は大人の協力が欠かせない
またこれは、息子のお友だちのことなんですが
高校で初めて一緒の学校になった女の子が
生物的な理科の自由研究を同じテーマで何年も続けていて、中学までに何度もいろいろな賞をとってきた方でして、、、
息子も中学生のときに、その年かぎりのテーマで自由研究を出品し、ある上位コンクールでご一緒してお話させていただく機会があったため
お互いに存在を覚えていたのだそうです。
で、高校で同級生になって、その研究の話になったときに、その方は
自分も頑張ったけれど、親の頑張りも同じくらい大きいよ
と言っていたそう。
確か、息子がご一緒させていただいたときは、パート5くらいだったかな…虫の研究でした。
まぁ、そうだよね。一人でやっているわけじゃないよね。
その方は中学でその研究を終え、高校以降は文系でしたので、理科の自由研究で素晴らしい結果を出す人が、必ずしも理系というわけでもないようです。
また、高校になると同じようなことを個人ではなく部活でやりますので、
テーマ決めも、研究方法も、当然顧問の先生の指導力が大きく関わってきます。
自由研究には大人の力も入っていてOKですし、子どもらしい発想と真面目な研究をすれば、それは子どもの研究としても評価される世界みたいです。
自由研究で得られたこと・得られなかったこと
得られなかったこと
まずは、得られなかったことから。
我が家にとっての自由研究は、どれもその年限りでしたので、一生ものの何かと出会ったということはありません。
時間もかかりますし、、もしかしたら我が子たちも親がかりでやったという印象しか残っていないかも。
得られたこと
得られたことの最大のものは
「研究」の仕方とまとめ方はこんなものだ
について学んだことでしょう。
テーマが変わっても、手法は同じですから。
そして、自由研究はライバルが少ないので学校代表になれる確率が高いこと
すなわち、小さな成功体験を確実に積めたことですね。
あとは、家族で協力してやったね、とか、夏休み終わりがきつかった、などの思い出と
このくらいやると学校代表どまり、このくらいやるとその上、みたいな選考基準はわかったことでしょうか。ポイントとしては、テーマが珍しいかどうか・テーマは珍しくないけれどどこまで深堀りするか、それから、ルールに沿ってきちんと最後までまとめられているか、などの違いだと感じました。
はすちゃん、小声になっています。
総じて、我が子たちにとって、出かけて調べる系の研究は”出かけること自体”は楽しかったそうです。
「インタビューも楽しかったよ。」と。
案外度胸あるのね。親切な皆さま、本当にありがとうございました。
結局我が家では、娘と息子、二人がそれぞれ小学校時代に2回ずつ、中学校時代に1回ずつの計6回取り組みまして、
学校代表になったのが4回、そのうち地域代表になったのが2回、そこから全国へいったのが1回でした。
過ぎてみれば、こういう圧倒的に手間のかかる体験も、この時代にしかできない貴重な体験でしたので、やってよかったとは思っています。
でもですね…
やらないと、何の思い出もない小学生夏休みになってたもんね…
とか、
やったからこそ語れるものもあるよね
というのは、過ぎたから言えること。
当時は毎年何かしら大変でした。
小学校~中学校時代って
何をやってもそれ何のためになるの?ですし(勉強も→)
何をやっても、成功しても失敗しても、結局経験として積みあがるよ…それなら、楽しくやろうよ、でした。
そこを行ったり来たりしながら、子ども任せにしないよう、親が先に音を上げないようにする毎日がずっと続いていました。
と、しめくくって終わらせていただきます。
今回もお読みくださりありがとうございました。
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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