前回のたし算カード、ひき算カードに続きまして、
今回は、我が家のかけ算カードの取り組みについて。
九九は素因数分解につなげる
かけ算カードといえば、九九ですね。
学校では、九九を、丸覚えではない教え方をしていただきました。
(当たり前かもしれないけれど、学校の教え方っていいですね)
ちゃんと、縦と横に9マスずつの表を作って、かけ算の表を完成させて、
そこからは考察です。
縦軸横軸を追うと、かける数の分だけ増えているとか(←一次関数のグラフ)
5の倍数の1の位は必ず0か5だとか、
9の倍数の1の位の答えが1ずつ減っていくとか、
そういう類ですね。
先生も、そういうことをたくさん見つけさせて、発言させて、
みんなで
おお~っ
と言って、、、
盛り上がる授業の光景が浮かびますよね(いい先生だ)。
ぶっちゃけ、娘には、九九のうたを幼稚園時代に教えて、
正直、九九はもうできているもんね、
と心の片隅で思い込んでいました。
でもそんなことなかった、あれは、単なる歌を覚えるだけの儀式だった…
九九が言える、、、いえいえ、九九のことをどこまで理解してる?
例えますと、
お友達の持っている、ミッキーマウスのおもちゃをみて、
「わたしも、持ってる」って言い切っちゃう感じかな。
(本当は、ミッキーマウスの柄の、別のものを持っている)
くらいの差があったと思います。
すでに知っている(はずの)ことを、面白く学習させてくれた学校って偉大。
結局は、授業が面白い、先生が面白い、で、その教科を好きになっていくので、
本当に感謝しかないです。
学校に感謝しつつ、
九九は、その後に続く割り算に、そして、小学校後半に出てくる分数の約分通分に必須なので、
たし算カード引き算カードと同じくらい、頑張りました。
(あ、頑張ったのは子ども…)
さらにですね、
九九がきちんと言えて、意味の理解も終わった後、
九九で育んだ、親子けいさん練習を、もうちょっと続けたい
と、考えた我が家。
(欲張り…)
素因数分解させてみよう!
6は?
「2かける3」
7は?
「7かける1」
8は?
「2かける2かける2」
みたいに。
これを、2桁の数、3桁の数、、にしていくうちに、割り算の感覚が身についていき、
これは
大きい桁の数でも、その数字をばらばらにして、足して3で割れると、もとの数も3で割り切れる、
(例 3417 は 3+4+1+7 =15 、15は3で割り切れるから、3417も3で割り切れる)
なんていう方向にも発展できますので、
子どもがノッてくれたら、なかなか面白い題材です。
この素因数分解あそび、
実際はと言いますと、娘はあまりノッてこなかったんですけど、
息子はたいそう喜んで答えてくれまして、
朝の10分くらいを、パパが付き合ってくれて、やってました。
何も用意なしで始められるので、簡単に始められ、ぱっとやめられる。
どのくらいの期間かなぁ~、結構何か月も、一年くらい?だったかな。
実は、このことを今でも息子が話題に出すんですけど、
楽しかったそうです。
(それだけかい)
いやー、ホントは、ここで、この取り組みが後々、東大受験に向けて…などと書けたらかっこいいのかもしれませんが、そんな大仰なこと、さすがに言えません。
でも厳密にいえば、自然な流れで素数の理解まで拡げられるので、結構いい取り組みだったなと思っています。
(結局自画自賛)
インド式
けいさんカードから始まった、こんな我が家の数遊びの取り組みがもうちょっと続きまして、
そろそろ集大成?の頃に遊んだのが、
19×19まで覚えよう。
当時、インドの子どもは19かける19まで言えるらしい、
というインド式算数が話題になったことがありまして、
やっちゃいました。
ちゃんと言えるようになったかどうか?ですか?
