我が子が集団生活に入っていくということは、常に比較される、常に比較する世界に入っていくということで、
それによって、自分と他人の違いを認め、いろいろな影響をし合いながら成長する
と書くととても崇高なんですが、
大なり小なり、よそ様と同じように、はみ出ないように、
って母親は思いますし、
すごい子の話を耳にすれば、ウチも真似すればそういう子になれるかも
とも思いますし、
習いごとだったり、知能や運動能力の養成だったり、
小さいことだと、持ち物だったり、服だったり…
そのうち、成績で比べられるようになり…
気にすれば枚挙に暇がありません。。。
比較される人生、長いです。ここからが。
よそ様のことを全く気にしないことは難しい。
あるいは、子どもに気にするな、という以上は、親はある程度気にして状況を把握しておくことも必要だと思っています。
少なくとも子どもが高校を卒業するまではずっとそうなので、寄り添って並走する気持ちは常に持っている必要がありました。
そんな時代が始まった自覚もたいしてないまま、
当時ワタシが気になったのが、習いごとです。
みんなが何かしら習いごとをやっていた
一番最初に、ん?って思ったのは、
幼稚園が終わった後に、幼稚園のお部屋を借りてやっているピアノ教室や体操教室。
時々幼稚園までお迎えに行くと、お預かり保育ではない、なにかしらの活動をやっているのを見かけることがあって…
あー、そういえば入園前に案内のチラシがあったなぁ。。。
よくよくお友達ママに聞いてみると、個人的に習っている人もいて、ピアノだったり、バレエだったり、サッカーだったり…
何かしらやっているお子さんが多いことを知りました。
やっと幼稚園に入ったところなのに…みんなよく頑張るなぁ。。。
と驚きつつも、ちょっとずつ心配になってくるわけですよ。
この子にとって、何をいつ始めるのが適切か?
と、一応ね。
でも現実は、じっくり考えている余裕はありません。
情報を集めれば集めるほど、みなさんポリシーを持ってやらせているかどうかも微妙な感じで、
友達を作るためにやっているお宅もあるし、
「子どもが**始めたいって言うから始めたの。」っていうお母さんも多い。
子どものその時の思いなんて、たいしてあてにならない どこまであてにしていいかわかりませんけど、ちゃんとそういってくれるお子さんがちょっとうらやましかったりもするわけですよ。
うちの子は、そんなの全然考えてもいないみたいだし。。。たぶん、言い出すのを待っていても…
(事実、**したい、と娘が自発的に言い出したのは大学生になってからでした…)
最初の驚きが焦りに変わる前に何かしら調べよう。
ということで、ヤ〇ハとかカワ〇音楽教室や、体操教室、個人のピアノ教室の先生などで、
体験レッスンや見学をさせてもらいました。
先生は良いことしか言われないですし、本人に訊いてもよくわからない的なリアクションですし、
こういうのって、特に親がしっかりビジョンを持って探すのじゃないと、決まりませんね、本当に。
絶対いやだと思っていそう、とか、楽しそうじゃない、以外なら、やらせよう!
