ワタシが子育てをする上で都合よく解釈してきたことがあって、それが、
子どもは親を選んで生まれてくる
という考え方です。
当時、アヤシい人たちが 死後や前世のことが見えるらしき人たちが、再三メディアに登場して語っていたことの中に、この考え方があって、
この方々によると、魂はなくなることはなく、肉体がなくなってもそのまま生きている、
そして、前の世でやり残したことや次の世でどうしてもやりたいことのある人が切望し、その中で、選ばれた人だけが、この世に生まれてくることができる。
この世に生まれることを許された人たちは、自分の大まかな人生プランに基づき、
自分の親を選ぶことができる。
といった内容です。
なかなかの、ぶっとんだ発想です。
ワタシはどの宗教にも属していなくて、
強いて言えば、自宅に神棚もお仏壇もあるような、ごく一般的な日本の家庭に育ち、今もその枠を超えていませんので、
知っている関連用語も、
輪廻転生 とか 極楽浄土 とか…要するに日本人としても甚だ心許ない宗教観しか持っていないのですが、
でもなぜか、子どもが親を選んで生まれてくる、という発想に、
そう考えると、子育てが楽しくなるな
という感触を持っていました。もちろん親になってからですけどね。
おススメですよ、この考え方。
選ばれた責任を果たしたい
ワタシ自身が、自分の親や家族をどうして選んだのか、未だにわかりません。
自分の親にはちゃんと育ててもらったし、おかげさまで今があるわけですが、
生まれる前に、自分がどんな人生プランを描いて、その中の一環として、親を選んだかは、
全くわかりません。
ごく普通の親でしたし、ごく普通の自分なので…
小さなお子さんは前世とかお母さんのお腹の中での記憶を持っていて、次第に忘れていくと言います。
当時娘に興味本位で訊ねてみたことがありますが、何言ってるの?わからない、という反応でした。
それはさておき、
そんなワタシが、いや、そんなワタシでも、我が子たちに選んでもらったとすれば、
これはもう、ちゃんと向き合ってちゃんと育てるしかないな、
という覚悟せざるを得ませんよね。
我が子達もきっと、なぜワタシを母親として選んだのかはわからないと思いますが、
(いやー、ワタシじゃなくて夫基準だった、ということもありうるのですが、ここは、敢えてのワタシ基準で行ってみる)
とにかくなにしろ、
選んでくれてありがとう。大切に育てるね。
とは、思ってました。
と、同時に、
あなた達が選んだんだから、こちらの方針にも従ってね
とも、思ってました。強気。
そこで大切になってくるのが、我が子がどんな気質かということです。
三つ子の魂 百まで?
Thomas Alexander 博士らが 1963年に発表した、乳幼児140人を2年間調査した結果、乳幼児の気質は大まかに9つのカテゴリー別に捉えることができるとした論文があります。
その後、いろいろな議論の中で、肯定されたり否定されたりしながらも、
いまだに、子どもの気質分けの代表的なものとして使用されています。
それによると、赤ちゃんは生まれながらにして以下の項目に関して特徴的なものを持っており、
- 活動の活発さ(普段のテンション・じっとしていない・おとなしい)
- 集中力の持続性(外的な刺激に動じるか)
- 粘り強さ(できるまでやろうとする・言い出したらきかない)
- 新しい環境への反応(人見知り)
- 規則正しさ(睡眠・食事・排泄などの体内時計)
- 変化に対する順応の早さ(気持ちの切り替え・普段と順番が違った時)
- 五感の敏感さ(温度・匂い・触感(ちくちく)・音…)
- 喜怒哀楽の激しさ(ネガティブ・ポジティブ)
- ベースの気性(おだやか・気難しい・おこりっぽい)
親は、それをふまえた上で育てるとよい、とのことなんですが…
確かに、とてもわかりやすいです、この分類。
十人十色とか言われるより、ずっと。
当時、ワタシはこの分類を知らなかったので、明確に意識していたわけではありませんが、
我が子が幼稚園に入るくらいまでは、持って生まれた気質に反するようなことはしませんでした。
するのはとても面倒だから すると正しい成長を妨げると思ったので。
幼稚園に入ると一気に世界が拡がるので、加減ができないと迷惑をかけてしまいますよね。
そこを気をつけるべく、家ではガス抜きやら、ひたすら寝てもらうやらをする生活が始まるわけですが…
そこの加減が難しい…
やはり親の責任重大です。
さて、最近のいろいろな子育てサイトを見てみると、これらの9つの気質を引き合いに出したうえで、
変えられないものを変えようとしないこと
と、あちこちに書いてあります。
が、
これはあくまで、ゆるめの期限付きじゃないですかね…
この辺のことを取り違えて、幼稚園に入っても、小学校~にいっても、我が子中心で他の人に勘案してもらうべく要望されるお母さまが必ずいらっしゃいますが、、、
あ、それについて書きだすとすでに長い記事が、さらに間延び 大爆発 少しだけ長くなってしまうので、いずれ近いうちに。
しつけの権威、叱り方の権威…のマッケンジー博士 によると、これらの気質は変えられないものとして捉えられているのですが、、、
皆さまのお子様はいかがでしょう?