平方数(11×11、12×12、…、19×19)は覚えましたが、
あとは、例えば、13×15=13×13+26 …みたいな感じでやってたみたいです。
ウチは、そろばんを習いに行かせていないので、暗算はここまで。
かけ算の順序問題
こんな風に、比較的自由にけいさんカードからの算数を楽しんだ我が家ですが、
最後は、
よく問題になる、かけ算の文章題のテストの採点についての、
我が家のスタンスについて書きたいと思います。
いわゆる、
かけ算の順序問題。
6人のこどもに、1人4こずつみかんをあたえたい。みかんはいくつあればよいでしょうか。
これを、文科省の指導要領どおりに式を立てると、
4×6=24
は正解で、
6×4=24
は不正解になるのだそうです(考え方はこちら Wikipediaです)
我が子もこの類のテストで ✖ をもらって帰ってきたことがありまして、
当時の我が子は、一応先生に異議申し立てをしたけど却下された、と言ってました。
ワタシとしても、初めて意識するわけですよ。こんな世界があることを。
(おいおい、自分の育った時はどうだった?覚えてないです…)
へぇ~、ですし、ふ~ん、なんですけど、
これには、れっきとした賛否両論がありますので、深く掘り下げたい方はぜひ考察なさってみてくださいね。
我が家ですか?
その時は、わぉ理不尽( 一一)って思ったんですけど、
「✖ なんだね、これ」。
で、すませちゃいました。
これは、今だから言えることなんですけど、
小学生の子の母親を何年かやりますと、
実は、先生方の中でも、これを厳密に採点される先生と、
そうでない先生がいらっしゃることに気づきまして、
また、そもそも、その問題が出るのは、時期が限られていますので、、、
全くの妄想ですけど、
たぶん、あの問題を ✖ にするまでの過程において、
その先生は授業でさんざん説明なさったでしょうし、
子どももわかった風な態度をとったと思うんですよ。
それでもテストで間違えて、
✖の答案に対して、交換法則を振りかざして、文句を言ってくる児童や親のことを、
”お子さんが授業ちゃんときいてないからでしょ”って、言いたいかもしれないよね、、、
まぁ、いっか。。。
先生も辛いところだよね、
ということで、我が家的には、
一応、このルールが生きているテストでは、ルールに従おう。
本当は、交換法則が成り立つんだから、どっちでもいいけどね。
ってことにしちゃいました。
実際ですね、実はこれと似たような、理不尽な 納得しかねる 〇をもらうためにかく いわゆる解答術みたいなのが、
中学卒業までは時々出てきたんです。
中学の国語の記述とか、あと、理科の物理分野とか…(こちら)
だから、かけ算の順序問題だけじゃないです。こういうの。
小学生なら、親がカッカしても、子どもはもういいよ~~~先生に従うよ~、で終わるけれど、
中学生になると、子どもの方が納得しなくなるので、いろいろと、あれ。
我が家もそんな経験を一通りしたうえで、敢えて書かせていただくと、
親の方もね、本気で議論するつもりがあるなら、かけ算の順序問題だけじゃなくて、中学卒業までのおかしな”解答術”をすべてチェックして議論の場に上げるべきかなって、
ちょっと思ってます。
でも、実際は、声を上げる人の目についた、あるいは、自分のわかる範囲で、SNSとかに思いつきで発言したりしちゃうでしょ、
なんか、大声をあげた人、大声をあげた問題だけが話題になるのって、
ちょっと違うよなぁ、本質からずれてるよなぁ、
それでも、言わなきゃ変わらない世の中だから、おかしい、と思ったら、ひとつひとつ言って行くことも大切なんだろうけど…
ワタクシ、どちらかというと長いものには巻かれるタイプですけど、本質的に長いかどうか判断しかねることもありまして…
我が子にどう教えていくか、親はどんな方針でいくか、
その方針は、これからも貫くのか、とりあえず今を乗り切るためだけか、
子育てって、そんなことの連続です。
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。 どうぞ にたろう もご覧ください。
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