予習シリーズをやることにした我が家。
これによって、勉強のリズムができました。
理由は、
四谷大塚のテストを受けるから
なんという他人様次第なリズム…
塾には通っていないけれど、中学受験もしないけれど、
テストを目標に勉強するということは、
生活の軸にテストというイベントが置かれてしまいます。
あーこれで、これまでの楽しいだけの学習生活とは決別だ…
仕方ないけれど…
これをやり始めると、あとはずーーーーーーっと、似たような繰り返しです。しかもその比重がどんどん重くなっていきます。
中学も、高校も…(本当は、大学も)
仕方ないけれど…
いちひめに確認する
当時のワタクシ、
張り切って予習シリーズをネット購入したものの、そんなに厚いテキストでもないのに、小学生向けとしては、
量が多い。
難しい。
ことに気づきました。
これって、ヒトが、もっともやる気を失う二大要素ですよね…
だとしても、
算数はできるまで教える、国語は必要科目としてやらせる。
ん?理科と社会は?
だから、中学受験って大変なんだ、限られた人しか突破できないんだ…
これまで何度も書いていますが、
この苦行を修了し中学受験を突破しないと、東京大学や国立大学医学部に合格できないわけではありません。
地方には、中学受験を経ないで東大や国立医学部に進む人がいます。
なかには、中学受験なしで、東大理三に合格する人もいらっしゃいます。
ですから、
これは、あくまでもトレーニングだということは自覚していました。

ワタシもね、一応立ち止まったんですよ。
いちひめの大事な小学校時代の多くを予習シリーズに取られてもいいのか?
国語と算数だけじゃダメなのか?

予習シリーズは素晴らしいテキストだけど、これができることが将来にどうつながる?
はすちゃん心の中でまだ揺れ動いています、だって子どもの幸せとは~~~~~~
そうだ、本人にきいてみよう!

ねぇ、いちひめちゃん、大好きなこととか、今どうしてもやりたいことある?

別にない
はい、決まったーーーーーーーー
(まぁ、この時点で何かどうしてもやりたいことがあると言ったら、それと並行して、予習シリーズをやるだけですけどね…)
覚える系は効率も重要
ということで、
予習シリーズの沼へ入っていくわけですが、
本人より先に、ワタクシが、
予習シリーズの、特に理科と社会の覚える量の多さに再び圧倒されてしまいました。
野原
春~夏 セイヨウタンポポ・シロツメクサ
夏から秋 タチアオイ・ホウセンカ・グラジオラス・カンナ
秋 ススキ・ヨモギ
水辺 アシ・ガマ・スイレン・マツモ・クロモ・ウキクサ・ホテイアオイ
すべてのページがこんな調子…は~~~~~?レベルです。
もうこれは、何か効率も考えないといけない
このまま机上で勉強していたら、絶対勉強が嫌いになる
という状況に、早速陥りました。
(注)ワタクシ自身は、子ども時代に予習シリーズの勉強をしたことがありません。さらに、理科や社会はほぼほぼ学校の勉強以外にやってません
記憶法っていろいろありますが、
まだ小学生だし、負担にならないのがいいなぁ・・・
ということで、いちひめがごく小さいときに一瞬だけ通った七田チャイルドアカデミーでやっていた(こちら とか こちらです)
フラッシュカード方式で脳にインプット!やってみよう!
と思いついたワタクシ、
予習シリーズをスキャンして、大事な語をマーク、適度に拡大してページを分けて
だいたい、1ページを4分割くらいかな…
パソコンで一定時間(1秒とかです)表示して次のページに進むようにしました。
3行で書きましたが、本当は結構な手間でした。
これなら、目に入ったものだけ見ればいいし、
覚えようと思わなくてもいい
何度も同じものを見る過程で、ページをめくる速さを速くしてもいいし、遅くしてもいい、戻ってもいいし、飛ばしてもいい
これを、
予習シリーズのテキストを開いて机上で勉強するのと並行して行いました。
それに慣れたら、次は、各ページの大事な単語だけ抜いたものも作りまして、こちらは答え合わせをしながら進みます。
ポイントは、
飽きさせないこと。
のみ。
フラッシュカード方式で得たもの
この方式をやったことで、
- 勉強が嫌いになることはなかった
- 覚える系の問題の正答率はとても良かった
これのおかげだけかどうかは不明です
そして、
覚え方の一つとして学んだ。
(実は、ここまで力を入れて教材を作ったのは5年生までで、その後は本人が紙のテキストを使ってフラッシュカード方式「的」な覚え方を身につけました)
娘はその後の中学~高校の試験でもオールラウンダー型で、科目が多いほど順位が高い人でした。
実は、医師になった現在も、覚える系にそれほど苦労していない、と思う(本人談)
のだそうです。
フラッシュカード方式の問題点
このやり方は、フラッシュカード方式というより、速読にも近い感じです。良く言えば脳の活性化・右脳も使うなどでしょうけれど、
問題点は
- 完全な「受け身型の取り組み」であること
- 「知識の詰め込み」をやらせようとしていること
です。
つまり、直感的に覚えるだけなら通用するけれど、
例えば同じ理科でも、物理や化学分野では使えないとか、地学の分野は理解半分覚える半分であるなど、これだけで勉強が完成するわけではない
という点です。
ただ、小学校レベルの問題は、覚えているだけで(原理を理解していなくても)、テストの点数がよかったりするので…
点数がいいと、親(=ワタシ)も大満足で、
本当はわかってないんじゃないの?
なんて思うこともなくて…
でも、結局記憶だけでは通用しなくなる時期が数年以内に来てしまい、彼女が記憶に頼りすぎていたんだということに気づきました。
その当時は、ちょっと焦りました(こちら)

