子どもが、日一日と成長をしていく姿は驚くべきものがありますが、長い子育ての中で、今は何をするべきか、どうかかわるべきか、は、常に考えていました。
東大新聞の記事7月30日号に、こんなのが。
「思春期に身近な人を重視するほど自殺を考えにくい」
なんか、わかるようなわからないような題ですが、内容はこんな感じ。
安間尚徳氏らによると、
思春期に家族や友人を大切にしていた人ほど、成人期に自殺を考えた経験(自殺念慮)が少ないことを明らかにした。…
思春期に形成される、将来の行動様式や考え方に影響を与える価値観を、「価値の領域」(何に価値を置くか)と「価値へのコミットメント」(どの程度その価値を大切にして、それに沿って行動するか)に分けたとき、思春期の健康や幸福への投資は将来3倍の配当になることが分かり、思春期が重要な時期として注目された。…
実験によると、思春期に身近な人を大切にすることを重要な価値とした人ほど、自殺念慮の過去12か月の経験あるいは生涯経験が少ないことが分かった。…
Personal values in adolescence and suicidality: A cross-sectional study based on a retrospective recall
BMC Psychiatry — Yasuma N, et al. | July 15, 2019
要するに、特に思春期は家族関係や友人関係をよくしましょう、アイデンティティの確立を上手にさせてあげましょう、三倍できいてきますよ、じゃないと、将来辛くなりますよ、
ってことでしょうか。
そんな因果関係も三倍効果も、もちろん知りませんでしたが、
そんなのあたりまえじゃん、
という気もするし、今から思い返すと、
それって、思春期に限らず、ずっとじゃないの?
とも思うんですよね…
ブログ上いちひめはまだ生後24か月以内ですが、今日は我が子がどの年齢で、どんな刺激を与えてうまくいったか、遅かったもの、早すぎたもの、について書こうと思います。
年齢に応じて、一番重要な刺激を与えたい
一番最初に、今何をやるべきか、を思ったのは、例の久保田先生の本です。運動を取り入れつつ、、、
2歳8か月で会話ができるようになってからは、「しゃべる」と同時に、幼稚園に入るまでに、「読む」をかなり教えました。
「読む」の中には、絵本の読み聞かせ、本人が声を出して読む、もあれば、
数字を読む、
カレンダーを読む、
時計をよむ、
この辺までをやりつつ、次は、書く。
ここからは幼稚園に入ってからですけど、年長になる前までに、、、
ひらがなは難しいので、まずは数字を100まで書く。
自由なお絵描きをたくさん、
そのあとが、ひらがな。
アルファベットも読める程度にしておく(英語じゃなくて、アルファベットです)
数字を100まで書けるようになったので、かけ算九九も歌で教えちゃいました。あ、でも、100まで…は先取りで役に立ったかもしれませんが、九九は完全に??です。ただ、歌で覚えていただけで、九九の仕組みがわかっていたわけじゃないので。
こんな風に書いちゃうと、どんだけ教育ママだよ、って思われるでしょうが、
別にこれは、一緒に外遊びをする、一緒にゲームをする、のと同じレベルで楽しんでいたので、
安上がりに親子が仲良しになるツールとして捉えていただけるとありがたいです。
本当に何でもよかったんです。たまたま、読み書きだったというだけで。
だって、知っておいた方が、便利でしょ。実際、娘と仲良くなりました。
同じ幼稚園のママに、お子さんが九九を覚えられなくて毎日バトル、毎日泣き、っていう方がいらっしゃいましたが、これはNG。
親子関係が悪くなるじゃないですか。
また、小学校時代、特に3~4年生からの体育で、「体力づくり」「器械体操」などを積極的に取り組むことが理想的な身体の成長を促す上で大切なのだそうです。
わざわざ先生からそういう説明をしていただいたのに、学校任せだったなぁ…
子どもたちが小学生の時にワタシが家庭でこだわったことの一つに、書き取りの宿題がありました。
我が子が通った小学校では、「書き取り」が1年生から始まって、延々と6年生まであるんですけど、
とにかく、正しく書く。
筆順、とめ、はらい、はね…
バランス。これらについては、しつこいくらい言いました。
特に、小1の書き取り帳ってマスが大きいので、きれいにバランスよく書くのって難しいんです。
え、そんなことやってたの?
って思われるかもしれません。
書き取りの宿題ってね、超スピードでやろうと思えばできちゃうんです。
でも、書き方にこだわって丁寧に書かせるためには、ワタシも隣に座ってみていないといけません。
だから、母親が隣に座るくせができるんですよね…きれいに書けると、ワタシも、すごーーーーい! って言っちゃいますし。そう言われると、本人も喜びますし。
それに、書き取りの宿題は、きれいに書けるとポイントが貯まって、「宿題なし券」などに交換できたので(先生さすが)。
子どもが4年生の時の担任の先生が、高校生のお子さんを持つママだったので、尋ねてみたことがあるんです。
「今、この小学生のうちに、何をやらせておけばいいですか?」と。すると、
「机の前に座って宿題をする習慣をつけることです」
という答えが。
当時、生意気だったワタシは、
(それは、できてる、その先がききたいんだけど)
って心の中で思っちゃったわけですが、今思えば、多くの児童をみてきた、また、ご自分のお子さんが高校生になったお母さんがおっしゃる答えとしては、
百点満点の答
だったなぁ、と思います。
たぶん、今のワタシなら、その意味が分かります。
小1の時から子どもの隣に座って、書き取りの様子を見ていたワタシは、きっと当時の子ども達からすればお邪魔だったでしょうが、
やっぱりやってよかった
と思っています。
どうして、やってよかったかって?