根本は変わっていないのかもしれませんが、
気質は成長に伴って変わってきている
と思いませんか?
実際のところ、娘は、
- 超おとなしい → ふつう
- 超人見知り → 外交的
- 気持ちの切り替えが遅い → 早い
に変わりましたけどね。
いちばんの変化は、目の前の石橋を叩いて叩いて叩き壊して渡らない人だったのが、
ここは行くと決めた道にはどんどんチャレンジしていくようになったことかな。
言い換えると、
高校までは、失敗したくないから、親が決めた道以外は通りたくないくらいの人のように見えましたが、
大学生になってからは、失敗していいから、むしろ小さい失敗はたくさん経験してみよう、なスタンスに変わったと思います。
変わった時期やきっかけはいろいろで、もちろん新しい環境とか新しい人との出会いが大きいです。
例えば、持っている気質や自分の行動が要因となって、子どもが何かを失敗したとしましょう。
失敗をするとがっかりするし、悲しい。
新しい失敗をしたくないから、新しいチャレンジをしない。
ワタシはその都度、 その失敗はいずれする失敗だから今しておいてよかった、とか、似たような場面はこれからもあるから注意しよう、、と言ってきました。慰めてきました。
届いていなかったようだけれど。
それが、その失敗はいずれする失敗だから今しておいてよかった、とか、この考え方や行動が失敗につながった、などと、娘本人が冷静に振り返ることができるようになり、
(それ、ワタシが言ってきたこと…じゃなくて、とうとう自分でそう言えるようになったね!)
がらっと変わりました。
彼女は、ワタシのフォローを必要としなくなりました。
つまり、
失敗してもそれは全て糧になると思えるようになる時期が必ずあって、そこに来るまで、親が影となり日向となってフォローすることが大切なんじゃないか、
と考えています。
偉い人、事をなした人が必ずというほど言いますよね。
人生に無駄な失敗はひとつもない
と。
それは正しいと思うのですが、なかなか理解できない。
ですから、本人がそれに気づくまでは、親のフォローが必要です。
親のスタンスにもよるし、本人の気質もあるので、
その時期がいつ来るかは、人それぞれですけどね。
もう小学生なんだから、とか、高校生にもなって、などと、我が家目線でよそのお子さんのことを書く(とか、言う)お母さまがいらっしゃいますけど、
タイミングは違うので。
どうか、よそのお子さんと比べすぎないでくださいね。
と、同時に、
子どもにとって変わった方がいいと思われる気質については、親は我慢強く変えていく働きかけをすればいいし、
それをしない方がいいと思うならしなくてもよいのですが…
人生長いので、もともと持っていた良い気質を悪くするような出来事もあるかもしれません。
その時こそ親の出番で、
全力でお子さんを守ってあげてください。
自分の目線じゃなくて、子どもの目線で。
子育てをしていると、子ども目線のつもりが、ヒートアップして、自分目線になってしまうことがあって…
ま、ほぼほぼ上手くいきません。
たぶん、あ、これ、お子さんの思いじゃなくて、お母さんの思いになっちゃってるなっていうのが
相手にはバレバレになっちゃうのでね。
そう思って、この9つの気質を見直すと、親である私たち本人にも通じますね。
自分にもたくさん治すべき点があります…
目線が変わると、ストーリーも変わるので、この辺で。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
息子の成長の記録は、時計の逆回転で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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