「原理を深く理解」なんて、そもそもワタシ自身もできていないので、気づくことはできても、偉そうに言えないんですけどね…

まぁ、それでも気づいてよかったよ
このような問題点はありましたが、
やってよかった
というのが正直な感想です。
七田式、当時は怪しさ満点だと思っていましたが、約10年後にこんな形で利用させていただきました。ありがとうございました。
長くやらない・毎日続ける
とまぁ、問題点も理解したうえで、
そもそも勉強は長くやりすぎてはいけないし、楽しくないと続かないので、
今日は理科だけ、とか、社会だけ、とかでいいです。
短時間を毎日やる感じです。
量が少ないので、歯磨きほどきっちり毎日じゃなくても大丈夫です。
続けることの方が大切です。
記憶のゴールデンアワーは食事の直前(空腹時)らしいですね(こちら)。
当時はこのことを知らなかったんですが、
夕食前の家庭学習の前の時間、準備体操的にやっていました。
といいましても、本人から面白がってやるほどではなかったので、こちらから声をかけていましたけど。
本人の感想
本人的には、これがすごく良かったという自覚はないようです。
一時期やっていた、という思い出のひとつレベル。
まぁ、トラウマになっても困るので、その程度でいいのかな…
いちひめは映像記憶の持ち主でして(こちら)、映像として覚えるだけならフラッシュカード方式をとらなくてもある程度は覚えられます。
ただしここには大きな落とし穴がありまして、
目に入っているというのと理解しているというのは違うということです。
娘が大学生になってから教えてくれたのですが、「理解して覚える」と「単なる映像記憶」の違いは、音楽に例えますと、
印象の強い曲は音で覚えるから、一度覚えたらイントロからでもサビからでもパッと歌える
それほど好きでもない曲は、楽譜の譜面の画像を覚えておいて、それを頭の中で追ってどんなメロディーか思い出す感じ
なのだそうです。
ですから「飽きない程度に繰り返しみる」とか「立ち止まって考える・理解する」などが上手くかみ合っていないと記憶の定着や理解につながらないのだと思います。
なるほどね…
だから、幼児教育でフラッシュカード方式がいいよいいよと言われ続けているのに、
ただ流すだけになっていて、インプットされるところまで行っていなかったり、
映像記憶でとどまって、処理されないまま忘れてしまったりして、
有効性がいまいち語れないままになってしまっているのかぁ。
なにごとも塩加減は大事で、
挫折しない程度に、信じて続けてみたのが良かったのかもしれません。
にたろうではやりませんでした
ということで今回の記事は、小学生の一時期にやったフラッシュカード方式で結果がある程度出ましたよ~、という内容でしたが、
実は、
にたろうではやっていません。
理由は、
本人が全然気乗りしなかったから
はっ?って思われた方、ごめんなさい。フラッシュカード方式は、こんな理由でやらない程度です。
にたろうも予習シリーズでの勉強はしましたが、自分で考えたい、自分でやりたい、わかることが楽しい、みたいな子で
時間があれば、街の科学館に行きたがるような子でしたので、
そちらを優先しました。
まだまだそんな、ゆるっとした時代でした。
息子の成長の記録は時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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