- お習字教室に通っていないのに、硬筆も毛筆もきれい(いまだに先生や友人からきれいな字♡って言われるそうです)
- 宿題や勉強をやる習慣ができた
- ママが隣にいても、嫌がらない。(さすがに、それは小学校卒業までですけど)
子どもは褒められるとうれしい。字がきれい(本当は丁寧なだけ)なのって、お手軽にいろんな人から褒めてもらえるからラッキーらしいですよ。
そして、
- 大きな反抗期がなかった。
二人ともそうでした。
目立った反抗期がなかったことについては楽だったけれど、実は気にしていました。だって、小学校の家庭科の教科書にも書いてあるようなことですよ。
小学生・中学生の頃に反抗期のない子、とは…
〇親子関係がいい 〇平和主義 〇マイペース 〇おっとり 〇天真爛漫 〇明るい
×中学ではなかったが高校で大きい反抗期が来た ×反抗もしないが、「ふつう」、「忘れた」ですませることが多い ×当時は親に逆らえなかっただけ ×大人になったらいろいろ反動あるよ
だそうです。まだまだ安心できないじゃん!
反抗期については賛否両論あると思いますが、実はワタシ自身も大きな反抗期はなくて、
端的に言うと、反抗する要素が別になかったというか…いや、「ふつう」ですませてたかな…
子どもたちが当時どう思っていたか、今度また訊いてみます。
子どもたちが大きくなるにつれ、「もうこのことを注意する年齢を過ぎた」ら、言わないようにしたのも事実です。
時期が過ぎたら、サポートはするけれど、自己責任だよ。
うまくいったことばかり書いてもつまらないので、時期を間違えたものも発表します。
スイミング。
泳ぐことは、歩く・走ると同様、必ずできるようになることでした。娘は、お風呂のシャンプーで大騒動するほど水が嫌いだったので、大嫌いになる前にと思って、幼稚園のうちにスイミングスクールに入れましたが、これは早すぎ。
小学校に入ってからの方が、言われたとおりにやりやすいので、早く上達します(早く始めたからといって、速く泳げるようになるわけでもない)。
(今思うと、お風呂のシャンプー問題も、シャワーハットで解決できるレベルでした)
ピアノ。
これも、娘は幼稚園の年少さんから始めたけれど、小学校からでも、興味を持ち始めてからでもよかったかな。ピアノは両手を使うので、その意味で早く始めたのですが、興味はなかったみたいだなぁ。また、習う先生にものすごく左右されるので注意。
逆に、息子にはピアノはやらせなくていっかー、と習わせなかったのですが、今ごろになって「ピアノ習いたかったなぁ~」と。ごめんなさい、それは気づいてあげられませんでした…
音感教育もあるので、一流ピアニストになるなら早い方がいいのでしょうけど。
いずれにしても、早すぎると、興味もないので早くやめたくなるとか、時間が無駄だった、とか…いろいろ、あれ。
次のは、早い遅いじゃないのですが、
背を伸ばす。
ご家庭によっては、なんにもしなくても背がぐんぐん伸びるお子さんもいらっしゃいます。遺伝的にね。そういう先天的な要素は別としてですね、本人の伸びる時期にMaxまで伸ばすアプローチという意味で、中学生の時に、学校の運動部に入れてがっつり運動させるべきだった。
と、思っています。
他に習いごとをしていたので、中学は週一文化系クラブにしか入らなかったんですよねー。今ならわかる、背が伸びる時期に、がっつり運動させる!走らせる! 時期を間違えたら、どんなにサプリを飲ませても無理です。
これは、後で気づきました。。。。
この件については もう少し詳しく語れちゃうので、また改めて書きますね。
さらに、こんなこともありました。
娘が中学に入って、国語の成績がいまいちだった時のこと。
面談で国語の先生に、どうすれば国語の成績が伸びますか?
という、実に答え辛いであろう質問をしたとき、戻ってきた答えが…
「国語力は小学生のうちに決まっているので、今からはどうしようもありません」
はーい、よくぞ正直におっしゃってくれました。と、同時に…
なるべく将来の選択肢を多く、って思って育ててきているのに、その身もふたもないお言葉。。。
あ、そうですか、じゃあウチの子には、国語主体で生計をたてる職業にはつかませんからねー、って思っちゃった。
(すねるな、ワタシ。ひがむな、ワタシ)
その年齢に適した経験を積ませるのって、わかっていても難しいのに、「個人差」という名の下、こんなにグレーゾーンが多いとねぇ。
子育ては、試行錯誤の連続です。。。
この話題、これからも成長につれていろいろと書くと思いますが、その時はまた、どうぞおつきあいくださいませ。
息子の成長の記録は、逆再生で綴っています。どうぞ にたろう もご覧ください。
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