「弟さんも受験するの?」
この言葉、娘が国立小学校に入学後、息子が同じ小学校に合格するまで、
娘の同級生ママから何度も何度も尋ねられた言葉です。
しかも案外、同じ年に受験しないママからの方が多かったりして…
そんなに気になる?
3歳ちがい
子どもが小学校生活に慣れてきて、お友だちと仲良くなっていくと、
その兄弟姉妹関係もなんとな~くわかってきます。
すでに、上のお子さんが同じ小学校にいらっしゃるご家庭、一人っ子のご家庭、これから小学校入学を控えた弟妹さんがいらっしゃるご家庭…
そして、どなたのお宅の弟妹さんが今年受験だ、などというのも話題になります。
我が家は3歳違いでして、
息子も基本的には受験させるつもりでした。
ぶっちゃけ、1つ違いや2つ違いで小学校受験されたご家庭のことは気にしていましたし、
我が家と同じ3つ違いの弟妹さんをお持ちのご家庭とは、情報交換もしていました。
どちらのご家庭も似たような思い。
- 受験させる?
- どんな準備してる?
- 結果はどうだった?
繊細な話題なので、どなたとでもフランクに話せたのは
- 受験させる?
まででしたけれど。
この小学校に娘がいい感じに通わせてもらっていたので、ぜひ息子も、と思っていましたよ。
ただ、
じゃあそれを内外にはっきり宣言できるかというと、、、
そこは…(そんな勇気はない)。
なんといっても、どうなるのか全くわからないのが小学校受験ですから。
(中学以上は、そうはいっても受験前にある程度わかりましたし、合格するための準備もはっきりしていました)
第一子である娘を受験させたときは、あこがれや期待感はあったけれど、不合格だった時のことを考えると不安も大きくて、
幼稚園のお友だちやお友達ママに小学校受験をさせることを口にしたのは、入試の前1か月を切ってからでした。
しかもですよ、上のお子さんを通わせているご家庭の弟妹さんが、
必ずしも全員合格するわけではない
という現実を、1歳違い・2歳違いの学年で目の当たりにしていまして…
公平なのは大変ありがたいことではありますが
息子が受験する前年、同じ習いごとで時々お会いするお友だちママに「うち、不合格だったのよ」と言われたときは、
正直、かける言葉がありませんでした…
そんなわけで、
初めて受験させる上の子のときとは全く違うプレッシャーを
ワタシ自身が、感じていました。
弟さんも受験させる?
運動会など、休日にある小学校の行事には、当時幼稚園の息子も連れていきますから、
息子がいるのを見て、
「弟さんも受験させるの?」とよくきかれました。
最初は宣言する覚悟ができていなくて曖昧な返答をしていたのですが、小学校入試まで残り1年という頃に、覚悟を決めまして、、、言いました。
「上の子がこの学校に通っている以上、受験しない選択肢はないから、受験はさせるよ~」
うわ~、この期に及んで気合ゼロ覚悟ゼロの返事…
弱気 of 弱気
ただ、そう答えると、
「そうだよね~」
という返事をもらって、会話も終了します。
都合のいい返事でもありました。
受験準備は力の入れすぎ
そんなわけで、他人様には、まぁ受験はするけど…みたいな曖昧な返事をした割には、
試験が近づくとめちゃめちゃ力む自分がいます。
願書の準備は早くから。
出願順も気にして、なるべく早く。
試験内容も、”娘からの聞き取り調査”でだいたいわかっていたので、
準備も周到に、やろうとします。(周到にやれたかどうかは不明)
そうするとですね、ワタシの気持ちが先行しすぎて、細かい修正やら、細かいダメ出しをしてしまいまして…
一度だけ、息子ができなくて泣き出しちゃったのに、泣かせたままで終わってはいけないと、そのまま続けたことがありました。
「歌に合わせて踊る」という課題でした。
そのことを、息子は今でも覚えていますし、何度も「あのとき、泣きながら…」とワタシに言います。
ごめんね、ごめんね、ごめんね
笑いながら面白がって言ってくるので、トラウマになっていないことを願うばかりですが、
いや、思い出していう時点で悪い思い出になってるってことだよね…
この件に関して、今後も息子が「あのとき…」と言ったら、
これからも「ごめんね」を言おうと決めています。
ごめんなさい
あー、どれも、娘の受験のときはやってないことばかり。
娘のときは、こんな感じでいいかな、落ちても仕方ないし、という知らぬが仏状態で準備も不完全だったと思います。
いえそれ以前に、幼稚園の先生は女性の先生ばかりだから、受験で男性の先生に指示を出されてちゃんと理解できるか、なんてことを心配するレベルでした。
でも、試験内容を知ってしまった以上、
自分の中であれを教えておけば、練習させておけば、は作りたくなかったんですよね…
小学校受験は、完全な親のエゴ。
でも、受験させる以上、後悔はしたくないし、させたくない。
自分のことではないからこそ、自分のこと以上に気を遣うしかない。
まさに、情報が多いことの弊害…
でも、できれば、一緒に通学させたい。
合格してほしい。
常に「このくらいでいいかな」と「でも」を行ったり来たりしていました。
そして、受験
家庭でさんざん受験準備をしてしまったので、
息子本人は試験を受けに行くこと、あちらの小学校が不合格なら、こちらの小学校へ通うことになること、などなど
十分わかっていて、緊張感マックスの当日朝を迎えました。
行く前に、いつもお世話になっている小児科の先生にいただいた(←本当はもらっていません)
「緊張しない飴」(←本当は大好きなラムネ味のお菓子)
をあげて、
しかも終わったら、こちらも息子の大好きなレストランで夕食を食べようね、という約束もして、
出発です。
学校にいくと、
誘導の先生が娘の担任をしてくださった先生だったり、
知り合いのお母さまがそこここにいらしたりして、
しゃべってはいけないので、顔を合わせてご挨拶するだけですが、
それでも、ちょっとほっとする自分がいます。
息子はといいますと、6年生の優しいお姉さんに連れていってもらいまして、
元気よく戻ってきました。
こんな問題が出たよ、こんなやりとりがあったよ、と詳細に教えてくれるところから察するに、
うまくできたという思いがあったのでしょう。
お疲れ様。
我が子たちが通った小学校の入試は2次試験まであり、2次は抽選です。
おかげさまでこの年は抽選はなく、
1次を通過したお子さん全員が合格でした。
おめでとう!
そして、
やれやれ。
ほとんどが合格
終わってみれば2倍以下の競争率で、合格する人の方が多い試験でした。
また、娘のお友達の弟妹さんも、ほとんど合格されました。
全員でないのは残念ですが、小学校で不合格だった弟妹さんも、その後中学では有名中高一貫校に進学されるなどなさっています。
そして、ワタシは…
子どもが泣くほど受験準備に一生懸命になるなら、もっと早くから準備始めようよ、
という大きな教訓をいただきました。
みんなお疲れ様。
そして息子よ、あのとき泣いてるのに、練習をやめなかったこと、本当にごめんね。
娘にとっては、弟も同じ学校に通うという、貴重な3年間が始まります。
娘もワタシも、もちろん息子も、本当にいろいろなことを学ばせていただいた、ありがたい3年間でした。
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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