親がいいと思ったら、とにかく始めてみよう。
ピアノをやらせたい、これは実は娘が生まれた時から思っていたことでした。
なんだか、右手と左手を同時に使ったら脳のためにもいいかなって思っちゃったんですよね。。。
そういうことを書いている本もあるのですが、
実際は、ピアノを習うことと脳の発達とは、相関性が見つかっていないというのが現在の通説だそうですね。
まぁ、いいか。
ということで、最初に始めたのが、ピアノ教室です。個人の先生でした。
ピアノ教室に通う
知人の紹介で見つけたピアノの先生。
自宅で教室をされている方で、年齢は当時のワタシよりも少し上、音大を卒業されたのち、地域の音楽活動にいろいろとかかわっていらっしゃる方でした。
使ったテキストはバスティンピアノベーシックスシリーズをプリマーレベルから。

ピアノはまだ買わなくていいですよ、のお言葉を真に受け、最初は買いませんでした。
ピアノは手の指だけで弾くものではありません、肘も使っていいですよ、楽しみましょう!百歳になってもピアノを弾きましょう、のタイプの方。
コンクールを目指さない教室です、とのことだったので、ピアノじゃなくて、しばらくして電子ピアノを購入しました。
あの時は、先生におすすめいただいた電子ピアノを購入したんだから、と、何とも思いませんでしたが、
今思えば、ピアノを習いに来ているのに、(本物の)ピアノを買わないなんて、ずいぶん失礼な親だったなぁ。
お母様はそばにいてもいいですし、いなくてもいいです、とのお言葉も真に受け、
本当はどんなレッスンをしているのか興味津々だったものの、息子もいてレッスンの邪魔になると思い、
ワタシは送り迎えだけをやることに。
ピアノの練習以外にも、音符を書いたり、歌を歌ったりとバリエーションに富んだ内容でした。
毎週宿題が出るのですが、
ひとつだけ必ず守ったのが、
宿題として出された曲は、家でワタシが声掛けをして、隣に座って、練習させる。
ということでした。
これは、ワタシが娘の状況を把握しておくということと同時に、一緒に習うつもりであることを前提にしたからです。
習いごとをさせる以上は、きちんと課題をこなすことや、それによって先生に褒められることがセットでなければ続かないと思っていたからですね。
遠い昔、ワタシ自身がピアノを習っていた子ども時代、好きでもないのにやらされている感がすごくあって、ある程度大きくなったら、自分で先生にお休みの電話を勝手にかけるようになり、中学になるのを機に辞めてしまったことがありまして…
とても厳しい先生で、褒めるより怒る方が得意な方。当時のワタシがその先生のことをどう思っていたかといえば、
親以上に怒る方なわけですから、好きにはなれませんよね。
先生の音楽観もよくわからなかったし、ただ正確に弾けばいいんでしょ、と思って練習したのも、ワタシにとっての苦い記憶です。
ピアノを弾ける自分はかっこいいと思いつつ、楽しい記憶はない。
ある程度弾けるようになると、もう習わなくても弾けるので、いよいよピアノ教室の必要性がなくなっていったというのもあります。
でも、一番気持ちが離れた理由は、
ワタシの親が、その先生について(ちょっとだけですが)批判的なことを言ったことがあった
から。
子ども時代のワタシは、嫌でもやらないといけないと思って頑張っていたのが、
親のその一言で、がらがらっと崩れたといいますか…
親の言葉の影響力は絶大。。
ワタシの闇歴史でした。
それでも、ピアノの基礎は習わせたい、でも自分にはノウハウがない、そんな理由で、ピアノ教室へ通わせることを決めたと思います。
その代わり、習わせる以上はワタシが全面サポートするぞ、という強い意気込みはありました。
この先生がなかなか個性的な方で、これからも何度かこのブログに登場されるかも。。。
それはともかく、
とりあえず ピアノ始めた~~~~!
習い事デビュー終了!
実はこの後、年中~年長にかけても、スイミング・体操教室・空手…と増やし、計4つの習いごとをやることに。
さらに、小学校では競技かるたも…
今考えるとやりすぎですよね~。
なのに当時はやりすぎだなんて、全然思っていませんでした。時間もありましたし。
上の子はね、実験台だったりするのよ。やはり、どうしても。
でもね、ちょっと弁解させてください。
お友達と遊ぶ約束をするのでも、「ウチは◆曜日だけしか空いてないです」など、週一回しかお友達と遊べる日がないお子さんが結構いらして、
みなさん、ウチよりお忙しそうでしたよ。
曜日が合わなかったらずっと遊べないという…
あ~、ワタシ、また比べちゃってます。だ~か~ら~、比べなくていいの、ワタシ。
習いごとにはその後談がまだまだありますので、またおつきあいください。
息子の成長の記録は、時計と逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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